薬屋のひとりごとの簪の意味は勧誘と求婚!壬氏のかんざしはどっちの意味?

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『薬屋のひとりごと』の園遊会で猫猫が簪(かんざし)などの装飾品を4つももらっていました。

そしてその意味を半分しか理解しないまま使ったため壬氏を絶望の淵に突き落としました(笑)

壬氏の誤解も解けて正しい意味を理解した猫猫ですが、色々な事情があってその後のかんざしの扱いが酷いことになっていますw

今回は、園遊会で猫猫がもらった簪の本当の意味と、その後かんざしがどうなったかについて詳しく解説します。

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薬屋のひとりごとの簪が持つ意味は「勧誘」と「求婚」

薬屋のひとりごとの簪が持つ意味は「勧誘」「求婚」の2つに分けられるようです。

簪が配られる園遊会は社交と出会いの場

簪が配られていたのは園遊会で、そこは後宮の妃や侍女たちが官吏たちと出会う社交の場になっています。

年に2回開催される園遊会は帝やその上級妃をはじめ主な官吏たちが参加する一大イベント。参加者は任意で簪を用意して、自分の気に入った相手に渡します。

有能な人材を引き抜くスカウトの場として、そして実はお見合いの場にもなっているアツいイベントです。

普段は宦官を除いて後宮に男性が立ち入ることはありませんので、後宮の侍女たちにとって堂々と男性と触れ合える非常に貴重な機会なわけですねw

そこで素敵な男性から簪をもらいたい…!というのが普通の侍女の願望でしょう。

猫猫は

  1. 玉葉妃の首飾り
  2. 壬氏の簪
  3. 梨花妃の簪
  4. 李白の簪

の合計4つも簪(または同等のもの)をもらったわけなのでかなりの人気者ではないでしょうか。

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簪の意味①勧誘(スカウト)

桜花(インファ)が猫猫に説明した内容では、簪を渡すことには優秀な人材へのスカウトの意味があるとのことでした。

園遊会が始まる前に、翡翠宮(ひすいきゅう)の侍女たちには玉葉妃から翡翠をあしらったアクセサリーがプレゼントされています。

妃から「変な虫がつかないようにね」と一人ひとりに違うものが手渡されています。要するに、玉葉妃がスカウト済みですというマーキングです。

猫猫は翡翠の首飾りを身に着けて園遊会に参加しましたので、周囲の人からは一目で「翡翠宮の侍女だな」とわかります。

翡翠のアクセサリー⇒翡翠宮の玉葉妃のお気に入りだから下手な手出しはできない相手だ、となるわけですね。

猫猫は梨花(リファ)妃から簪をもらいましたが、その簪を見て玉葉妃が「私だけのものじゃなくなっちゃった」と言っているのでこれはスカウトですね。

猫猫の看病で毒おしろいの影響から回復できたことで、あなたのことを評価してるのよというメッセージではないでしょうか。

簪の意味②求婚(プロポーズ)

簪(かんざし)を贈るそもそもの意味はプロポーズです。中国では15歳になって元服し大人として認められると髪に簪をさし始めたのだそうです。

つまり簪を贈ることは、男性からでも女性からでも大人同士で「あなたが好きです」という思いを伝えることでした。大人なのですから、自然に「結婚」という流れになりますよね。

日本でも江戸時代には簪が結婚の申し込みの贈り物として定着していたようですので、国は違っても相手がずっと身につけるものを贈りたいという気持ちは似てるんですね。

猫猫は園遊会の簪について、「優秀な人材へのスカウト」として渡されると桜花(インファ)から説明を受けていました。

「ほんとはもう一つ、意味があるんだけどね~」とニヤニヤする桜花の表情から「恋愛ネタ」だと悟った猫猫は一気に興味をなくし詳しく聞こうとしませんでした。

園遊会の李白の場合は自分の顔を知ってもらうための「義理チョコ」的なツールとして簪を配っていたので、反応があって相手が好みだったらデートしようかなぐらいの考えでした。

しかし壬氏は自分の好意を猫猫に伝えるための「求婚」的意味合いが強い簪として簪を渡したものと思われます。

なぜなら「義理でもらったものに、俺は負けたんだな?」と言っているからです。

ただしこの時点の猫猫は後宮で働き始めたばかりで、壬氏のことを宦官(男性の性器を切り落とした人)だと思っています。だから壬氏を恋愛対象としてカウントしてないです(笑)

壬氏からの簪の意味は薬の知識がある下女として「勧誘」されたと思ったはずです。

せっかく優秀なスタッフとして勧誘してくれた人に「妓女と遊びませんか?」というお礼はしにくいですよねw

なので下心で簪を配っていた李白のほうに緑青館で遊びませんかというお誘いを持っていきました。

壬氏としては李白と猫猫が逢い引きのため外泊したと思い込んで、すっかり冷静さを失っていて、気の毒ですがかなり面白かったですねw

ちなみに後に判明することですが、壬氏から猫猫に渡したかんざしには麒麟の模様が彫られていました。

伝説の霊獣・麒麟が膝を折るのは皇帝の前だけと言われています。多分猫猫なら壬氏が皇族の関係者だと気づいたと思います。

しかし厄介事に巻き込まれないために気づかないふりをしていたのかもしれません。

猫猫が簪で外泊した理由・目的は家族に無事を知らせるため

猫猫が園遊会でもらった簪を使って身元引受人を探し外泊する、という面倒なことをした理由は家族に自分の無事を知らせるためです。

猫猫は薬師として妓楼に店を構えていましたが、薬草を取りに山に入ったところで人さらいにつかまり2年の約束で後宮に入れられてしまいました。

一度後宮に入ってしまうと、年季が明けるまでは出ることができません。

しかも猫猫は文字が書けないふりをしていたので、手紙をだして家族に無事を知らせることもできませんでした。

文字が書けないふりをした理由は、人さらいに給料をピンハネされる金額を少しでも減らすためです。

なので李白に身元引受人になってもらい外泊許可を得るまでは、家族に自分の無事を知らせることができませんでした。

李白以外の人に頼まなかったのは、玉葉妃も梨花妃も外出の伝手を持たないこと、壬氏に渡せる対価をおもいつかなかったことが理由です。

壬氏は猫猫に自分の簪をつけさせるため粘る

小蘭が貴重な氷をひっくり返したとき、彼女を助けたい猫猫から「調理場と材料を貸してほしい」と頼まれた壬氏は「自分が渡した簪をつけるなら」と条件をつけて高価な材料や場所を用意しました。

猫猫が氷菓(アイス)を作ったときのことです。

壬氏は猫猫に悪い虫がつかないようにしたいので簪をつけさせようと粘るんですね。

このあたりがどうにもかわいいんですが、猫猫は壬氏が自分に好意を持っていることに全然気づきません。

「そんな簡単なことでいいなら」とあっさり条件を飲み、「まさか売り払ってないだろうな」と聞かれて「売っていません」(今はまだ)などと不届きな事を考えているのが笑えますw

使い勝手のいい手駒にスカウトした印をつけたいんだろう位に思ってるんでしょう(笑)報われない壬氏が気の毒ですが、猫猫の恋愛不感症ぶりが際立つ面白いシーンでした!

『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』の14巻の最後、57話でこのシーンが読めます。

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『薬屋のひとりごと』壬氏の簪は2本とも「求婚」

実は猫猫は壬氏から2本の簪をもらうことになります。1本目は園遊会で、2本目は西部の街で行われたパーティーのときです。

1本目は麒麟(きりん)の簪

猫猫が園遊会で壬氏からもらった簪には、麒麟の彫り物が施されていました。

猫猫は壬氏に身につけるよう言われてから簪を髪に挿すようになったのですが、子翠に見せてと言われたとき麒麟の模様に気づいたようです。

麒麟とは?
中国の歴史書『礼記』によれば、王が仁のある政治を行うときに現れる神聖な生き物「瑞獣」の一種。神話に登場する想像上の生き物で、動物園のキリンとは別物。
つまり麒麟は皇帝に関わる生き物なので、皇族以外にそんな模様の簪を身につけることはできません。
なので宦官なのにうっかり麒麟の簪を身に着けていたときは、壬氏が高順(ガオシュン)に叱られていました。簪をぽいっと投げ渡したときですね。

麒麟の簪は猫猫と子翠の「お守り」になったあと売られる

ネタバレになってしまいますが、猫猫が子の一族の反乱に巻き込まれさらわれてしまったとき、麒麟の簪がお守りになりました。

簪が役に立ったのは、連れ去られた先で猫猫が蛇や毒虫とともに狭い牢屋に閉じ込められたときです。猫猫は、この簪で毒蛇や毒虫を刺殺し、自分の身を守りました。

また、毒のない蛇の皮をはいで簪に挿して火で炙り美味しく食べて生き延びました(笑)

助けに来た男性が「俺は必要なかったんじゃ…」とうろたえたほどたくましい姿でしたねw高級簪に蛇肉をぶっ刺して火で炙ってかぶりつく姿がかわいすぎます!

猫猫はその後子翠と別れるとき「お守りとして」と自分から麒麟のかんざしを渡しました。この簪が本当に子翠の命を守ることになります。

麒麟の簪は最後に宝石を扱う露天商に売られるんですが、そのあたりはこちらの記事でどうぞ⇒子翠の正体や最後どうなったか詳しい解説記事を読む

2本目は月と芥子(けし)の簪

猫猫が2本目にもらった簪は、月と芥子(けし)を形づくった銀色の美しい簪です。

西方の街に壬氏のお供として出張謎解きにでかけた猫猫ですが、壬氏のお妃候補を集めたパーティーに参加することも仕事に含まれていました。

その時壬氏が猫猫のために用意したのが月と芥子の簪で、よその一族のお嬢様や陸孫からも「美しい簪だ」と言われた見事な細工のものです。

月は「華瑞月(か・ずいげつ)」という壬氏の本名から取られたモチーフですね。

芥子は阿片(アヘン)という麻薬の原料にもなる植物ですが、アヘンは精製されるとモルヒネなど医療用に用いることができます。

実は薬効があるということで明らかに猫猫を象徴していますよね。

壬氏と猫猫が寄り添って一つの簪になっていると思うと、とてもロマンチックです。この簪をつけた猫猫は壬氏と…という流れになります。

薬屋のひとりごと猫猫と壬氏のキスは漫画の何話かネタバレ!?web版なろうについても

というわけで、『薬屋のひとりごと』では簪がとてもいい仕事をしてくれてます(笑)

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といった違いがあります。個人的にはサンデー版がおすすめです。ぜひ読み比べてみてくださいw

2種類の漫画の違いやクーポンのもらい方、他のサービスの値段をチェックしてから、という方はこちらの記事をどうぞ↓

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まとめ

薬屋のひとりごとの簪が持つ意味や猫猫がそれを利用した目的・理由について詳しく解説してきました。

  • 簪が持つ意味は「勧誘」と「求婚」
  • 簪が配られる園遊会は社交と出会いの場
  • 猫猫が簪で外泊した理由・目的は家族に無事を知らせるため
  • 簪の意味①お守り(マーキング)
  • 簪の意味②スカウト
  • 簪の意味③告白(義理チョコ)⇒(結婚を前提とした)身元引受人
  • 簪を贈るそもそもの意味はプロポーズ
  • 壬氏は猫猫に自分の簪をつけさせるため粘る
  • 『薬屋のひとりごと』の猫猫は壬氏から簪を2本もらう
  • 1本目は麒麟(きりん)の簪
  • 麒麟の簪は猫猫と子翠の「お守り」になったあと売られる
  • 2本目は月と芥子(けし)の簪

現在漫画『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』の連載ではちょうど猫猫がさらわれた事件が描かれています。

園遊会の簪が武器やフォークとして活躍するシーンが近づいているので楽しみです!早く漫画で読みたいですね。

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