烏は主を選ばないの奈月彦は死亡する?犯人や遺言など八咫烏シリーズをネタバレ解説!

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いきなりのネタバレで恐縮ですが、『烏は主を選ばない』の若宮・奈月彦(なづきひこ)がのちに死亡するのをご存知ですか?

八咫烏シリーズの後半、第二部に入ってからのことですが「えっ?ここで?」と拍子抜けするようなタイミングであっけなく殺され亡くなってしまうんです…。

彼はなぜ死亡するのか?犯人は誰なのか?そして残された遺言とは?

これらの疑問を解説します。完全なるネタバレ記事となりますので、未読・未視聴の方はご注意ください。

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八咫烏シリーズ・奈月彦(なづきひこ)死亡の犯人をネタバレ

原作小説・八咫烏シリーズ第二部『追憶の烏』で当時の若宮・奈月彦(なづきひこ)が突然死亡します。

犯人は一体誰だったのか?黒幕がいたのかについて解説します。

死亡前の状況

若宮が突然亡くなったのは、雪哉が外界に留学していたときでした。

雪哉は人間界での生活にすっかり慣れ、大天狗・潤天の優秀な右腕として社畜のように働いていました。

しかし奈月彦死亡の知らせを受けて急きょ山内に戻ってきます。

留学前の数年前、奈月彦は浜木綿との間に内親王(娘)を授かっており「紫苑の宮」と名付け非常にかわいがって育てていました。

若宮以前の金烏はすべて男子でしたが、紫苑の宮を次の金烏にしたいと考え、お披露目を済ませるなど準備を進めていた時期のことです。

雪哉が外界から帰ってきたら話があると言っていたのですが、おそらく紫苑の宮の金烏即位に関わる話だったと思われます。

雪哉は『烏は主を選ばない』で若宮から初めて「配下になってほしい」と望まれたとき、「若宮が金烏の地位を捨てるなら考える」と伝えました。

しかし金烏は特殊な能力を持って金烏として生まれついているわけで、金烏をやめることはできません。

当然ながら交渉は決裂し、『烏は主を選ばない』の雪哉は「僕の知らない所、僕と関係ない所で、どうぞ勝手に死んでください」と若宮に伝え故郷の垂氷たるひ郷に戻りました。

その後『追憶の烏』で、雪哉が遠く人間界にいる間に若宮は突然死亡します。

まさか、雪哉のセリフが伏線になっていたとは…!気付いたときはびっくりしましたw

犯人は藤波の宮と藤宮連

若宮殺害の犯人は、藤波の宮と藤宮連です。

若宮は藤波の宮の手紙で桜花宮(おうかぐう)に呼び出されました。そして背中から藤波の宮に刺されたことが原因で死亡しました。

その時若宮のそばにいたのは護衛の山内衆が一人と、真赭の薄の弟・明留(あける)だけです。

現場には藤波の宮のほか、藤宮連の実行犯として滝本と早蕨の2名、見張りとして3名が現場にいました。

最初に早蕨が射た矢が護衛の山内衆の胸を貫き、次に若宮が背中から藤波に刺されます。

結局は明留一人で藤宮連3名(実行犯の見張り役)+滝本、早蕨の5人を相手にしたわけですね。

明留は藤宮連の滝本の腕に食らいついたまま絶命し、滝本は早蕨に明留のアゴを砕いてもらってようやく動けるようになりました。

若宮に致命傷を負わせた藤波の宮は、その場から塀を乗り越えて身投げし、自殺します。

世話係として藤波の宮に長年仕えてきた滝本は、藤波の宮の自殺をきっかけに大紫の御前への忠誠心を失い、黒幕の正体を暴こうとする雪哉に協力。

実行犯の藤波の宮の名前は隠したまま、大紫の御前を追い詰めることに成功したのでした。

黒幕は大紫の御前

若宮殺害の黒幕は大紫の御前(おおむらさきのおまえ)でした。

大紫の御前は皇后であり、若宮(奈月彦)の異母兄・長束(なつか)の母親です。

大紫の御前がなぜ若宮暗殺を実行したかというと、自分が生んだ息子・長束を次の金烏(帝)にするためでした。

金烏とは、八咫烏たちが住まう山内に危機が訪れるとき、それに対応するために生まれる特別な八咫烏です。

奈月彦は「真の金烏」であると神官たちに認められた特別な存在で、山内の綻びを特別な弓で繕う、紫宸殿の鈴を誰の手も借りずに鳴らすなどの能力を持っていました。

帝は正式には「金烏代(きんうだい)」であり、真の金烏が現れた場合は譲位することが定められています。

通常なら帝と皇后の第一子・長束が次の帝になるので、長束は次の帝である「日嗣の御子(ひつぎのみこ)」に即位しました。

しかし10年前に若宮が「真の金烏」だと神官たちに認められたため、若宮に日嗣の御子の座を譲らなくてはなりませんでした。

大紫の御前は長束を日嗣の御子に即位させ将来の帝にしたいがために、若宮を殺したわけです。

若宮は自分が大紫の御前に命を狙われていることを知っていて、長年にわたり用心に用心を重ねてきました。

しかし、奈月彦の妹・藤波の宮の名前で呼び出され、わずかな護衛だけで現場に向かい殺されてしまいました。

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奈月彦の遺言の内容は?

奈月彦の遺言の内容はどのようなものだったのでしょうか?解説します。

「全て、皇后の思うように」

奈月彦の遺言は「全て、皇后の思うように」という一言だけのシンプルな内容でした。

若宮の遺言は血盟箱という特殊な仕掛けが施された箱の中に入っていました。

血盟箱は作成者と血のつながりのある人が触れると、表面を覆う膜が取れて中の箱を開けられます。

若宮と血がつながっている人は娘の紫苑の宮以外死亡しているため、偽造などの可能性はありません。

箱の中には白い紙が入っており、若宮本人の筆跡で「全て、皇后の思うように」とだけ記されていました。

若宮と妻の浜木綿は娘の紫苑の宮を日嗣の御子にしようと考えていたため、若宮の死を知った直後に日嗣の御子の宮殿・招陽宮を占拠。

羽林天軍や山内衆を動員して反対する貴族たちを抑え込めば良い、と山内を戦乱に陥れることをためらわないほどやぶれかぶれになっていました。

結局は長束の計らいによって浜木綿と紫苑の宮は逃げ延び、10年後もその行方はわかっていません。

ファンの間では最新刊『望月の烏』で主役になっている「澄生」が紫苑の宮ではないか?との推測が飛び交っており、雪哉も同じ疑いを抱いています。

雪哉に後を託さなかった理由

若宮が自分の死後のことを側近の雪哉に託さなかった理由はなぜなのでしょうか?

これは雪哉自身が若宮の死の直後に気づいたことですが「奈月彦に心を捧げていなかった」「真の金烏という『力』に頭を垂れた」からでした。

具体的にどういうことか、雪哉が若宮に忠誠を誓うシーンのセリフを見てみましょう。

真の金烏陛下に、伏してお願い申し上げます。これより後、わたくし垂氷の雪哉は、この命尽き、体朽ち果て、魂の最後の一片が消えて無くなるまで、あなたさまに忠誠をお誓い申し上げます。

阿部智里『黄金の烏』

ここで「真の金烏陛下に」忠誠を誓っている時点で雪哉は間違えていました。

忠誠を誓われた若宮は、満足げに、しかしどこか寂しげに笑ったと原作に書かれています。

若宮が寂しかったのは、雪哉が「奈月彦」個人に忠誠を誓わなかったからでしょう。

澄尾と雪哉の違いを考えるとわかりやすいかもしれません。

澄尾は山内衆の中でも若宮専属の護衛として仕えていますが、仕事を離れて若宮と話すときの口調はとてもくだけていて、友人としてつきあっていることがわかります。

原作にはっきりと書かれているわけではありませんが、澄尾の忠誠は若宮個人に向けられたものであって、若宮が金烏だから忠誠を誓っているわけではないのです。

一方で雪哉の場合は、若宮が真の金烏であるという話を聞いた直後に若宮に忠誠を誓うことを決めました。

金烏は八咫烏の長として八咫烏全てを守るために存在している、だから金烏を守ることは自分の故郷や大切な家族を守ることと同じだと結論付けて金烏に従いました。

真の金烏とは何かを知らなかったとき、雪哉は若宮のスカウトをあっさり断り自分の故郷に帰っています。

結局は若宮個人に魅力を感じて若宮の仲間になったのではなく、若宮が金烏という特別に価値ある存在だったから仕えることを決めたということですね。

個人的には雪哉の考えも筋が通っていると思うのですが、若宮の立場にたってみると、自分がやりたいことを受け継いで実現してくれるだろうとは思えないですよね。

なぜかというと、もし雪哉にとって「金烏らしくない」と思われる遺言を若宮が残した場合、雪哉にとってそれは実現すべきことではないからです。

だからこそ若宮の遺言は「全て、皇后の思う通りに」という一言であり、彼女こそ最も自分の思いに忠実な未来を作ってくれると思っていたということでしょう。

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烏は主を選ばないの奈月彦は死亡する?犯人や遺言などまとめ

『烏は主を選ばない』の若宮・奈月彦が突然死んでしまう展開には驚きしかありませんでした…。

そして遺言が皇后の浜木綿に向けられたものだったのも驚きでした。

雪哉が闇落ちする展開も無理ないかな~と思います。

しかしですよ、若宮なら、遺言を読んだ雪哉が闇落ちすることは想定内だったんじゃないかと思うんです。

そうすると若宮は、雪哉(四家貴族含む)と長束(浜木綿と紫苑の宮含む)という対立軸が生まれることがわかっていてわざとそうなるような遺言を残したと考えられます。

真の金烏が一体何を考えていたのか…?知りたいものですね。

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