烏は主を選ばない雪哉のその後は?正体・能力など八咫烏シリーズを解説

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八咫烏シリーズの雪哉は『烏は主を選ばない』に登場する重要なキャラクターです。

シリーズを通して主人公の一人であり、彼が最後にどうなるのか見届けたい人は多いと思います。

雪哉について『烏は主を選ばない』での活躍ぶりと、その後の成長をまとめました。

最新刊までのネタバレありですので未読・未視聴の方はご注意ください。

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『烏は主を選ばない』の雪哉とは?

八咫烏シリーズの雪哉とはどういうキャラクターなのでしょうか?

『烏は主を選ばない』の主人公・垂氷郷のぼんくら次男

雪哉は八咫烏シリーズの第二作『烏は主を選ばない』から本格的に登場するキャラクターで、北家の垂氷郷の郷長(地方貴族)の家に生まれました。

小柄で目立たない容姿の少年で、たんぽぽの綿毛のような茶色のくせっ毛を束ねています。

父親の雪正には息子が3人いて、雪哉は最もできの悪い「垂氷郷のぼんくら次男」として有名でした。

武家として名高い北家の男子でありながら、武術の試合ではすぐに勝負をあきらめるなど野心のかけらも見せません。

母親が違うから性格がひねくれているなど散々な言われようの存在でした。

若宮の近習(側近)になる重要キャラ

雪哉は第三作『黄金(きん)の烏』で若宮に忠誠を誓い、その後第七作『追憶の烏』まで若宮に仕えます。シリーズを通しての主役ともいえる重要キャラの一人です。

『烏は主を選ばない』では、それまで誰にも務まらなかった若宮の近習の仕事を雪哉が見事にこなす様子が印象的です。

口頭で次々に出される指示をすべて覚え優先順位に従って時間の無駄なくこなす、他人の顔を一度見たら忘れない、読んだ文章は全て覚えてしまうなど雪哉の有能ぶりには若宮も目を見張るほどでした。

若宮は雪哉を谷間に人質に出したり、自分の身代わりに桜花宮に派遣する(雪哉は殺されかけた)などひどい目にあうのを承知で遠慮なくこき使います。

辛い仕事のご褒美が毎回砂糖をまぶした干し金柑なのはどうしてだろう?と思ったら、若宮は料理が趣味で自分で作っていたようです。

若宮の手作りという本当の意味で貴重品の干し金柑、美味しそうなので食べてみたくなりますw

頭は切れるが疑り深く性格が悪い

雪哉は非常に要領がよく頭が切れるのですが、彼を知る人の間では疑り深く性格が悪いことで有名です。目的のためなら手段を選ばず、何かと「やりすぎる」傾向があります。

例えば垂氷郷の市場で餅を食い逃げし弟を泣かせた和麿への仕返しは、新年の祝いで北家当主に挨拶するという目立つシチュエーションを選んで行いました。

大声で泣いて和麿に謝罪し、なぜ謝罪するのか問い詰められると和麿の悪事が暴露されるよう巧みに会話を誘導。

和麿に殴る蹴るされた怪我の手当をしないまま祝いの席に参加したのは、和麿が悪く見えるよう演出するための事前の仕込みだったわけです。かなり腹黒ですよねw

結果的に和麿の代わりに宮仕えすることになってしまい、雪哉が望まない結果になったため「ちょっとやりすぎた」と本人が語っていました。

そもそも疑り深いので、相手が戦意を失ったと確信できるまで徹底的にやっつけるため「やりすぎる」のでしょう。

根は家族思いで優しいだけに、必要だと判断したらやりたくなくても絶対にやりとげる鋼の意志やそのやり方の残酷さのギャップが怖いです。

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『烏は主を選ばない』の雪哉の正体と能力・強さは?

烏は主を選ばないの雪哉の正体と、能力・強さを解説します。

正体は北家当主の孫

雪哉の正体は、大貴族・北家当主の孫です。山内は東西南北の4つの領地に分けられており、各領の中に3つの郷があります。

雪哉は郷長(地方貴族)の息子ですが、実はその上の大貴族・北家当主の直系の血が流れています。

雪哉の父・雪正の息子3人のうち雪哉の生みの母だけ北家直系の姫でした。そのため長男・雪馬を廃嫡して雪哉を垂氷郷の跡継ぎにしようとする動きもあったようです。

雪哉には全くその気がないものの、父親の雪正が周囲に抗う様子を見せないため雪哉は自ら育ての母・梓や兄弟の立場を守ることを決意。

雪哉は普段は徹底的にぼんくらを装い、裏では邪魔者に鉄拳制裁を加えるなど自分が跡継ぎになる可能性をつぶし、家族の幸せを守ることを生きがいに成長します。

しかし若宮(皇太子)の兄・長束(なつか)が垂氷郷を訪れたことをきっかけに、若宮の近習(きんじゅう:貴人のそばで仕える人)として推薦され宮仕えをすることになりました。                                           

ちなみにシリーズ1作めの『烏に単は似合わない』にも若宮の近習としてモブキャラ的に何度か登場しています。

驚異的な記憶力を持つ

雪哉は驚異的な記憶力の持ち主です。一度読んだ本の内容はすべて頭に入りますし、一度見た人の顔は忘れません。

雪哉の顔認識能力の高さはiPhoneにも負けないと思いますwこの記憶力の良さが事件解決のきっかけになるシーンが作品中に何度か出てきます。

ただし弱点もあり、雪哉にとっては「覚える」ことが簡単すぎるため、「覚えられない」人の気持ちや覚えられないということ自体が理解できないようです。

なので勉強がわからない人に勉強を教えることができません(笑)つまり天才ってことでしょうね。

身体能力は高く喧嘩も強い

雪哉の身体能力は高く、喧嘩も強いです。

垂氷郷ではぼんくらを装っていたものの、家族の平和を乱す邪魔者には鉄拳制裁を加えることを繰り返していたため喧嘩慣れしており、服を着ていると見えない場所を殴るなど悪知恵も働きます。

のちに勁草院で先輩になる市柳が気の毒な目にあっています。

市柳は雪哉も参加していた武術大会で雪哉についてよくあるコメントをします。しかしそれは雪哉にとって自分の立場を危うくする一言でした。

そのため雪哉に徹底的に痛めつけられることに…。その経験が、雪哉との再会で思わず叫び声が出てしまうほどトラウマになっていましたw

雪哉は最初の登場時は体が小さいのですが、勁草院(近衛兵の養成学校)を卒業する頃にはたくましい体つきになり、弓が得意なため宮廷行事で流鏑馬(やぶさめ)を披露する場面もあります。

勁草院を首席で卒業しているので、近衛の中でも超エリートだったと考えて良いのではないでしょうか。

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八咫烏シリーズの雪哉のその後は?

八咫烏シリーズの雪哉は、第二作『烏は主を選ばない』のその後どうなったのでしょうか?

『黄金の烏』で若宮に忠誠を誓う

シリーズ第三作『黄金の烏』で、雪哉は金烏としての若宮に忠誠を誓います。

『黄金の烏』は『烏は主を選ばない』で若宮の近習だった雪哉が、垂氷郷に戻り普通の生活を送る中で始まります。

彼の平穏な生活は、畑で見かけた不審な烏の登場によって一変しました。一羽の烏が飛来し人形に戻れずに大暴れしたのですが、その烏を捕らえた「墨丸」と名乗る若者が若宮だったからです。

雪哉は宮仕えの同僚を装って雪哉を迎えにきた若宮に頼まれ、禁制の薬「仙人蓋(せんにんがい)」の出所を探る手伝いをすることになります。

「仙人蓋」は、少量でも八咫烏が服用すると人形を取れなくなり、攻撃的になる恐ろしい薬でした。雪哉は若宮と共に街道沿いの町で情報収集を始め、猿が八咫烏を喰らった現場を発見します。

朔王の助力を得て「仙人蓋」の正体を探す雪哉は、猿と直接まみえるとともに薬の正体を知ることになりました。

猿が八咫烏を喰らった現場で唯一生き残っていた娘・小梅の行動から山内に猿を引き入れた八咫烏が明らかになるものの、事をおさめる中で真の金烏であるがゆえに深手を負う若宮。

若宮を守れなかった雪哉は勁草院に入峰(にゅうぶ)し、宗家の近衛である山内衆を目指すことを決意し、金烏への忠誠を誓うのでした。

『空棺の烏』で勁草院を卒業・山内衆の作戦参謀に

『空棺の烏』は八咫烏シリーズの第四作。雪哉は若宮を守るために「勁草院」に入峰し、仲間たちとともに山内衆になることを目指し成長していきます。

「勁草院」は宗家の警護を担当する「山内衆」の養成所で、身分に関係なく15歳から17歳くらいの男子が入学し厳しい訓練を経て宗家の護衛となります。

同級生の茂丸は、雪哉にとってただ一人心を開ける親友になりました。

その他真赭の薄(ますほのすすき)の弟である明留、千早、同室の先輩である市柳や用兵に才能を発揮する後輩・治真など今後のシリーズでも活躍するキャラがそろいぶみします。

ただし、実は先輩・後輩との出会いや友情さえも雪哉によって仕組まれたものでした…。このあたりから雪哉の頭の良さが普通じゃない感じになっていくんですよね。ちょっと怖いくらいに。

雪哉は荳兒(とうじ、1年生)の時点で勁草院の院士(教師)翠寛を破り、用兵の才能を周囲に見せつけます。首席で勁草院を卒業したのち若宮の護衛兼山内衆の作戦参謀となりました。

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『弥栄の烏』の大事件で闇落ち

シリーズ第六作の『弥栄の烏』では、雪哉の人格が変化します。その理由は、茂丸が死んでしまうからです。ああ、茂さん…!

突如未曽有の大地震が襲い、大猿との最終決戦が始まる山内。実は地震を引き起こしたのは山神の怒りだったことが判明し、若宮は山神との関係改善に全力を尽くすことになります。

雪哉が指揮をとり最終的に猿は壊滅しますが、作戦を巡って山内では雪哉vs反対する神官や貴族たちという図式になり、深刻な対立が生まれました。

その間日嗣の御子・若宮は失った記憶を取り戻すため懸命の努力をしますが、大猿とともに若宮のかつての名と記憶は永遠に失われ、若宮は金烏としてのあり方に深い悩みを抱えることになりました。

雪哉は唯一心を開ける存在の茂丸を失ったことでやり過ぎ路線まっしぐらに。山内が滅びゆくことを知ったものの、一般庶民には隠したまま、茂丸の遺族の前で八咫烏の楽園を取り戻すことを誓います

今後主役となるであろう幼い「紫苑の宮」と雪哉の初対面の場面で雪哉が流す涙が印象的です。この巻で第一部は終了します。

『楽園の烏』で博陸候雪斎として登場

シリーズ第七作『楽園の烏』からは第二部がスタート。

前作『弥栄の烏』から20年後の2015年、荒山の所有権を持つ安原はじめが「幽霊」と名乗る女性により人間界から山内へ送り込まれる出来事から始まります。

雪哉(雪斎)は若き金烏に仕える百官の長・黄烏(こうう)として金烏(帝)から政治に関する全権を委ねられる「博陸候」という立場になっていました。

安原はじめから荒山の権利を譲り受け山内の安定を図りたい雪哉ですが、はじめは「売ってはいけない理由がわからないうちは売ってはいけない」という父親の遺言をたてに山の権利を売ろうとしません。

山内で出会うあらゆる人々に「ここは楽園か?」と問いかけるはじめは、山内衆の頼斗(よりと)をお供に山内を見て回り、谷間で暮らす少年・トビをも巻き込んで楽園の真の姿を暴いていきます。

猿との大戦後に雪哉が作り上げた山内は、あくまでも雪哉が思う楽園であって、あらゆる八咫烏の楽園とはいえない状況になっています。

家族や親しい友人とともに一度死んだという謎の「幽霊」の正体は?など今後が気になる疑問がたくさん出てくる巻です。

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『追憶の烏』では雪哉が雪斎となった理由が語られる

八咫烏シリーズ第八作『追憶の烏』では雪哉が雪斎となったきっかけが明らかになります。

物語は安永8年から始まり、奈月彦の統治のもとで山内は活気づいていました。奈月彦と浜木綿の娘、紫苑(しおん)の宮は美しい少女に成長し和やかな日常を過ごしていました。

奈月彦は金烏であることの重圧から解放されたかのように以前よりも人間味のある様子を見せ、父親としても夫としても家族に愛情を注ぎ温かい家庭を築きます。

雪哉は山内の改革を早急に進めようとしますが、若宮から外界への留学を勧められ大天狗の秘書役として人間界でも有能ぶりを発揮していました。

しかしここで物語は急転。奈月彦の突然の死によりすべてが変わってしまいます

長束の弟にあたる凪彦母親あせびが突然親王としてお披露目されたり、浜木綿と雪哉の対立、奈月彦の遺言の公開や、浜木綿と紫苑の宮の失踪など、激動の展開の連続です。

奈月彦の遺言の内容は「すべて皇后の思う通りに」と山内や紫苑の宮の将来を浜木綿に託すものでした。

自分が若宮から信頼されていなかったこととその原因を悟り、血を吐くように笑う雪哉の姿が痛々しい…。

結果として雪哉は若宮の娘・紫苑の宮と決別。東家をはじめとする四家と手を結び、博陸候雪斎として山内に君臨する存在となりました。

『烏に単は似合わない』で四家に喧嘩を売った若宮の思惑とは180度違う方向に舵をきったわけです。

ちなみに第9作の『烏の緑羽』には雪哉(雪斎)はほとんど登場しません。

『望月の烏』で権力の頂点に立つ

第10作の『望月の烏』では、博陸候として揺るぎない権力を手にしている雪斎が登場。

落女(出家して男性名を名乗り朝廷で文官として働く女性)の澄生(すみき、澄尾と真赭の薄の娘)と鋭い舌戦を繰り広げるシーンが見どころです。

博陸候の地位にあることを『なかなかに最低の気分だよ』と言ったり、『(望月は)欠けていくしかないのにな』と不穏なセリフを口にする雪斎が哀しい…。

雪斎はどうなってしまうのか?そして家族思いの雪哉としての本心はどうなのか知りたいものです。

本当は自分のことを多くの八咫烏を殺した最低の存在だと思ってるんじゃないか?と個人的には考えています。

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『烏は主を選ばない』は、同じ時系列で同時進行する姫宮たちの物語『烏に単は似合わない』と表裏一体のストーリーになっています。

2024年のアニメはこの2作品をまとめて映像化しますので、せっかく小説を読むなら2作品とも読むのがおすすめです。

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八咫烏シリーズ「烏は主を選ばない」雪哉のその後や正体・能力まとめ

八咫烏シリーズの雪哉について、烏は主を選ばないのその後どうなるかをまとめました。

こうして改めて振り返ってみると、若宮に忠誠を誓ったときから二人がいつか袂を分かつことは決まっていたのでしょうね。

紫苑の宮が雪哉にどのような復讐を企てているのか、澄尾や真赭の薄の現在の姿は…?など『烏の緑羽』までを読んで知りたいことが山のようにありました。

『望月の烏』を読んで澄尾や真赭の薄の現在を少し知ることはできましたが、やはり幽霊の正体や紫苑の宮&浜木綿の行方はわからないままです。

とにかく次巻が待ち遠しくて仕方ないですね~!阿部先生、よろしくお願いします!!

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