阿部智里先生による八咫烏シリーズにどっぷりハマり、１冊目を手にして以降むさぼるように外伝の短編まで読み尽くしました。
２回目はそれぞれ時系列順に並べたらどういう順番になるのか？を調べながらまた読んでしまいました（笑）
刊行順だけでなく時系列順で読み返してみると、色々知ったあとに読む本編にはまた格別の味わいがあります。
八咫烏シリーズを読む順番について、発売順と時系列順をそれぞれ詳しくご紹介します。
阿部智里の八咫烏シリーズを読む順番は？
阿部智里の八咫烏シリーズを読む順番をご紹介します。
発売順の一覧表
まずは八咫烏シリーズを発売順に一覧表でご紹介します。
刊行順の場合最初に手に取るのがシリーズ1作めの『烏に単は似合わない』になります。
アニメ化ではシリーズ2作めの『烏は主を選ばない』のタイトルで『烏に単は似合わない』の内容も含め映像化されるようですので、最初の２冊を読めば予習はバッチリですね＾＾
アニメのタイトルになっている『烏は主を選ばない』を先に読んでもいいのですが、個人的には『烏に単は似合わない』の衝撃を最初に味わっていただきたいです。
| 時間軸 | 書籍タイトル | 内容 |
| 第一部 | 八咫烏シリーズ 1 『烏に単は似合わない』 | 日嗣の御子の后選びをめぐる東西南北の四家の后候補の姫たちの争いを姫君たちの目線で描く。 |
| 八咫烏シリーズ 2 『烏は主を選ばない』 | 『烏に単は似合わない』と同じ時期の出来事を若宮らの視点から描く。 | |
| 八咫烏シリーズ 3 『黄金の烏』 | 若宮と雪哉が危険な薬〈仙人蓋〉の探索の途中で八咫烏を喰らう猿に出会う。 | |
| 八咫烏シリーズ 4 『空棺の烏』 | 日嗣の御子を護る武人･山内衆を養成する勁草院。雪哉らは無事卒業できるのか…？ | |
| 八咫烏シリーズ 5『玉依姫』 | 高校生の志帆は山神のもとへ連れて行かれる。その理由は…? | |
| 八咫烏シリーズ 6『弥栄の烏』 | 第一部が完結。若宮の記憶は戻るのか？猿との大戦の結末は…? | |
| 八咫烏シリーズ 外伝１『烏百花 蛍の章』 | 恋がテーマの短編集 | |
| 第二部 | 八咫烏シリーズ 7 『楽園の烏』 | 第二部が開幕。猿との大戦から20年後、物語は現代の日本から始まる。 |
| 第一部 | 八咫烏シリーズ 外伝２『烏百花 白百合の章』 | 輝かしく美しい古き善き山内の記憶 |
| 第二部 | 八咫烏シリーズ 8 『追憶の烏』 | 金烏となった奈月彦は娘の紫苑の宮を跡継ぎにするべく動き出すが…？ |
| 八咫烏シリーズ 9 『烏の緑羽』 | 山内の守り手となることを運命づけられた長束と路近、翠寛の物語 | |
| 八咫烏シリーズ 10 『望月の烏』 | 新たな金烏代となった凪彦。下級官吏として働く絶世の美姫がいて…？ |
時系列順の一覧表
時系列順のエピソード一覧表を作ってみました。あくまでも個人的な解釈のもとに並べていますので、間違いがありましたらごめんなさい。
外伝収録の短編には、本編が始まる以前のエピソードがかなりありますし、本編同士の間を埋める内容の短編もあります。
なので短編と本編を組みあせて時系列で読むことによって、壮大な歴史ものを読む気分を味わうことができます。
| 時間軸 | 短編／書籍タイトル | 内容 |
| 第一部 | 「きらをきそう」 オール讀物2022年6月 ※単行本未収録 |
雪哉の祖母･お凌の方にまつわる話 |
| 「ふゆきにおもう」 八咫烏シリーズ 外伝１『烏百花 蛍の章』 |
雪哉の生みの母･冬木と育ての母･梓の物語 | |
| 「はるのとこやみ」 八咫烏シリーズ 外伝２『烏百花 白百合の章』 |
あせびの母親･浮雲の物語 | |
| 「すみのさくら」 八咫烏シリーズ 外伝１『烏百花 蛍の章』 |
幼少期の若宮と浜木綿があせびと出会う | |
| 「さわべりのきじん」 オール讀物2022年1月号 ※単行本未収録 |
勁草院入りに迷う澄尾と若宮の出会い | |
| 「なつのゆうばえ」 八咫烏シリーズ 外伝２『烏百花 白百合の章』 |
大紫の御前の生い立ち | |
| 「まつばちりて」 八咫烏シリーズ 外伝１『烏百花 蛍の章』 |
落女(男性として官吏になる女性)まつの物語 | |
| 「ふゆのことら」 八咫烏シリーズ 外伝２『烏百花 白百合の章』 |
市柳と雪哉の出会い | |
| 八咫烏シリーズ 1 『烏に単は似合わない』 | ||
| 八咫烏シリーズ 2 『烏は主を選ばない』 | ||
| 「おにびさく」 八咫烏シリーズ 外伝２『烏百花 白百合の章』 |
大紫の御前が鬼火灯籠を買い求める | |
| 八咫烏シリーズ 3 『黄金の烏』 | ||
| 「ゆきやのせみ」 八咫烏シリーズ 外伝１『烏百花 蛍の章』 |
雪哉が蝉を食べる | |
| 八咫烏シリーズ 4 『空棺の烏』 | ||
| 「しのぶひと」 八咫烏シリーズ 外伝１『烏百花 蛍の章』 |
澄尾が真赭の薄を怒らせる | |
| 「かれのおとない」 八咫烏シリーズ 外伝２『烏百花 白百合の章』 |
雪哉が茂丸の妹に会いに行く | |
| 八咫烏シリーズ 5『玉依姫』 | ||
| 八咫烏シリーズ 6『弥栄の烏』 | ||
| 「わらうひと」 八咫烏シリーズ 外伝１『烏百花 蛍の章』 |
澄尾と真赭の薄が仲直り | |
| 「ちはやのだんまり」 八咫烏シリーズ 外伝２『烏百花 白百合の章』 |
千早の妹の結婚相手と明留の交流 | |
| 「きんかんをにる」 八咫烏シリーズ 外伝２『烏百花 白百合の章』 |
若宮と娘の紫苑の宮が金柑を煮る | |
| 第二部 | 八咫烏シリーズ 7 『楽園の烏』 | |
| 八咫烏シリーズ 8 『追憶の烏』 | ||
| 八咫烏シリーズ 9 『烏の緑羽』 |
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『烏は主を選ばない』は、同じ時系列で同時進行する姫宮たちの物語『烏に単は似合わない』と表裏一体のストーリーになっています。
2024年のアニメはこの２作品をまとめて映像化しますので、せっかく小説を読むなら2作品とも読むのがおすすめです。
普通に文庫本を買うと『烏に単は』が858円、『烏は主を』が792円で合計1,617円なのですが…
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私は1冊ずつ買ってしまったのでこれに気づいたときはガクゼンとしました(T_T)
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阿部智里の八咫烏シリーズ読む順番は?時系列順&刊行順を外伝･短編含めて解説のまとめ
八咫烏シリーズの小説を読む順番を解説しました。
- 初めて読む人は刊行順がおすすめ
- ２周め以降なら時系列順に読むのもおすすめ
短編集のあとがきを読むとわかりますが、阿部先生は短編集の並び順を決めるとき非常に苦心して作品を並べておられます。
なので初めて読む方にはぜひ先生のおすすめ通りに読んでいただいて、八咫烏シリーズの面白さをじっくり味わってほしいと思います。
読めば読むほど緻密な伏線に気づいてドキドキする発見がある八咫烏シリーズ。これからもずっと読んで応援していきます！
