1993年に公開された映画『クール・ランニング』で目立っているキャラクターといえば、ドレッドヘアでお調子者のサンカ・コフィではないでしょうか。
いつもヘラヘラして能天気ですが、肝心なときにはジャマイカのボブスレーをしよう!とみんなを鼓舞したり「いつも適当なのに意外にイイこと言うわ~」と思わせてくれる、そのギャップがいいですよね。
サンカを演じたダグ・E・ダグのプロフィールや他の出演作、現在の姿を調べてみました。
クール・ランニングのサンカ・コフィ役はダグ・E・ダグ
冬季五輪初出場のジャマイカ人チーム描く「クール・ランニング」金ローで放送https://t.co/Rj78v01CQc pic.twitter.com/NraPmXQAAK
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) January 21, 2022
クール・ランニングのサンカ・コフィ役を演じたのはダグ・E・ダグさん。彼についてご紹介します。
ダグ・E・ダグのプロフィール
ダグ・E・ダグ(Doug E. Doug, Douglas Bourne)は、1970年1月7日生まれ。ニューヨークのブルックリン出身の俳優、コメディアン、脚本家、プロデューサー、映画監督で、父親がジャマイカ出身だそうです。
17歳の時にスタンドアップコメディアンとしてデビューし、映画『クール・ランニング』でサンカ・コフィを演じ一躍人気者に。その後アニメーション映画『シャーク・テイル』のバーニーの声を演じたことで知られています。
スタンダップ・コメディとは、英語圏でコメディアンがマイク1本で披露する即興の話芸のこと。日本の漫談に近いものですが、観客と対話しながら進められるところが大きな違いです。
ダグ・E・ダグは基本的にスタンダップ・コメディアンとして認知されているようです。
ダグ・E・ダグが語ったクール・ランニングの裏話
2014年のとあるインタビューの中で、ダグ・E・ダグは『クール・ランニング』にまつわる裏話を披露していました。
20年たっても「リズムを感じる?」と声をかけられるのが嬉しい
ダグは、20年たった今でも街で「リズムを感じる?」と声を書けられるのが嬉しい、と話していました。『クール・ランニング』のあの掛け声のことですよね。
Feel the rhythm! Feel the rhyme! Get on up, its bobsled time! Cool Runnings!
リズムを 感じろ 一発ぶちかませ クール・ランニング!(DVD・配信吹替版)
リズムに乗って、風を切れ、突っ走れ、ボブスレータイム、クールランニング!(日本テレビ吹替版)
このフレーズは映画を観た私たちにとって印象的なフレーズでしたが、英語圏の人々にとってもそれは同じだったようです。
ラインダンスはアドリブ
ラインダンスは練習したのか?と聞かれて、ダンサーがあまりに魅力的だったから一緒にダンスの才能を探り始めたんだ、と言っていました。アドリブに近かったのではないでしょうか。
バーの喧嘩でダイブしたのはスタントマン
バーの喧嘩のシーンで、サンカは何やら叫びながらダイブを敢行(笑)実はあのシーンはスタントマンが飛び込んだそうです。
でも「イッピー・キー・イェイ!」という妙な叫び声はダグ自身の声で、後からアフレコしたときアドリブで入れたんだとか。
卵はゴム製
「卵はどこにあるの?」とよく聞かれるというダグ。実はあの卵はゴム製で、地下室で腐っているわけではないそうです(笑)
実際には手押し車レース選手はチームに加わっていない
サンカは手押し車レースの名手としてチームに参加しますが、1988年のカルガリーオリンピックに出場したチームには、手押し車レースの経験者はいなかったようです。
ダグは88年の出場選手たちとも交流があり、一緒に食事をしたりするなど仲が良かったとか。選手たちもフィクションとして作品を楽しんでくれたということでしょうね。
ダグ・E・ダグの出演作品や現在の様子
ダグ・E・ダグの『クール・ランニング』以外の出演作品を日本で見ることはできるのでしょうか。Amazon Prime Videoで鑑賞できる作品が2つありました。
スパイダー パニック!(2002年)
『スパイダー パニック!』(Eight Legged Freaks)は、2002年にアメリカで製作されたパニック映画です。
アリゾナのとある田舎町で蜘蛛を飼育していた男が、産業廃棄物で汚染されたコオロギを採取し蜘蛛たちに餌として与えてしまいます。すると汚染物質のせいで蜘蛛が巨大モンスターに変化し、街の人々を襲い始めます。
ダグ・E・ダグは、街の人々に避難を呼びかけるラジオパーソナリティのハーラン役で出演しています。髪型も『クール・ランニング』と同じなので、すぐ見分けがつきます。
シャーク・テイル(2004年)
『シャーク・テイル』(Shark Tale)は、2004年のドリームワークス制作の完全CGデジタルアニメ映画です。
海の底の大都会リーフシティに住む小さな魚オスカーは、サメの仲間でありながら優しい性格のレニーと友達になり、お互いの夢のために協力しますが……というお話。
当時はフルCG映画は多くなかったですし、主人公オスカーの声を英語圏ではウィル・スミスが、日本語吹き替えは香取慎吾が担当して話題になりました。
ダグ・E・ダグはオスカーをつけねらう二人組の片割れバーニー役で声の出演をしています。
セサミ・ストリート(2009年)
現在は小説などを発表・FacebookLiveなども
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ここ2-3年の活動は、小説を発表して自作についてのトークライブをFacebookで行ったり、インスタライブを配信したりしているようで、元気な姿が見られるのは嬉しいですね!
YouTubeには友人への誕生日メッセージのカメオ動画もアップロードされていました。「DOUG E DOUG」で検索すると出てきます。
クールランニングのサンカ・コフィ役はダグ・E・ダグのまとめ
『クール・ランニング』のサンカ・コフィ役で人気者になったダグ・E・ダグはNY出身の俳優・コメディアンで、父親がジャマイカ出身です。
サンカ役以降も話題作にたびたび出演し、小説家としての顔も持っています。インスタから伺える知的な側面とサンカ役のギャップが面白いですね~。