冬のオリンピックに初めて出場したジャマイカのボブスレーチームの映画『クール・ランニング(Cool runnings)』。
クール・ランニングって……かっこいい走り?いやいや、適当に訳してはいけません。
そもそもこの”Cool runnings”というフレーズはどういう意味か気になったので、調べてみました!
クール・ランニング(Cool runnings)はどういう意味?
映画のタイトル『クール・ランニング(Cool runnings)』の意味について、改めて調べました。
『旅に幸あれ!』という意味
クール・ランニング(Cool runnings)というフレーズは、「旅に幸あれ!」という意味です。映画の中で、主人公のデリース・バンノックが
“Cool Runnings” means “Peace Be The Journey.”
クールランニングは、『旅に幸あれ!』って意味なんだぜ
クールランニングは、『旅に幸あれ!』って意味なんだぜ
と説明しています。”peace”=「平和」ですから、旅が終わるまでどうかご無事で~みたいなというニュアンスが感じ取れますね。
英語の”have a nice trip!”や、フランス語の”Bon boyage!(ボン・ボヤージュ、boyage=旅)”と同じような表現だということでしょう。
「ボブスレー競技の滑走が毎回無事終わりますように」という意味のほかに、「オリンピック出場という旅が無事終わりますように」という意味もあるように思えますね。
ジャマイカチームのソリの名前だった
クール・ランニング(Cool runnings)というフレーズが出てきたのは、ソリの名前を決めるシーンでした。
みんなからいくつか候補が出たあとに、デリースが”Cool Runnings”と名付けようと提案して決まった名前です。
クール・ランニング(Cool runnings)は一部の人がよく使う表現
実際にこの表現はよく使われるのでしょうか?
答えは、誰でも使う表現ではなく、一部の人がよく使っている表現のようです。海外の知恵袋的なサイトでは、たとえば
Cool runnings is literally defined in the film to mean: peace be the journey.
“クール・ランニング”は1993年の映画『クール・ランニング』で『旅に幸あれ!』と定義された。
“クール・ランニング”は1993年の映画『クール・ランニング』で『旅に幸あれ!』と定義された。
と書いている人もいますし、別の人は
Jamaican patois. The phrase ‘cool runnings’ literally means, ‘go in peace’ or, ‘safe journey’. A useful salutation at the end of a text message, ‘cool runnings’ may be considered as a synonym of ‘stay black’.
ジャマイカの方言。”クール・ランニング”は「穏やかに行け」「安全な旅を」という意味である。メッセージの最後に使うあいさつとして、”stay black”の同義語と考えられている。
※stay black:アフリカ系アメリカ人が「take care of yourself(ご自愛ください)」という意味で使う、親しみを込めた言葉
ジャマイカの方言。”クール・ランニング”は「穏やかに行け」「安全な旅を」という意味である。メッセージの最後に使うあいさつとして、”stay black”の同義語と考えられている。
※stay black:アフリカ系アメリカ人が「take care of yourself(ご自愛ください)」という意味で使う、親しみを込めた言葉
と書いています。
一口に英語圏と言っても広いので、その人が暮らしているコミュニティによって、使われたり使われなかったりするのですね。
どんな相手にでも使えるわけではなく、映画『クール・ランニング』を知っている英語圏の人には通じる、ぐらいに思っておけばいいのではないでしょうか。
クールランニングの意味・ソリの名前と関係あるかまとめ
クール・ランニング(Cool runnings)は、『旅に幸あれ!』という意味のフレーズです。
映画の中では、ジャマイカのボブスレーチームがソリの名前を決めるシーンで登場。デリースが”クール・ランニング(Cool runnings)”と名付けることを提案して採用されました。この映画で有名になった言葉です。
ジャマイカの方言では、アフリカ系アメリカ人が「take care of yourself(ご自愛ください)」という意味で使うこともあります。