ジブリ映画『紅の豚』は、飛行艇の操縦士である豚のポルコ・ロッソが主人公の物語。渋~い声の「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」というセリフは知ってる!という人も多いのではないでしょうか。
ネタバレあらすじを簡単にご紹介しつつ、なぜポルコが豚なのかについても知恵袋や岡田斗司夫さんの説含め解説します!
紅の豚あらすじを簡単に紹介
紅の豚のあらすじを簡単にご紹介します。
昔馴染みのマダム・ジーナの店で彼女の歌を聴き酒をたしなみ、時折仕事を請け負う気ままな生活を送っていたが、あるとき空賊が雇ったアメリカ人カーチスに愛機のエンジンを撃ち抜かれ、辛くも生還する。ジーナの心配をよそに、ポルコは飛ぶことをやめようとはしなかった。
機体を改修したピッコロ工房の孫娘フィオは、新しい機体の初飛行に同乗しポルコとともにアジトに向かう。アジトでは空賊が待ち伏せており、カーチスが勝てばフィオと結婚、ポルコが勝てば修理代をカーチスが出すという条件でポルコとカーチスが一騎打ちをすることになる。
紅の豚ポルコ・ロッソはなぜ豚なのか?
宮崎駿監督は「ポルコは豚のまま最後まで生きていくほうが本当にこの男らしいと思う」と語っています。ジーナは、ポルコが豚のまま日差しの中に現れたらそれを愛そうと決めているのだと。オトナすぎて17歳の私にはちょっとわからないかもーー😭 #豚 #紅の豚 #ジーナ #フィオ #秋のジブリ #kinro pic.twitter.com/zkohV3RM12
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) November 2, 2018
ポルコ・ロッソは豚になってからのあだ名で、マルコ・パゴットが本名です。彼はなぜ豚になったのでしょうか?
自分自身に魔法をかけて豚になった
wikipediaには「映画パンフレットによれば、軍に戻ることを拒否して自分自身に魔法をかけたのだという。」と書いてあります。
自分で自分に魔法をかけたというのが何とも不思議で、一体どんな魔法をかければ豚になるのか知りたいものですが、設定がそうなっているということですね。
ただし映画の中でずっと豚の姿だったわけではなく、フィオと二人でアジトにいた時には人間の姿に戻っています。
また、映画の最後にフィオにキスされた際、画面には映りませんが人間になったようで、カーチスが「お前、その顔!」と驚いていました。
ポルコが豚になったのは人間でいたくないと思ったから
ポルコが豚になった理由が何なのかは、宮崎監督もはっきりと語っていないようで、色々な考察がありました。
それらを一言でまとめると「人間でなくなれば自分がやりたくないことをやらずに済む」というポルコの意志が透けて見えるような気がします。
軍人として人を撃ち落とすのが嫌だったから
かつてイタリア空軍のエースだったポルコですが、知恵袋には「自らの名が戦争を通じて上がった事を嫌い、自らに魔法をかけて豚の姿になり軍を去っている。」のではないかという考察がありました。
確かに、決して相手を殺さないのがポルコのやり方なので、この考察にはうなずけますね。
自由に生きたかったから
豚に国も法律もない、というポルコのセリフから、国や法律など人間が決めたルールに従うのが嫌になったのではという考察も知恵袋で見かけました。
独り気ままにアジトで暮らすポルコの様子を見て、その自由な暮らしぶりが羨ましくなる大人は多いと思います。何にも束縛されずに生きたいから豚になった、という理由も大いにありえるのではないでしょうか。
飛行機を戦争の道具にすることが嫌だったから
ポルコは空を飛ぶことが大好きですよね。自分の飛行艇への愛情も並々ならぬものがあり、ピッコロの親父さんに修理してもらえないとわかると一度修理を断ったほどでした。
大好きな飛行機を戦争の道具として使うことが嫌だった可能性もあると思います。
自分一人生き残ったことに責任を感じているから
ジーナの店に残る1枚の写真に、ポルコが人間だった頃の姿が写っていましたが、一緒に写っていた仲間は3人とも亡くなり、生き残っているのはポルコだけです。戦死した仲間の一人は古くからの飛行艇仲間のベルリーニで、マダム・ジーナの1人目の夫でした。
「戦友や愛する者の夫を守れなかった自責の念と、何もかも彼から奪っていく戦争の悲しさや人間の醜さが彼を豚の姿に変えてしまったのだと思います。」という知恵袋の考察には、なるほどと思いました。
第2次大戦で生き残った方々の証言などでも「自分だけ生き残って申し訳ない」という言葉はよく耳にします。ポルコも同じように感じていたとしても不思議はないですね。
岡田斗司夫さんの考察は「紅の豚=共産主義者」
岡田斗司夫さんのジブリ解説は全般的に人気がありますが、『紅の豚』の解説も非常に面白いです。ポルコがなぜ豚になったのかについても、切り抜き動画があります。
岡田さんの考察は、宮崎監督の頭の中に
という前提があるというんですね。
言われてみると、今でこそあまり使われなくなりましたが、”赤狩り”といえば共産主義者を取り締まることです。なので『紅の豚』の紅は共産主義を意味し、豚は蔑称である、という岡田氏の主張も成り立つのかもしれません。
そうすると、フィオにキスされて人間に戻ったポルコは、他人からの愛情を受け取って共産主義を返上したのでしょうか?
宮崎駿監督は、キスされて10日ぐらいしたらまた豚に戻ると言っていたようなので、ポルコは共産主義者であリ続けるのでしょう。
こういう考えかたもあるんだなと興味深かったです!詳しくは動画を御覧ください。
紅の豚あらすじ!なぜ豚か知恵袋や岡田斗司夫解説もまとめ
ジブリ映画『紅の豚』のネタバレあらすじを簡単にご紹介しつつ、なぜポルコが豚なのかについても知恵袋や岡田斗司夫さんの説含め解説してきました。
ポルコは自ら豚として(人間とは違う存在として)生きることを選び、自分自身に魔法をかけました。
豚になった理由は、人間でいることが嫌になったから。なぜ人間が嫌かといえば、人を撃ったり、飛行艇を殺人の道具にしたりしなくてはいけませんし、その結果大切な仲間を守れず自分だけが生き残って苦しむことになるからです。
苦しみを乗り越え、人間と距離を置いて孤高の生き方を貫いているからこそ豚でもカッコいいポルコなのかもしれません。