映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を見ていて謎だったのは、ハリーがスネイプに「パットフットが捕まった」と伝えたとき、スネイプはハリーのメッセージを正しく理解できたのか?ということでした。
スネイプはパットフットが誰か知っていたのか?そして不死鳥の騎士団とダンブルドアが神秘部に現れたのはスネイプが伝言してくれたからなのか?を原作で詳しく調べたので解説します。
ハリーがスネイプに「パットフットが捕まった」と伝えた時の状況
“Control your emotions! Discipline your mind!” – Severus Snape pic.twitter.com/O10nvRxRGg
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ハリーがシリウスの危機を伝えた相手はスネイプでした。映画では部屋に侵入したことがバレてアンブリッジに「ダンブルドアと連絡を?」と詰め寄られ顔をビンタされた時の出来事です。
アンブリッジはハリーに真実薬を飲ませようと魔法薬の専門家であるスネイプを呼びつけ、スナイプがあらわれました。
ハリーはシリウスが本当に襲われたと思い込んでいた
ハリーはヴォルデモートがシリウスを襲う様子を見て、それが今本当に起きている出来事だと思い、早くシリウスを助けなくてはと焦っていました。
実はシリウスが襲われたのは幻覚で、ハリーが自分の思考を読めることに気づいたヴォルデモートがハリーに仕掛けた罠でした。
実際のシリウスは、不死鳥の騎士団本部のグリモールドプレイス12番地でバックビークの世話をしていた、と後からダンブルドアがハリーに伝えました。
ハリーは不死鳥の騎士団メンバーのスネイプに助けを求めた
原作を読んでみると、その時学校にいた不死鳥の騎士団メンバーはスネイプだけだったということがわかります。
ダンブルドアが学校を追い出された後の出来事だった
“For in dreams, we enter a world that is entirely our own.” – Albus Dumbledore pic.twitter.com/WGPJyalqnc
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ダンブルドアは「ダンブルドア軍団」を作らせたのは自分だと言って魔法大臣の前でハリーをかばい、フォークスの尾羽根につかまって炎とともに姿を消しました。
これはOWL試験の前の出来事で、ハリーがシリウスの幻覚を見るのは試験が終わってからのことです。とはいえスネイプでなくマクゴナガル先生やハグリッドなどスネイプ以外の不死鳥の騎士団メンバーに伝えることはできなかったのでしょうか。
原作ではハグリッドもマクゴナガル先生も学校にいない
“I am what I am, an’ I’m not ashamed. ‘Never be ashamed,’ my ol’ dad used ter say, ‘there’s some who’ll hold it against you, but they’re not worth botherin’ with.” – Rubeus Hagrid pic.twitter.com/9RVIQXEGcl
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原作では、ハグリッドの小屋が死喰い人とアンブリッジに襲われ、ハグリッドはファングとともに学校から逃げ出しました。
襲撃を止めようとしたマクゴナガル先生は、死喰い人たちからの失神光線を4本同時に浴び聖マンゴに入院することに。
翌日シリウスの幻覚のことを相談しようとしたハリーは、学校にスネイプ以外の不死鳥の騎士団メンバーがいないことに気づきました。
スネイプはパットフットを知っていた?
スネイプはパッドフットが誰なのか知っていたのでしょうか?検証してみました。
ハリーがスネイプに伝えた内容は?
ハリー「パットフットが捕まったんだ。”あれ”の隠し場所で」
アンブリッジ「パットフット?何の話です」
スネイプ「さっぱり(わかりませんな)」
映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』より
映画ではこのような会話が交わされていましたが、意味がわからない人もいると思います。ハリーの暗号のようなメッセージの内容と意味を解説します。
パットフットが捕まった=シリウスがヴォルデモートに捕まった
メッセージは「パットフットが捕まったんだ。”あれ”の隠し場所で」でした。
パットフットが捕まった=シリウスがヴォルデモートに捕まった、という意味です。どうしてその意味になるのかは、後ほど詳しく説明します。
“あれ”の隠し場所=”予言”のある神秘部
“あれ”の隠し場所で=”予言”のある神秘部でという意味です。
ダンブルドアの命令によって、ハリーはスネイプの指導のもとで閉心術を学びました。
スネイプに開心術をかけられて何度かハリーの心の中を見られてしまったため、ハリーが最近神秘部の夢を見ていること、ヴォルデモートが予言を探していることをスネイプも知っていました。
なのですぐに意味がわかったと思われます。
スネイプはパットフット=シリウス・ブラックと知っていた
スネイプはパットフットの正体がシリウス・ブラックであることを知っていたようです。
パットフットはシリウス・ブラックの昔のあだ名
Sirius Black was mentioned all the way back in the first book but it wasn’t until Prisoner of Azkaban that we were properly introduced to him. What were your first impressions of the Marauder and how did they change over time? pic.twitter.com/yFBOa6nJ5y
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“パットフット”はホグワーツ在学中のシリウス・ブラックのあだ名です。犬のアニメーガス(動物もどき)なので、肉球を意味するあだ名がついています。
ちなみに
ムーニー⇒リーマス・ルーピン(『アズカバンの囚人』のときの闇の魔術に対する防衛術の先生)
ワームテール⇒ピーター・ペティグリュー(ネズミのアニメーガス)
プロングス⇒ジェームズ・ポッター(ハリーの父親、牡鹿のアニメーガス)
パッドフット⇒シリウス・ブラック(ハリーの名付け親、犬のアニメーガス)
この4人はホグワーツ在学中の同級生で、全員グリフィンドール出身の友人。忍びの地図を作ったメンバーです。
スネイプはパットフット=シリウスと知っていた
スネイプが”パットフット”がシリウスだと知っていたと思われるスネイプの言葉があります。
原作を読んでみると、スネイプが忍びの地図の正体を暴こうとしたとき、羊皮紙の上にムーニー、ワームテール、プロングス、パットフットからスネイプをバカにするメッセージが現れて彼を憤慨させました。
そこでスネイプはルーピンを呼び出し、こんなセリフを言います。
「悪戯専門店でこんなものをポッターに売ると、そう言うのか? むしろ、直接に製作者から入手した可能性が高いとは思わんのか?」
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
このセリフの“直接に製作者から”はもともと太字で書かれているので、作者は”地図の製作者を知ってるよ”と匂わせているのではないでしょうか。ムーニーであるルーピンを呼び出したのも、本当はお前が何か知ってるんだろう!!と言いたかったのかも。
つまり、スネイプはムーニー、ワームテール、プロングス、パットフットの正体を知っているということでしょう。
スネイプはハリーの言葉を理解し不死鳥の騎士団に伝言
We know you all have different (and strong) opinions on Severus Snape, and while he had his flaws, it’s fair to say he also had some sensational moments. What’s your favourite Snape moment?https://t.co/YLb2NC9cPA
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ハリーはアンブリッジと森に行ったあと、森でセストラルを見つけて魔法省へと飛んでいきました。その間にスネイプが何をしたのか解説します。
スネイプはすべてを理解したうえで騎士団に伝言
アンブリッジの部屋ではハリーの言葉を理解できないふりをしたスネイプですが、実際にはハリーが言ったことをすぐに理解したと、あとでダンブルドアが説明しています。
ちなみに「さっぱり(わかりません)」と言ったのは、二重スパイであるスネイプは、表面上アンブリッジの味方として振る舞い、ヴォルデモート側の人間のように装う必要があったためです。
ハリーがアンブリッジと一緒に森へ行ったまま戻ってこないので、スネイプはハリーが魔法省へ行ったと推測。何人かの騎士団メンバーに警報を発しました。
「パットフットが捕まったんだ。”あれ”の隠し場所で」というハリーの言葉を、スネイプは正しく理解して最善の行動をとってくれたのですね!ハリー自身に色々気に食わないところがあっても、ダンブルドアとの約束はきちんと守る男、スネイプ。かっこいいです!
伝言を聞いたダンブルドアと不死鳥の騎士団が神秘部へ
映画では全く触れられていませんが、おそらく原作どおりスネイプが騎士団に知らせた設定なのだと思います。
この時ダンブルドアは「騎士団は、アンブリッジの暖炉よりも確実な伝達手段を持っているのでな」とハリーに話していますが、その手段が何だったのかはわかりません。
ともかくスネイプがハリーのメッセージを理解して伝言してくれたおかげで、まず騎士団が神秘部に行き、次にダンブルドアが本部でクリーチャーの伝言を聞いて神秘部に向かったということです。
おかげでハリーたちダンブルドア軍団は死喰い人たちの攻撃から逃れることができました。
スネイプはパッドフットが誰か知っていて伝言したのか解説のまとめ
映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のスネイプは、ハリーの「パットフットが捕まったんだ。”あれ”の隠し場所で」というメッセージの意味をシリウスが捕まったと正確に理解しつつも、アンブリッジの前では知らないフリをしました。
アンブリッジはヴォルデモート側の人間なので、二重スパイであるスネイプは表面上アンブリッジの味方として振る舞う必要があったためです。
アンブリッジの部屋を出たあと、ハリーが戻ってこないことからスネイプが不死鳥の騎士団に警告を発します。そのおかげで、シリウスたちのほかダンブルドアも神秘部に駆けつけてハリーを助けることに成功しました!
映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』あたりからスネイプ先生の評価が段々上がってきますよね。『謎のプリンス』『死の秘宝』でますます活躍の場が増えるので、引き続き見ていきたいと思います!
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