『SING/シング』は、60年代ジャズから最新のヒット曲まで名曲がズラッと並び、スカーレット・ヨハンソンなどシンガーも豪華なことから世界中で大ヒットしたミュージカル・コメディ映画です。
小さな子供からお年寄りまで一緒に楽しめる内容で人気を博しました。絶対に見て損はない映画なのですが、これを字幕版で見るか吹き替え版で見るかは迷うところです。
これまでのウェブ上の評価を参考に、『SING/シング:ネクストステージ』を見に行く際にも参考になりそうなポイントをピックアップしてみました!
SING/シングは字幕と吹き替えどっちで見る?
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字幕版・吹替版とも何度でもお楽しみいただけます♪https://t.co/j5KUfQ9tuB pic.twitter.com/pWSqPoylmv— 映画『SING/シング:ネクストステージ』公式 (@SingMovieJP) June 2, 2017
オーディションから本番まで、様々な楽曲を楽しめるのが『sing/シング』の醍醐味ですが、字幕と吹き替えのどちらで見るとより楽しめるのでしょうか?
吹き替え版:歌も日本だけなぜか吹き替えが許可された特別バージョン
『sing/シング』は他の洋画アニメに比べて吹替版の評価が高いようです。その理由の一つは、全世界で日本の吹替版だけ、歌も吹き替えになっていることかもしれません。
なぜそういう許可が下りたのか、その理由ははっきりしないのですが、音楽プロデューサーの蔦谷好位置さん、作詞家のいしわたり淳治さんが、それぞれ日本語吹き替え版の音楽プロデュースと日本語歌詞の監修を務めることになった部分が大きいのかなと。
有名ミュージシャンのキャスティングがしやすくなるので、映画の興業的にもそのほうがメリットがある、という判断だったのではないでしょうか。
ただ逆に言うと、日本はヒットソングの分野でも原曲を楽しめる人が少ない国民で、文化的にガラパゴス化しているかもしれませんね。
『SING/シング: ネクストステージ』でも主要キャストは続投が決定していますし、歌の吹き替えも行われるようですよ。
日本人キャストが豪華!お芝居の違和感は少なめ
日本人キャストが豪華なので、これは有名人を起用して宣伝効果を狙ったのか?と思ったけど全然違いました!見ていてお芝居の違和感はなかったですね。
特に印象的だったのはMISIA。お芝居も決して上手ではないんですがそれがまたキャラの緊張を表すのにぴったり!ハマり役だったと思います。
彼女の普段の声はパワフルなボーカルのイメージとは違う繊細で穏やかな声なんですね。それが引っ込み思案のゾウのミーナの内気な性格に非常によく合っていた、という感想を見つけてすごく共感しました。
『sing/シング』の吹き替えは全体的には好評で、いつもは字幕版で見るという人も、吹替版を見たくなって両方見たとか、両方見たけど吹替版のほうがよかった!という声も少なからずありました。
ゾウのミーナの他に主人公ムーン役:内村光良、ゴリラのジョニー:スキマスイッチの大橋卓弥、ヤマアラシのアッシュ:長澤まさみ、ブタのロジータ:坂本真綾、ブタのグンター:トレンディエンジェルの斎藤司、ネズミのマイクに山寺宏一と、これ以上ない豪華な配役です。
個人的には大橋さんのセリフがちょっと棒読み?に聞こえましたが、それ以外は全くお芝居の違和感がなかったです。
日本人キャストの歌が予想以上にうまい!
日本語吹き替え版で一番心配だったのは、日本語で楽曲を聞いたときに字幕版と同じ感動を感じられるのかな?ということ。結果は、全然心配なかったです。
歌の面では、映画のトリを飾るMISIAの「Don’t You Worry ‘Bout A Thing」は圧倒的で、エンディングにふさわしいパフォーマンスでしたが、私がいちばん驚いたのは長澤まさみさんの歌声です。
ハリネズミのアッシュというパンクロッカー女子の役なんですが、オリジナル曲「セット・イット・オール・フリー」を凛々しい声で歌うのがカッコイイんですよ!映画中盤の盛り上がりは彼女の声が作ってると思います。
歌うま芸人として有名なお笑いコンビ”トレンディ・エンジェル”の斎藤さんのセクシーな歌声もさすがでしたし、歌唱力に定評のある声優、坂本真綾さんが歌うテイラー・スウィフトの「シェイク・イット・オフ」のツヤのある声もよかったです。
ちなみに私が気に入っているのは、ゴリラのジョニー(スキマスイッチ大橋さん)が本番ステージでピアノの椅子を蹴り倒しつつ熱唱するシーンと、バスターがミーナの歌を初めて聴く「ハレルヤ」のシーン。プロのシンガーの歌の力はすごいですね!
字幕を追わなくていいのでキャラクターの歌・表情・動きを存分に楽しめる
吹き替え版では字を追いかける必要がないのでそれぞれの動物の特徴を生かした体のお芝居をじっくり鑑賞できました。ネズミのマイクみたいな小さな動物からゾウのミーナのような大きな動物まで、耳が震えたりお尻をフリフリしたりと動きがかわいいんです。
『sing/シング』では、キャラクター達の表情がとても繊細に描かれていて、特にオーディションシーンのバスター・ムーンの表情の変化には感心しました。
アメリカ人てこういうリアクションしそう!っていう表情をコアラの顔でちゃんと表現してくれるってすごいです。バスターの隣で独特のノリのリズムを刻むミス・クローリーもいい味出してましたw
映画館ではノリノリで踊リ出す小さい子たちも
友人から聞いた話では、吹替版を見に行ったとき、幼稚園ぐらいの子供がノリノリで踊りだしたのがすごくかわいかった、というエピソードがありました。
吹き替えだとセリフがすっと入ってきますし、楽しい曲がいっぱいなのでつい体が動いちゃうんでしょうね。血が流れるような恐ろしいシーンがないことも、小さい子供と一緒に安心して見に行けるポイントだと思いました。
ただし、バスターが水や電気を勝手に近所からひっぱってきたり、劇場を不法占拠してライブを行ったり、ゴリラのジョニーがギャングである父親の強盗を手伝ったりと、道徳的には「???」な部分もあります。
小さい子供には「あれはいけないんだよ」と釘を指しておきたいところです。
字幕版:オリジナル・キャストの圧倒的なパフォーマンスが高評価
字幕版の感想を拾ってみると、やはりオリジナル・キャストの圧倒的なパフォーマンスが高い評価を得ていました。
オリジナルキャストの歌はやっぱりすごい!
日本語吹替版と字幕版の両方を見た人の中では、吹替版も悪くなかったけれどやはりパフォーマンスのはオリジナル・キャストの字幕版が素晴らしい、という感想が多かったです。
もともとミュージカルという形式が西洋のものですし、音楽の楽しみ方の幅広さなど文化的バックグラウンドの違いやシンガー達の層の厚さがパフォーマンスの差に現れるのかもしれませんね。
たとえば映画の最後にゾウのミーナが歌う場面、吹替版のMISIAさんはもちろん素晴らしかったのですが、トリー・ケリーさんのパワフルさには勝てていないんじゃないかな、というのが私が感じた正直な感想です。
あと、全ての楽曲が吹き替えられているわけではないので、特にオーディションの場面では日本語の歌のあと急に英語の歌が流れたり「あれっ?これは吹き替えじゃないのか……」みたいなひっかかりが時々ありました。
字幕版なら最初から全てが英語でそういう段差?みたいなものはないので、オリジナル感を楽しみたい人には、やはり字幕版をお勧めしたいです。
英語表現を楽しく学べる
私は特に映画などから名言を拾うのが好きなんですが、『sing/シング』にも印象的なセリフが多くて勉強になりました。
バスター・ムーンがミーナを励ます表現はいかにも英語らしいセリフだし↓
Don’t let fear stop you from doing the thing you love.
恐怖に負けて、夢をあきらめるな
最初はバスター・ムーンが、そしてもう一度ヒツジのエディが言う↓
You know what’s great about hitting rock bottom, there’s only one way left to go, and that’s up!
どん底に落ちると何がすばらしいか知ってるか?残った道は1つだけ。上昇するだけさ!
など、大人の心に響く名セリフがいっぱいです。
映画を楽しみながら英語表現を学ぶなら、字幕版がオススメですね。
上映館・上映回数が少なかったらしい
シングの字幕版は、上映館や上映回数が少なかったようです。
近所の映画館では吹替版だけだった、とか1日1回しか字幕版が上映されていなかったという声が多く残っています。
『SING/シング:ネクストステージ』の公開時はどうなるのか、気になるところですね~。
SING/シングは字幕と吹き替えどっちで見るかまとめ
SING/シングは字幕と吹き替えどっちで見るのもおすすめの映画です。
特にステージでキャラクターが歌う様子を観客になったつもりで聴けるラストシーンは本当に素晴らしく、何度でも観たくなります。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは「シング字幕派×吹替え派」キャンペーンをやっていた時期もあるようなので、『SING/シング:ネクストステージ』の公開も気になります。
字幕版と日本語吹替え版、両方見てもいいかもしれません!
『SING/シング』はいつでも見放題
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