「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」のクライマックスは、予言が入った玉をめぐる攻防戦です。
ヴォルデモートによって魔法省の神秘部におびき出されたハリーたちは、死喰い人の待ち伏せにあい、ハリーの予言を渡すよう迫られます。
初めて見たときに、なぜヴォルデモートはハリーの予言がそんなに欲しいの??と疑問に思ったので、ヴォルデモートが予言を狙う理由を原作の内容に添ってまとめてみました。
不死鳥の騎士団に出てくる予言の玉の役割とは?
Jason Isaacs takes hold of the prophecy on the set of #HarryPotter and the Order of the Phoenix. #TBT pic.twitter.com/wzo2KYYVXF
— Harry Potter Film (@HarryPotterFilm) July 5, 2018
キラキラと美しいガラスの玉である予言は、一体どんな役割を持っているのでしょうか?
予言の玉には再現可能な状態で予言が保存されている
予言の玉が割れると、予言をした人物の姿が半透明の姿で現れて予言を語りはじめます。つまり、予言の玉は予見者が予言したときの様子を3次元で再現できるツールです。
魔法省には的中した予言を保管する部屋がある
魔法省地下9階の神秘部には、予言を保管する「予言室」があります。そこで保管されるのは予見者と呼ばれる未来を予言できる人の予言です。といってもすべての予言が保管されるわけではなく、“的中した予言”だけが保管されます。
ハリーの予言を的中させたのは、ホグワーツの占い学の先生、シビル・トレローニー。
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予言の内容は後ほど詳しく説明しますが、彼女がホグワーツに就職するためダンブルドアの面接を受けた時、いつもの声とは全く違う野太い声を突然発して予言を行いました。
ダンブルドアはその様子を見て採用を決めたそうです(笑)生徒たちを悩ます占い学の授業と引き換えに、たまーに本当に当たる予言をしてくれる能力を買ったということですね。
予言を神秘部から持ち出せるのは予言に関わる人だけ
ずらりと並んだ予言には一つひとつ名前がついており、神秘部からそれを取り出せるのは予言に関わる人だけです。それ以外の人が予言に触れると、正気を失う恐れがあります。
それゆえヴォルデモートはハリー本人が自分の予言を取り出すようにしむけ、それを横取りするために死喰い人に待ち伏せさせました。
ヴォルデモートはなぜハリーの予言を狙うのか?
ヴォルデモートは、自分を倒す者について予言が行われたことを知っていました。なのでその内容を正確に知ることで、相手を亡き者にする方法がわかるのではと考えたのです。
映画では、予言の内容はかなり省略されていましたし、細かな事情の説明はないので、ヴォルデモートがなぜ予言の玉を狙うのか理解できなくて当然です。
原作に基づいて詳しく説明します。
ヴォルデモートに予言の一部を伝えたのはスネイプ
トレローニー先生の就職面接はホグズミード村のパブ、ホッグスヘッドで行われたのですが、窓の外で立ち聞きしたスネイプが、聞き取った予言をヴォルデモートに伝えました。
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この行為が最愛の女性リリーを殺すことになるとも知らずに……。当時のスネイプはヴォルデモートに忠誠を誓っていたので、そうするのが当然だと思ったのでしょうね。
ヴォルデモートは予言を聞いてハリーを襲撃し返り討ちにあった
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スネイプがヴォルデモートに伝えたのは、予言の最初の部分だけです。
闇の帝王を打ち破る力を持った者が近づいている。
七つ目の月が死ぬとき、帝王に三度抗った者たちに生まれる。
ヴォルデモートはこの意味を、“7月に、ヴォルデモートに3回対抗した夫婦に生まれる赤ん坊が自分を打ち破る力を持っている”と考えました。
ヴォルデモートが聞いた予言の赤ん坊はハリーとネビルだった
“帝王に三度抗った者たち”に当てはまる夫婦は二組で、リリーとジェームズのポッター夫妻のほかネビルの両親ロングボトム夫妻も当てはまります。
7月30日生まれ ネビル・ロングボトム
7月31日生まれ ハリー・ポッター
なので、実はネビルもハリーも条件に当てはまるのですが、ヴォルデモートは純血の魔法使いであるネビルではなく、 自分と同じ「半純血(両親のうちどちらかが普通の人間)」であるハリーを先に殺そうとしました。
しかしハリーの母リリーの愛の守護魔法によってヴォルデモートの呪文は跳ね返され、自分の肉体を失います。
復活まで何年もかかるほど自分の力を失わせたハリーに対して、強い恨みを感じているのは間違いありません。なので予言を暴いて秘密を探り、ハリーの弱みを握ろうとしたのでしょう。
予言の後半を聞いてハリーを討ち取る方法を知ろうとしたが失敗
ヴォルデモートは、予言後半の内容を知ればハリーを倒す方法がわかると思っていました。
しかしそれは誤解で、後半には「闇の帝王が傷をつけた相手こそ帝王を倒す者」「彼は闇の帝王が知らない力を持っている」と書いてあるだけでした。
ハリーを罠にかけて神秘部の予言室におびき出すことには成功しますが、肝心の予言の玉は激しい戦いの中で割れてしまい、予言の声は周囲の音に紛れて全く聞き取れませんでした。
結局ハリーはトレローニー先生の予言を目撃したダンブルドアから直接内容を教えてもらいます。
そして闇の帝王は、その者を自分に比肩する者として印すであろう。
しかし彼は、闇の帝王の知らぬ力を持つであろう。
一方が他方の手にかかって死なねばならぬ。
なんとなれば、一方が生きるかぎり、他方は生きられぬ。
闇の帝王を打ち破る力を持った者が、七つ目の月が死ぬときに生まれるであろう。
ヴォルデモートがハリーに”その者を自分に比肩する者として印す”というのは「自分と同程度の力を持つ者として認め、印をつける」ということ。
つまり、額に稲妻型の傷がついたことで、ハリーはこの予言の赤ん坊に当てはまる存在になったということです。
ヴォルデモートを倒すのはネビルだった可能性もあると思うと、面白いですね。
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もしこの予言をヴォルデモートが聞いたとしても、ハリーを倒す方法はわからないと思います。というのは、ヴォルデモートは「愛」=「闇の帝王の知らぬ力」を理解できないからです。
不死鳥の騎士団でヴォルデモートに予言の玉が狙われたのはなぜかまとめ
「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」では、予言が入った玉をめぐる攻防戦が行われます。
スネイプが予言の内容の一部をヴォルデモートにつたえ、それを知ったヴォルデモートが予言の玉を狙ったのはハリーを倒す方法を知るためでした。
しかし神秘部での激しい戦いの中で予言の玉は割れてしまい、周囲の音にかき消されて予言の内容は誰にも聞き取れませんでした。
ハリーはダンブルドアから内容を伝えられますが、予言にはハリーを倒す方法は書かれていませんでした。実はネビルがヴォルデモートに狙われる可能性もあったのでした。
予言の後半には「闇の帝王が傷をつけた相手こそ帝王を倒す者」「彼は闇の帝王が知らない力を持っている」と書かれており、「愛」を理解できないヴォルデモートには「闇の帝王の知らぬ力」を持つハリーを超えることはできなかったと思われます。
神秘部のシーンはハラハラしますが、予言の玉がキラキラして美しいので何度も見たくなります。
その後に悲しいシーンが待ってますけどね…
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