千と千尋の神隠し豚と両親を見抜けた理由!この中にはいないとなぜわかった?

ジブリ映画『千と千尋の神隠し』で不思議なのは、なぜ千尋は豚の中に両親がいないと当てることができたのか?ということです。

自分ではよくわからなかったので、ネット上のさまざまな考察を集めて考えてみました。

千と千尋の神隠しでこの中にはいないと言うシーンのセリフ

湯婆婆:この中からおまえのお父さんとお母さんを見つけな。
    チャンスは一回だ。ピタリと当てられたらおまえたちゃ自由だよ。
千  : ……?おばあちゃんだめ、ここにはお父さんもお母さんもいないもん。
湯婆婆:いない!?それがおまえの答えかい?
千  : ………うん!
映画『千と千尋の神隠し』より

このやりとりの直後に契約書が破けて、千は「千尋」という名前を取り戻しました。

豚は従業員たちが化けた姿だったわけですが、千尋はどうして豚の中に両親がいないとわかったのでしょうか?しかも迷わず答えているように見えましたよね。それはどうしてなんでしょうか?

千と千尋の神隠しで両親を見抜けた理由は?当てられたのはなぜ?

ネット上の考察を色々見た結果、全部で8つの理由を見つけたのでご紹介します。

理由1:苦団子に魔力があったから

千尋がお世話をした名のある川の主の神様がくれた苦団子の力で見分けられた、という説があります。

千尋は、くされ神だと思われていた神様を救い出して本来の姿に戻るお手伝いをしました。その献身的なお世話へのお礼として、苦団子をもらっています。

このお団子には強い魔力があって、銭婆の攻撃で息もたえだえの傷を負ったハクに食べさせたら体内の”あやつり虫”を吐き出させて治したり、湯屋の従業員を飲み込んで膨れ上がり大暴れしていたカオナシをおとなしくさせたりしました。

“良薬は口に苦し”と言いますが、苦団子は邪悪な魔力を取り去ってその生き物本来の姿や力を取り戻す働きがあるようです。

千尋も一口かじってものすごーく苦そうな表情をしてましたが、苦団子を一度食べたことで「千」ではなく「千尋」としての力を取り戻すことになり、結果として豚の中に両親がいないことに気づけた、と考えることはできそうです。

理由2:親子の絆があったから

千尋と両親との間に、親子の絆があったからという説もありました。

豚になったとはいえ、千尋にとっては大切な両親です。両親は千尋に対して冷たいようにも見える態度ですが、千尋は豚になった両親を救おうと必死に努力します。

これとは対照的なのが湯婆婆と坊の関係だという指摘も多いです。というのは、湯婆婆は坊をさんざん甘やかしてかわいがっているのに、ネズミに変えられた坊を見分けることができなかったから。

この二つの親子関係を対照的に描くことで、本当の親子の絆がどういうものなのかを伝えたかったのではないか、というのが親子の絆を理由に挙げる人の意見のようですね。

理由3:豚になった両親には髪の毛があったから

豚になった両親に髪の毛があったからという説もありました。確かに、最初に両親が豚になってしまったシーンでは髪の毛がついています。

しかし後からハクに案内されて養豚場に行ったときには、どの豚にも髪の毛はありませんでしたし、他に特徴があって見分けられる豚もいませんでした。

最後のシーンでも髪の毛がある豚はいないようなので、これはちょっと理由にはならないかなと思います。

理由4:両親が豚になっていなかったから

両親は豚になっていなかったんじゃないかという考えの人もいました。

千尋は両親が豚に変身した瞬間を見たわけではありません。屋台で料理にかぶりつく豚は、魔法で両親の服を着せられていた豚だったかもしれないし、ハクに案内されて行った養豚場の豚の中に本当に両親がいたかどうかもわかりません。

契約書が破けたあとも、両親が豚から人間になる姿は描かれていないですし、実は豚になっていなかった可能性もあるのかもしれませんね。

しかし、髪の毛がついた豚の姿や、湯婆婆の両親の豚は食べごろ発言などもあるので、やはり両親はは豚にされてしまい、千尋が名前を取り戻した瞬間に人間に戻ったと考えてよいのではないでしょうか。

だとするとこの説もちょっと違うかもしれません。

理由5:ハクがあらかじめ教えてくれたから

ハクが事前に教えてくれたからだ、という考えの人もいました。

千尋が小さいころ溺れそうになった川の神様であるハク。「千」になってからもハクだけは千尋の本当の名前を忘れず、何かと気にかけて励ましてくれました。

ハクは千尋が湯婆婆から仕事をもらえるように、働きたいとだけ話しなさいと教えてくれました。なので湯婆婆が千尋に何をさせるか知っていて、あらかじめ答えをおしえてくれたんじゃないかという説です。

ハクは両親がトンネルに向かっていることも知っていました。それに、ハクは千尋のおかげで自分の名前を取り戻し、自分の過去を思い出すことができたので、恩を感じて千尋に答えを教えてくれてもおかしくないでしょう。可能性としてはあると思います。面白いですね!

理由6:特に理由はなく直感で当てただけ

特に理由はなく、直感がはたらいて当てたという説は宮崎駿監督自身が唱えたものです。

監督は、どうして千尋が両親がいないことを当てられたのかと聞かれたとき、次のようにコメントしたそうです。

最後の豚の集団をみて、千尋がお父さんとお母さんがそこにいないとなぜわかったのか説明していない。理論としておかしいと、説明を求めるタイプの人たちがいる。でも、僕はそういうのを大事だと思っていないから。これだけ経験を経てきた千尋は両親がいないことがわかる。なぜわかるか、でもわかるのが人生ですよ。それしかないんですよ。そんなにここが欠けていて、あそこが欠けていてって、指摘ができるなら、観客が自分で埋めればいいんだから。僕はそんなところに無駄な時間を費やしたくないんですよ。

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出典がわからないので本当にご本人の発言かどうかは定かでないです。ただもし本当だとすると監督はこの理由をあえて語りたくない、観た人が自分なりの理由を考えてくれればいいと思っているようですね。

理由7:銭婆がくれた髪留めに魔力があったから

銭婆がくれた髪留めに魔力があったからという説も面白いです。

千尋は銭婆のもとを訪れて、ハクがしたことを詫び、銭婆と心を通わせて自分の本当の名前を教えます。銭婆はカオナシらにも手伝わせて紫色の髪留めを手作りして千尋に贈りましたよね。

あの髪留めに魔力があり、千尋が両親を見分ける事ができたという考え方です。本来なら、銭婆が済む沼の底に行くことはできても戻ることはできません。しかし髪留めを着けた千尋は、現実の世界に戻ることができました。

どこで読んだのか忘れたのですが、宮崎監督は「千尋が体験したことを夢で終わらせたくなかった。何か残してあげたかった。」といった内容のコメントをしたそうです。

そう考えると、髪留めは現実に戻るために役立つ魔力を持っていると考えてもいいのかもしれません。最後に橋を渡るとき、思わず振り返りそうになった千尋の髪留めがキラッと光り、千尋は振り返るのをやめました。

銭婆やカオナシ、坊の思いやりがずっと千尋に寄り添って彼女に力を与えていると思うと素敵ですよね。

理由8:千尋が成長したから

映画の中で千尋がさまざまな経験を積んだことで成長し、魔法が解けたのではないかという説は最も有力だと思います。

これに関しては、先程引用した宮崎監督のコメントにも”これだけ経験を経てきた千尋は両親がいないことがわかる。なぜわかるか、でもわかるのが人生ですよ。それしかないんですよ。”という部分があったように、千尋が特に映画の後半でぐんぐん成長していく姿が印象的です。

宮崎監督は『千と千尋の神隠し』が10歳の女の子が世間の中に入っていき修行をして、愛情や献身、知恵の重要性を学んで成長する物語だと言っているそうです。

千尋は湯婆婆に奪われた名前や両親を取り戻すために、周囲の助けを借りつつ誠実に仕事をしながら成長していきます。その結果、豚の中に両親がいないことを直感で見抜けるような力を身につけたのかもしれません。

そしてそれは、魔法の力に影響されずに対象の本質を見極めるような力、大人が生きる知恵とでも言うべきものだったのかもしれないですね。

おまけ:千尋が親を見抜けた理由をジブリが回答してくれたという人も!

色々なページを見るうちに、ジブリに「なぜ千尋は豚の中に両親がいないことを見抜けたのか」と質問して回答をもらったという人がいることがわかりました。

千尋が特別な能力を身につけたから、両親を豚と見分けることができたのではありません。10歳の女の子が数々の危機をくぐり抜けて、「生きる力」を獲得したら、みんな自然とそれができるはず、というのが宮崎監督の答えです。

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やはり多くの人が理由として挙げているように、千尋が成長したからというのが妥当な理由のようですね!ジブリの回答を見つけたことですごくスッキリしました!!

千尋が親を見抜けた理由!豚を見てなぜわかったかまとめ

ネット上の考察を色々見た結果、全部で8つの理由を見つけました。

理由1:苦団子に魔力があったから
理由2:親子の絆があったから
理由3:豚になった両親には髪の毛があったから
理由4:両親が豚になっていなかったから
理由5:ハクがあらかじめ教えてくれたから
理由6:特に理由はなく直感で当てただけ
理由7:銭婆がくれた髪留めに魔力があったから
理由8:千尋が成長したから

以上のうち理由8の千尋が成長したから、というのが宮崎監督の意向を反映した理由だといえそうです。

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