映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のラストで、スリザリンのロケットから出てきた羊皮紙の手紙には、「R.A.B」というサインがありました。
手紙には、このロケットが偽物であり、本物は自分が破壊するつもりだと書かれていましたね。この「R.A.B」の正体が誰なのか、そして何が目的でロケットをすり替えたのか解説します。
ハリーポッターと謎のプリンスで手紙を書いたR.A.Bは誰なのか?
知らない方もいるみたいなので✨
ウィザコレなどの日本でハリーポッター関連のイベントが開催されるときに売られているのは左のスリザリンのロケットです。緑のSの文字が入っています。
レギュラスのロケットは右のロケットで、Sの文字が入っていません。ロケットを開けたらRABの手紙が入っています pic.twitter.com/y18clhHwPz— さちこ (@d_hpluv1113) September 18, 2019
映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の手紙を書いたR.A.Bとは、一体誰のことなのでしょうか?
R.A.Bはレギュラス・アークトゥルス・ブラックの頭文字
R.A.Bの正体は、レギュラス・アークトゥルス・ブラック(Regulus Arcturus Black)です。シリウス・ブラックの弟で、「不死鳥の騎士団」でハリーがブラック家の屋敷に滞在したとき初めてその名前が登場します。
といってもシリウスが家系図の説明をしたときに、弟は自分よりも良い息子だった、と一言説明しただけで、家系図の名前もレギュラスとだけ書かれていました。なので、彼がR.A.Bであることにハリーが気づかなかったのは当然です。
では、このことはどのタイミングで明らかになったのでしょうか?
R.A.B=レギュラス・ブラックと確定したのは「死の秘宝」
R.A.Bがレギュラス・ブラックのことだと確定したのは「死の秘宝」です。
「謎のプリンス」が発表されたときから、おそらくそうだろうと指摘されていましたが、「死の秘宝」が発表されてその推測が正しかったことがわかりました。
映画「死の秘宝Part1」でハリー、ロン、ハーマイオニーの3人が死喰い人の追跡を逃れてブラック家の屋敷に逃げ込んだとき、分霊箱の手がかりを探す中で偶然「R.A.B」と書かれたドアを見つけます。
そこはシリウス・ブラックの弟レギュラス・アークトゥルス・ブラックの部屋でした。このことからハリーたちはR.A.Bがレギュラス・ブラックだと知ることになりました。
レギュラス・ブラックは死喰い人になった翌年に死亡
レギュラスについて知られていたことは、シリウス・ブラックの弟であること、16歳の若さで死喰い人になり17歳のとき亡くなったことだけでした。
死喰い人になるほど熱狂的なヴォルデモート支持者だったレギュラス。純血の魔法使いの一族であるブラック家の子息としては「私より良い息子だった」と生前のシリウス・ブラックが家系図の説明をするときハリーに伝えていましたね。
彼が亡くなったとき、レギュラスは闇の帝王に仕えたものの、彼の行いに恐れをなして身を引こうとしたがヴォルデモートの命令で死喰い人によって殺された、とシリウスや魔法界は考えていました。
レギュラスの部屋の中はスリザリンのグッズやヴォルデモートに関する記事の切り抜きなどで埋め尽くされており、ハリーが伝え聞いていたことと一致していました。
クリーチャーが17年間レギュラスとロケットの秘密を守っていた
R.A.B=レギュラス・ブラックとわかった時点では、彼の死の真相とスリザリンのロケットの関係を知る魔法使いはおらず、実はクリーチャーだけが秘密を知っていました。
クリーチャーは主であるレギュラスの命令に従い、17年間誰にもその秘密を明かさなかったのです。
映画「死の秘宝Part1」で、ブラック家の屋敷と屋敷しもべ妖精を相続したハリーが主(あるじ)としてクリーチャーを問い詰めたことで、初めてレギュラスの死の真相とスリザリンのロケットの関係が明らかになりました。
レギュラス・ブラックの目的は?ロケットをどうしたかった?
R.A.Bことレギュラス・アークトゥルス・ブラックは、分霊箱を破壊するためにロケットを偽物とすり替え、本物をどこかに隠してしまいました。
彼はなぜそんなことをしたのでしょうか?ロケットをどうするつもりだったのでしょうか?
レギュラス・ブラック(R.A.B)が書いた手紙の内容は?
原作の小説からR.A.Bが書いた手紙の内容を引用します。
闇の帝王へ
あなたがこれを読むころには、私はとうに死んでいるでしょう。
しかし、私があなたの秘密を発見したことを知ってほしいのです。
本当の分霊箱は私が盗みました。できるだけ早く破壊するつもりです。
死に直面する私が望むのは、あなたが手ごわい相手に見(まみ)えたそのときに、もう一度死ぬべき存在となることです。
R.A.B
この手紙を読むと、レギュラスは”ヴォルデモートは死ぬべきだ”と考えていることがわかります。
そのために本当の分霊箱を盗んで破壊すると意思表示していることから、スリザリンのロケットが分霊箱であること、レギュラスが分霊箱を壊そうとしていたことが読み取れますね。
そもそも分霊箱とはどういうもので、なぜ彼は破壊する必要があると思っていたのでしょうか?
レギュラスは分霊箱であるロケットを破壊したかった
スリザリンのロケットは魔法道具の一つなので、ヴォルデモートはそこに自分の魂を引き裂いたものを保存したわけですね。
分霊箱が破壊されるとヴォルデモートの魂のかけらが失われ、不死の力が弱まります。もしすべての分霊箱が破壊され、ヴォルデモートが倒されれば、彼は二度と復活できなくなるのです。
レギュラスはそれを理解していたので、分霊箱の一つであるスリザリンのロケットを破壊しようとしました。
分霊箱の破壊は、ヴォルデモートへの裏切り行為
分霊箱を破壊することは、ヴォルデモートの魂の欠片(かけら)を減らすこと。一言でいえば、闇の帝王の力を弱めることです。
これは死喰い人であるレギュラスにとって、主であるヴォルデモートへの裏切り行為です。
裏切りの理由はヴォルデモートがクリーチャーを見殺しにしようとしたから
レギュラス・ブラックがヴォルデモートを裏切ったのは、クリーチャーを見殺しにしようとしたからです。
死喰い人になったレギュラスは、ヴォルデモートに依頼されてブラック家の屋敷しもべ妖精クリーチャーを預けました。
その際に、ヴォルデモートの指示に従うことと、役目を果たしたら戻ってくることを命じました。
ヴォルデモートは洞窟にクリーチャーを連れていき、ボートでロケットの隠し場所に近づくと、黒い水をクリーチャーに飲ませてロケットを隠しました。
そして水を求めて苦しむクリーチャーを置き去りにしたまま、自分だけボートで戻っていったのです。隠し場所の守りが機能することを確かめる道具としてクリーチャーを利用したわけですね。
レギュラス・ブラックの死の真相
レギュラス・ブラックは洞窟の水の中に引き込まれて死亡しました。
レギュラスはヴォルデモートの分霊箱を破壊するため保管場所の洞窟に赴いて黒い水を飲み干し、本物のロケットを取り出してクリーチャーに渡しました。
ダンブルドアがそうであったように、レギュラスもまた水を求め、水面に近づきました。そこを亡者によって水に引き込まれ亡くなりました。
クリーチャーはレギュラスに命じられたとおりロケットをすり替え、本物のロケットを持ち帰って破壊を試みましたが、何をしても傷一つつけられませんでした。
また、クリーチャーはこれらの事実を誰にも話さないことをレギュラスに命じられていたため、ハリーに問いただされるまで17年間も秘密を守っていたのでした。おかげでブラック家やクリーチャーに害が及ぶことはなかったのです。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の手紙に書かれたR.A.Bの謎の真相は以上です。
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