『ハリー・ポッターと死の秘宝』でハリーが手に持っていた鏡の破片が何か気になったので調べてみたら「両面鏡」だとわかりました。
死の秘宝でハリーが持っていた両面鏡の破片について、使い方やなぜ破片なのか、シリウスやダンブルドアの弟の鏡と関係があるかを解説します。
死の秘宝のハリーポッターの鏡の破片は「両面鏡」のかけら
本日は鏡の日ですが、それではここで各作品でのさまざまな鏡の活用方法についてご紹介します。
・魔法アイテムとして使用する。(もう片方の鏡を持った相手と話せる)
・ミラーハウスで相手を欺く際に用いる。(そして倒す)
・悪魔を封じ込め、部屋の窓から勢いよく鏡をシュゥゥゥーッ!(勝利) pic.twitter.com/Tnv0CEoiM4— ワーナー ブラザース ジャパン (@warnerjp) November 30, 2016
『死の秘宝』でハリーが持っていた鏡の破片は「両面鏡」という魔法道具の一つです。どんな風に利用するものかを解説します。
死の秘宝でハリーが持っていたのは通信機になる「両面鏡」の破片
「両面鏡(two-way mirror)」は、2枚1組で利用する魔法道具。遠く離れた場所にいる相手であっても、鏡を見ているもの同士がテレビ電話のように会話できます。
原作では第5巻の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』に初登場した道具です。
以前はシリウスとハリーの父ジェームズが連絡用に1枚ずつ持っていた
両面鏡は、シリウス・ブラックとジェームズ・ポッターがお互いへの連絡用に使っていた道具です。
ホグワーツで一緒にいたずらしていた二人は、よく別々の部屋で居残りの罰を受けていましたが、そういう時に両面鏡で連絡をとりあっていたようです。
ハリーポッターのシリウスやダンブルドア弟と両面鏡は関係ある?
両面鏡はシリウスが使っていたものだとわかりましたが、なぜそれをハリーが持っていたのでしょうか?
また、死の秘宝で鏡にうつる青い瞳の持ち主は誰だったのでしょう?ダンブルドアの弟が鏡を買っていたのと何か関係があるのでしょうか?
シリウスは不死鳥の騎士団で両面鏡の1枚をハリーに贈った
Sirius Black was mentioned all the way back in the first book but it wasn’t until Prisoner of Azkaban that we were properly introduced to him. What were your first impressions of the Marauder and how did they change over time? pic.twitter.com/yFBOa6nJ5y
— Wizarding World (@wizardingworld) August 5, 2021
「両面鏡」はシリウスからハリーへの贈り物でした。『不死鳥の騎士団』でハリーがクリスマスをブラック家の屋敷で過ごしたあと、「私を必要とするときは使いなさい、いいね?」とシリウスが2枚のうちの1枚をハリーに渡したのです。
鏡の裏にはメモがあり、もう1枚はシリウスが持っていること、話したいときに名前を呼べば鏡に映ってお互いに話ができることが書いてありました。
映画では鏡を贈るシーンは出てきません。まさか重要なアイテムになるとは映画スタッフにも想像できなかったのでしょう。『死の秘宝』で突然登場するので、原作の内容を知らないと謎アイテムに戸惑いますよねw
ハリーはシリウスが亡くなったショックで自分の鏡を割ってしまう
The Prisoner of Azkaban is a favourite of many people, it has Marauders and maps, Sirius and The Shrieking Shack, Hippogriffs and Hogsmeade, but we want to know what’s your *singular* favourite moment from Harry’s third year at Hogwarts? pic.twitter.com/y7XcXcEgIe
— Wizarding World (@wizardingworld) January 19, 2021
映画では描かれていませんが、ハリーは原作小説の第5巻『不死鳥の騎士団』のラストでプリベット通りに帰る前に、鏡を投げつけて割ってしまいました。
荷造りしていたとき包みを見つけたハリーは、霊になったシリウスと話ができるのではないかと名前を呼びました。
しかし、鏡に映るのは自分だけ。改めてシリウスを失ったことを思い知らされ、鏡をトランクに乱暴に投げつけ割ってしまいます。
ハリーはアズカバンを脱獄してお尋ね者になっているシリウスを危険にさらさないため、絶対に鏡を使わないでおこうと心に決めていました。だからシリウスが生きている間に両面鏡で会話したことがなかったのです。
『不死鳥の騎士団』ではドローレス・アンブリッジの部屋の暖炉の火で連絡をとりますが、もし両面鏡を使っていれば、ハリーが神秘部におびき出されることはなく、シリウスが駆けつけて死ぬこともなかったはずです(不思議なことに、ハリー自身がその可能性に気づいている描写は映画にも小説にもありません)。
割ったあとも破片を大切に持ち歩いていた
ハリーは分霊箱を探す旅にも破片を持っていきました。ハグリッドがプレゼントしてくれた『モークトカゲの皮でできた巾着』(持ち主以外は中身を取り出せない巾着)に入れて持ち歩きました。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』ではハリーが分霊箱を探す旅の途中で破片を覗き込んだ時、薄いブルーの瞳がちらっと映るシーンがあります。
なので、誰かが両面鏡のもう片方を持っている、ということがハリーにはわかっていたんじゃないでしょうか。
ダンブルドアの弟がシリウスの鏡をマンダンガスから買っていた
He might be more of a goat person than a people person, but we think Aberforth Dumbledore deserves more credit: https://t.co/vFEV5oDoxk pic.twitter.com/mzmKIYMdTZ
— Wizarding World (@wizardingworld) May 4, 2017
映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』に鏡は登場しませんが、原作小説の中では、ハリーたちはホッグズ・ヘッドの店主がマンダンガス・フレッチャーと話をしていたところを目撃しました。
マンダンガスは抱えていたトランクを落としてしまったのですが、中からブラック家の家紋がついたロケットが出てきたのをロンが目撃しています。この時マンダンガスはシリウスのが両面鏡もブラック家の屋敷から持ち出して売っていたのでしょう。
ホッグズ・ヘッドの店主は、実はアバーフォース・ダンブルドアという名前で、ホグワーツの校長アルバス・ダンブルドアの弟でした。
ダンブルドアの弟アバーフォースは両面鏡でハリーを見守っていた
マルフォイの館で「両面鏡」に映った薄いブルーの瞳の持ち主は、ダンブルドアの弟アバーフォースでした。彼はハリーの「助けて!」の叫びに応えてマルフォイの館にドビーを送り込み、ハリーたちの脱出を助けます。
これは映画でも小説でも描写されていないので推測ですが、おそらくアバーフォースは兄から両面鏡の使い方やマンダンガスがブラック家のものを売りさばいていることを聞き、両面鏡の正体を知って購入したものと思われます。
そしてハリーの様子を時々伺っていたのでしょう、なのでハリーには破片に映るブルーの瞳が見えていたというわけです。
「助けて!」と叫んだ時のハリーは青い瞳をダンブルドアの瞳と思ったのですが、アバーフォースはダンブルドアの弟なので瞳や顔つきが似ていますよね。
ダンブルドアがいる!と思えば助けてほしくなる、助けてもらえる!と思う気持ちは、よくわかるなぁw
両面鏡にまつわるエピソードを紐解くと、「ホグワーツでは、助けを求める者には、必ずそれが与えられる」というダンブルドアの言葉が思い出されますね!
先の先まで見通して、両面鏡を利用して決して仲良がいいとは言えなかった弟にハリーの見守りをさせてしまうあたりが、ダンブルドアのすごいところなのかもしれません。
ハリーポッター鏡の破片!シリウスやダンブルドア弟との関係まとめ
『死の秘宝』でハリーポッターが持っていた鏡の破片は、「両面鏡」という2枚一組の魔法道具の一部でした。
もともとはシリウス・ブラックがハリーの父ジェームズ・ポッターと連絡をとるため使用していたもので、鏡を持つもの同士なら離れた場所にいてもテレビ電話のように会話することができます。
シリウスは2枚のうち1枚を『不死鳥の騎士団』でハリーに贈り、自分が必要な時呼び出してほしいと伝えていました。
ハリーはシリウスが亡くなったショックで自分の鏡を割ってしまいますが、破片を大切に持ち歩いていました。
シリウスが持っていたものは、ブラック家の屋敷からマンダンガス・フレッチャーが勝手に持ち出して売りさばき、ホッグズ・ヘッドの店主アバーフォース・ダンブルドアが購入します。
アバーフォースはホグワーツの校長アルバス・ダンブルドアの弟で、おそらく兄から両面鏡のことを聞いており、ハリーを見守るために使っていたようです。
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