ショーシャンクの空に・タイトル英語の意味は何?原題の解釈についても

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『ショーシャンクの空に』は1994年に公開されたアメリカ映画で、絶対見ておきたい映画100などのランキングでよく見かける名作ヒューマンドラマの一つ。

原題を調べてみたら「The Shawshank Redemption(ザ・ショーシャンク・リデンプション)」ということで、日本語と全然違うので驚きました!

タイトルの解釈や原題にまつわるエピソードが深くて面白かったのでご紹介します。

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ショーシャンクの空にの英語タイトルは?

ショーシャンクの空にの英語タイトルは何というのでしょうか?

The Shawshank Redemption(ザ・ショーシャンク・リデンプション)

映画『ショーシャンクの空に』の英語タイトルは『The Shawshank Redemption(ザ・ショーシャンク・リデンプション)』。

直訳すると「ショーシャンクの贖罪(しょくざい)」という意味です。

原作はスティーヴン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)』で、新潮文庫「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編」に収録されています。

リタ・ヘイワースは1940年代のセックス・シンボルとして大人気だった女優の名前。

刑務所内で彼女の映画が上映されたとき、アンディがレッドに「リタ・ヘイワースは頼めるか?」と注文していました。

アンディの部屋に最初に貼られたポスターの女優さんです。

ショーシャンク=刑務所の名前

ショーシャンク(Shawshank)はメイン州ニューイングランドにある架空の刑務所名です。

映画の原作小説『刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)』に初めて登場します。

その後スティーブン・キングの複数の作品に登場している、ファンの間ではおなじみの名前。

そもそもショーシャンク(Shawshank)には、「こっそりと何か大きなことをやり遂げる」という意味があります。

キングの小説のように思いがけないドラマが起きる場所の名前には、ぴったりですよね。

リデンプション=贖罪(しょくざい)、償還(しょうかん)

リデンプションは「贖罪(しょくざい)、償還(しょうかん)」を意味する言葉で、日常会話で使われる言葉ではありません。

英語の辞書としてスタンダードなOxford Languagesで調べてみると次のような説明がありました。

redemption(名詞)
 
1.罪、誤り、または悪から救う、または救われる行為。
“God’s plans for the redemption of his world”
神の世界の救済計画
(類義語)救う、罪から救う/解放する、証明、赦免

2.支払いと引き換えに何かを取り戻したり、所有権を得たりする行為、または負債を清算すること。
“the peasants found the terms of redemption unattractive”
農民は償還の条件が魅力的でないことに気づいた
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ショーシャンクの空に・原題に込められた意味とは?

『ショーシャンクの空に』の原題The Shawshank Redemptionに込められた意味が深いんです!

詳しくご説明します。

ショーシャンクで”仲間を救い自らも救われる”

redemptionの「罪、誤り、または悪から救う、または救われる行為。」という意味から考えると、最大の救いは、主人公アンディが冤罪で終身刑を受けている刑務所から脱獄したことでしょう。

彼は自分自身を救う以前に仲間に救いを与えたことが何度もありました。

例えば刑務主任と交渉して仲間にビールを振る舞ったシーンがそうです。

レッドはその時のことを「自由の身にでもなったみたいだ。シャバのように思えた。我々が神のようにも」と振り返っています。

また、図書室を充実させたことや放送室からオペラを流したことも受刑者たちへの救いにあてはまります。

レッドの「そうとも、あの歌声は心をしめつけた」「美しい鳥が訪れて塀を消すかのようだった.短い間だが,皆が自由な気分を味わった」という言葉に喜びが表れていますよね。

さらに希望者が高卒資格を取得できるよう根気強く指導し、何人もの合格者を出しました。

しかしアンディは仲間を救うだけでなく、仲間に救われてもいました。

アンディが懲罰房に入っている間、レッドは仲間と一緒にチェスの駒用の石を集めます

また、アンディが男色家たちのターゲットになり診療所に入院したあと、レッドは「お帰り。お代は不要」とメモを添えて女優のポスターを差し入れました。

このように『ショーシャンクの空に」は受刑者たちが”仲間を救い自らも救われる”体験を重ねる様を描いた映画だ、ということがタイトルから読み取れると思います。

ショーシャンクで”多くの償いと引き換えに自由を取り戻す”

Redemptionを「支払いと引き換えに何かを取り戻したり、所有権を得たりする行為、または負債を清算すること。」という意味で考えると、アンディが自由な人生を取り戻したことが思い浮かびます。

アンディが行った多くの償いとは、たとえば刑務主任に相続税対策を教えたり、刑務官達の所得申告や教育資金へのアドバイス、刑務所長の裏金作りへの協力を行うなどの貢献でした。

また、仲間のために何年もの時間をかけて図書室を整備し音楽に触れたり勉強ができる環境を整えたこともあてはまります。

“(whatever mistakes I made) I’ve paid for them and then some.”
(どんな失敗をしたにせよ)私はその代償を払ったし、それ以上のこともした。

とアンディが言っていたように、若くして銀行の副頭取になった自分の知識や惜しみない努力を自ら進んで提供し、妻を殺したようなものだと感じている自分自身が納得するまで貢献を続けました。

このように『ショーシャンクの空に」は、アンディが”多くの償いと引き換えに本来手にしていたはずの自由を取り戻す”体験を描いた映画でもあると思います。

ショーシャンクの空にの英語タイトルは?原題の意味についてまとめ

映画『ショーシャンクの空に』の英語タイトルは「The Shawshank Redemption(ザ・ショーシャンク・リデンプション)」です。

ショーシャンク(Shawshank)はメイン州ニューイングランドにある架空の刑務所の名前。

リデンプションは「贖罪(しょくざい)、償還(しょうかん)」を意味しています。

この映画はアンディが仲間を救い仲間に救われる様を描くとともに、数多くの償いを行って自由を取り戻すまでの様子を描いています。

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