ファンタスティック・ビーストやハリー・ポッターシリーズに登場する魔法生物の中に「ケルピー」という生き物がいます。
ファンタジーが好きでその世界に馴染みがある人にとっては、ケルピーは「馬」のイメージが強いかもしれませんが、ファンタビやハリポタ世界のケルピーは少々定義が違うようです。
どういう魔法生物なのか、詳しく調べてみました!
ケルピーはスコットランド民話の生物
565 AD is reputed year that Donegal’s St Columba/Colmcille saved a man swimming from being killed by the Loch Ness monster! He made sign of cross & basically said to Nessie, “You will go no further”! She fled! All the Picts who witnessed this were amazed & converted! #SwampSunday pic.twitter.com/0NVvZPtPQ9
— Irish History Bitesize! (@lorraineelizab6) February 27, 2022
英語圏では、ケルピーは民話に出てくる生き物(水魔)としてよく知られた存在です。日本の例で例えるなら、カッパなどと似た感覚でしょうか。
まずは一般的にどんな生き物とされているかサクッと押さえておきましょう。
ケルピーはスコットランド民話に馬や男性の姿で登場
ケルピー(水ケルピー)は、スコットランドの民間伝承に登場する湖に棲む変幻自在の精霊である。通常、黒い馬のような生き物で、人間の形をとることができるとされる。
男性の形とるときは、若いイケメンになって女性を誘惑することが多いとか(笑)
ただし一般には馬のイメージが強いようで、高さ100フィートもある有名な鉄製彫刻「The Kelpies」があったりします。観光地になっていて、夜はライトアップされたりこの中にも入れるようですね。
The long-awaited public opening of The Kelpies is Monday 21st April! Who’s coming along? http://t.co/qeNiMiHXSh pic.twitter.com/0N3r42USkc
— Scottish Canals (@scottishcanals) January 17, 2014
ケルピーは人間を水の中に誘って食べてしまう生き物
ケルピーは水辺にいる人間に男性や馬のような姿で近づき、油断させて背中に乗せ、水の中に誘い込み食べてしまいます。恐ろしい肉食の生物なんですね。
こういう伝承が残っているのは”危険な水辺から子どもを遠ざけ、若い女性が見知らぬイケメンに連れ去られないようにするためだ”という意見もあります。昔の人の知恵、なのかもしれません。
ネス湖のネッシーもケルピーの一種
英語のwikiによると、ネス湖のネッシーはケルピーの一種と考えられているようです。
ファンタビ・ハリポタの世界では、魔法省の情報操作で”ネッシーは捏造”という事になっていますから(笑)、私たちも本当はネッシーが存在することに気づいてないだけかもw
実際のスコットランドの人々の間では、ネス湖のネッシーを本当に信じている人もいれば疑い半分の人もいるようですが、目撃談が多数あります。恐竜のような首を湖面に出している写真を見たことのある人は多いですよね。
何度も湖水の調査やソナー調査が行われ、近年では湖水の遺伝子解析まで終了したとか。結果として科学的には未知の生物、つまり恐竜のようなネッシーはいない、という結論になったようですが、もしかしたら……と思いたいところです。
ファンタビやハリポタのケルピーは馬+ヘビの姿
Kelpie (M.O.M. Classification – XXXX): A dangerous shapeshifting water demon derived from the UK. A bridle may be fastened with the aid of a Placement Charm, which renders it docile and allows it to be ridden. The world’s largest kelpie can be found in Loch Ness, Scotland. pic.twitter.com/D0HSd6gsFl
— Fantastic Beasts (@FantasticBeasts) May 17, 2021
ファンタビやハリポタのケルピーは馬そのものの姿ではありません。
Fantastic Beastsのツイートやウェブサイトなど色々調べたのですが、J.K.ローリングによる『幻の動物とその生息地』に詳しい説明がありました。
ファンタビ・ハリポタのケルピーは細長い緑の毛を生やした馬+ヘビ
It’s just a “Cattail” right? Well these wetland plants are nature’s best water filters and shoreline protectors. They also date back to when dinosaurs still walked the earth. Archaeologists have found 10,000 yr old mats made from Cattails ! Day26 of my #30DaysOfNature pic.twitter.com/R8h7lC4mNk
— Anwar Knight (@AnwarKnight) June 26, 2021
ファンタビ・ハリポタに出てくるケルピーは、蒲(がま)のような植物を体に生やした馬の姿になることが最も多いとされています。といっても頭と前脚だけが馬で、下半身はヘビなのが特徴です。
ファンタビ2ではニュートがトランクの水槽の中で傷ついたオスを一頭飼っていて、ケルピーを乗りこなし治療する場面がありました。
ケルピーは竜のような動きで自在に水槽の中を泳いでいて、その時ニュートはたてがみ部分の葉っぱを手綱代わりにしていましたね。
ファンタビ・ハリポタのケルピーも変身が得意で人を食べる生き物
ファンタビ・ハリポタでもケルピーはイギリスとアイルランドに生息する変幻自在の水の魔物だとされています。蛙チョコレートのカードによると、ケルピーはこういう生き物です。
川や小川に潜み、誰でも乗って渡れるようにひざまずいて誘う。もしこれが試みられると、ケルピーはライダーを水中に引きずり込み、食べようとする。
人を水に誘って食べるというのは欧米で一般的に考えられているのと共通のイメージですね。
内蔵だけは食べないとか、内蔵を水に浮かべて食べるとか諸説あるようですが、ともかく人を食べる恐ろしい生き物、というイメージがあるようです。
手綱をつけて乗りこなすとおとなしくなるという説もあります。ニュートはオスのケルピーを飼っていましたが、たてがみを手綱のように使い操っていたので、完全に手なづけていたように見えました。すごいですね~
ケルピーの毛は杖の芯に使える
実はケルピーの毛は杖の芯材としても使えます。ただし、フェニックスの羽やドラゴンの心臓と比べると劣るとされています。
ファンタビやハリポタのケルピーは馬なのかまとめ
ファンタビのケルピーは頭と前脚が馬、下半身がヘビで体に細長い緑の毛を生やした姿です。人を背中に乗せて水の中に誘い込み食べようとする恐ろしい生き物だと言われています。
ケルピーは誰もが知っているスコットランド民話の生物で、一般的には馬や男性の姿で人前に現れるとされています。
ニュート・スキャマンダーはケルピーの毛を手綱のように使い、傷を負ったオスをトランクの中の水槽で飼って治療していました。
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