チャーリーとチョコレート工場・原作との違いは?昔の映画夢のチョコレート工場とは?

2005年の映画『チャーリーとチョコレート工場』は、イギリスの児童文学作家ロアルド・ダールの小説『チョコレート工場の秘密』を原作として制作された作品です。

この小説は1971年にも『夢のチョコレート工場』というタイトルで映画化されているので、映画は古いものと新しいものの2つがあります。

『チャーリーとチョコレート工場』が原作や昔の映画とどこが違うのか気になりませんか?調べてみてわかったことをご紹介します。

 

チャーリーとチョコレート工場と原作との違いは?

2005年の映画『チャーリーとチョコレート工場』には、原作にはない設定やシーンが加えられています。

特に大きな違いは、原作には登場しない人物が映画には登場することです。

チャーリーとチョコレート工場にはウィリー・ウォンカの父親が登場

映画『チャーリーとチョコレート工場』が原作小説『チョコレート工場の秘密』と大きく異なる点は、ウィリー・ウォンカの父親ウィルバー・ウォンカが登場することです。この人物は原作には描かれていません。

映画ではウィリー・ウォンカの幼少時代が描かれますが、父親ウィルバー・ウォンカが歯科医であるため、お菓子を食べることを厳しく制限されます。

ウィリー少年は父親の目を盗んで口にしたチョコレートの美味しさに感激し、ショコラティエを目指します。しかし父親はその夢に大反対で、ウィリー少年の気持ちを理解しようとしませんでした。

父親はある意味生きる目標を与えてくれた存在といえなくもないですが、厳しすぎる躾がトラウマになり、ウィリー・ウォンカは大人になっても”parents”(両親)という言葉が言えなくて口ごもったりしています。

父親ウィルバー・ウォンカを登場させたことで、ウィリー・ウォンカの明らかにエキセントリックな服装や言動にも理由ができましたし、父親との和解というドラマを作ることができました。映画のストーリーに深みがでたのは間違いないでしょう。

映画のウンパ・ルンパは原作ではウンパッパ・ルンパッパ人

映画『チャーリーとチョコレート工場』で大人気のウンパ・ルンパは、原作の日本語訳(柳瀬尚紀訳)ではウンパッパ・ルンパッパ人という名前になっています(英語ではOompa Loompaで原作も映画も同じ名前)。

また、他の登場人物もそうですが、ウンパ・ルンパにも現代的なアレンジが加えられていて、レザーの衣装やインカムを身に着けていたりします。原作小説の挿絵では、原始人ぽい鹿革の衣装にツンツンヘアでまんまるおめめの小人という素朴でかわいらしい出で立ちなので、原作とは相当に変化しています。

ただ、ウンパ・ルンパが歌う曲の歌詞は原作の内容とほぼ同じ。けっこう辛辣な内容です。小柄で可愛らしい見た目と毒のある言葉のギャップが印象に残るんですよね。

チャーリーとチョコレート工場の登場人物の原作での描写

その他の登場人物の、映画とは違う原作での描写はこちらです。

・肥満児のオーガスタス・グループは痩せて帰宅
・ガムを噛んでいたバイオレット・ボーレガードは顔色が紫色になったまま帰宅
マイク・ティービーはギャングもののテレビ番組マニア帰宅するときは身長3m近くになり、針金のように痩せて帰宅
・子どもたちの付き添いには、チャーリー以外は両親が来ている

原作ではウォンカが最初からチャーリーの家族を喜んで迎え入れる

映画『チャーリーとチョコレート工場』で、家族を捨てて一人でウォンカの後継者になってほしいと言われたチャーリー。家族と一緒でなければいやだと申し出を断ってしまいます。

その後チャーリーは靴磨きの仕事でウォンカと再会。それがきっかけでウォンカと父親の和解を見届け、家族と一緒に工場を継ぐことになりました。

原作では、ウォンカはガラスのエレベーターにチャーリーとジョーおじいちゃんをのせて自宅に突撃。壊れた家から全員を運び出し(おじいちゃん・おばあちゃんたちはベッドごと!)工場に連れていき、喜んでバケット一家を迎え入れています。

チャーリーとチョコレート工場と昔の映画との違いは?

2005年の『チャーリーとチョコレート工場』と1971年の『夢のチョコレート工場』の二つの映画はどこが違うのでしょうか?

昔の映画では長い契約書にサインするシーンがある

『夢のチョコレート工場』にあって『チャーリーとチョコレート工場』にないシーンとしては、「工場の入場に際しては、内部で起こり得る危険により生じる被害一切からウォンカを免責する旨記された、膨大な長さの誓約書に署名を強いられる場面」があります。

実は2005年の『チャーリーとチョコレート工場』も1971年の『夢のチョコレート工場』も制作はアメリカで行われています。これは訴訟社会にありがちなシーンへの一種の皮肉として描かれたのではないでしょうか。

このような契約書を交わしたうえで、工場に招待された子どもたちは(子どもたちの態度や考えかたが悪いとはいえ)ひどい目にあいます。そのとき顔色一つ変えないウォンカ……。契約しただろう、オレの責任じゃないぜ、と言っているかのようですね。

『夢のチョコレート工場』にリスは出てこない

『チャーリーとチョコレート工場』に出てきてクルミを割るリスたちは、実は本物のリスを調教してあの動作をさせたそうです。リスのシーンは原作どおりの内容なのですが、『夢のチョコレート工場』にリスのシーンはありません。

というのは、『夢のチョコレート工場』の撮影当時はリスに演技をさせることができなかったようで、「金の卵を産むガチョウ」の部屋変更されていました。

そんな変更を原作者が許したのだろうか?と疑問に思いましたが、当時原作者のロアルド・ダールはまだ生きていましたし、最初映画の脚本も書いたようですのでおそらく了承を得ていたのでしょう。

昔の映画にはチャーリーの父親が出てこない

『夢のチョコレート工場』にはチャーリーの父親が登場せず、母子家庭として描かれました。

しかし『チャーリーとチョコレート工場』には、歯磨き粉の工場の従業員で、容器にキャップをはめる仕事するチャーリーの父親が登場しました。父親が描かれるのは原作どおりです。

『チャーリーとチョコレート工場』でウィリー・ウォンカに厳しすぎる躾をする父親が登場しましたが、チャーリーの父親は貧しくても一生懸命生きている、ごく普通の優しいお父さんです。二人が対照的な父親として描かれているのも面白いですね。

『夢のチョコレート工場』のウンパ・ルンパは外見も歌も違う

『夢のチョコレート工場』のウンパ・ルンパはオレンジ色の顔に緑色の髪の毛という、強烈な外見のキャラクターになっています。歌の歌詞も映画用オリジナルの童謡っぽい内容とメロディーで、『チャーリーとチョコレート工場』のウンパ・ルンパの歌とは雰囲気が違います。

『チャーリーとチョコレート工場』では、ディープ・ロイさんという俳優さんが一人で全てのウンパ・ルンパを演じていますが、『夢のチョコレート工場』では複数の役者さんたちが演じました。

昔の映画にはウォンカのライバルが登場

『夢のチョコレート工場』には、ウォンカのライバルでワルタという人物が登場。ウォンカの工場に招待された子どもたちに「お菓子を盗んできてほしい」と依頼します。このワルタの誘いに乗るかどうかが、映画の見どころの一つになっていました。

『チャーリーとチョコレート工場』では、ウォンカが父親と和解し、チャーリーが家族と一緒に工場を継ぐことになるなど、家族とどう関わるかが大きなポイントになっています。そこが大きな違いです。

チャーリーとチョコレート工場・原作や昔の映画との違いまとめ

『チャーリーとチョコレート工場』が、原作や昔の映画とどう違うのかを調べてまとめました。

実は英語圏では『ウィリー・ウォンカ(Willy Wonka)』または『ウィリー・ウォンカ・Jr. (Willy Wonka, Jr.)』というタイトルで児童演劇やミュージカルが数多く上演されてきたそうです。

その楽曲の多くは1971年の『夢のチョコレート工場』の曲だったそうですが、2005年の『チャーリーとチョコレート工場』の公開前後からは、オリジナル楽曲のステージも発表されています。

『チャーリーとチョコレート工場』もそういった『チョコレート工場の秘密』のバリエーションの一つと考えられ支持されているようですね!

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