ディメンターはハリー・ポッターの世界で最も恐れられ、嫌われている生き物です。「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で初めて登場し、最終的にはヴォルデモートや死喰い人とともにハリー達と敵対しました。
「不死鳥の騎士団」の冒頭でディメンターがダドリーとハリーを襲うシーンでは、ディメンターの顔が二人の顔に近づき、何かを吸っているように見えます。
ディメンターは何を吸っているのか、その正体は何か、そしてディメンターの由来やうつ病との関係を解説します。
ディメンター(吸魂鬼:きゅうこんき)は何を吸っている?吸われるのは人間の魂と幸福感
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ディメンターは何をどのように吸っているのか、詳しく解説します。
ディメンターは平和や希望、幸福を周りの空気から吸っている
吸魂鬼は地上を歩く生物の中でももっとも忌まわしい生き物の一つだ。もっとも暗く、もっとも穢れた場所にはびこり、凋落と絶望の中に栄え、平和や希望、幸福を周りの空気から吸い取ってしまう
—リーマス・ルーピン「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」より
ディメンターが現れると、その辺りは急に冷気に包まれます。近くにいる人間は幸福な感情を吸い取られてしまい、絶望と憂鬱を味わいます。
アズカバン刑務所の収容者は、看守であるディメンターによって生きる気力を奪われて獄中で亡くなる者も多数います。
ただし幸福感以外の感情を吸い取ることはできません。
たとえばシリウス・ブラックもアズカバンの囚人としてディメンターに監視されていましたが、彼の「自分は無罪だ」という想いは幸福感ではないため吸い取られませんでした。
また、過去に辛い出来事を経験した者ほどディメンターの影響を受けやすいと言われています。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で吸魂鬼がホグワーツ特急でハリーを襲ったとき、ハリーは「ヴォルデモートが両親を殺害したときの声が聞こえた」と言っていました。
ちなみに吸魂鬼に襲われた際の特効薬はチョコレートで、ホグワーツ特急で吸魂鬼を退治したルーピンが、ハリーに特大のチョコレートを与えています。
ディメンターのキスは人間から魂を奪う
ディメンターは人間の魂を奪うことができます。
黒いベールを脱ぐと顔には目がなく大きな口だけがあり、その口で人間にキスをして魂を吸い取ります。それゆえ吸魂鬼(きゅうこんき)と呼ばれるのです。
魂を奪われた人間は抜け殻のようになり、ずっと昏睡状態が続きます。
ディメンターの正体や由来は?
ディメンターは一体どのような生き物なのでしょうか。その正体と由来を解説します。
ディメンターの由来は原作者がうつ病になった時感じた気分
ディメンターは、原作者がうつ病になったときの重苦しい気分から生み出された生き物です。そのせいかディメンターを殺すことはできず、守護霊の呪文「エクスペクト・パトローナム」で追い払うのが唯一の対抗手段です。
ちなみに英語の「dementor」には「邪悪で恐ろしい生き物」という文字通りの意味があります。
個人的には、うつ病が世の中からなくなることはありえないので、ディメンターを消し去ることも不可能なのかなと思います。
3メートルもある長身で黒いローブを常に被っていて顔が見えず、空中を漂いつつ冷気をまとっているというディメンターの設定は、うつ病という捉えどころのない病の恐ろしさをうまく反映していますよね。
正体: 邪悪な存在とされる闇の生き物
ディメンターの正体は、魔法界で最も忌み嫌われ、怖れられている邪悪な闇の生き物です。
ディメンターは闇の魔法使いエクリジスが創造した生き物だと言われています。彼はアズカバンに人知れず要塞を作り、そこにマグルの船乗りを誘い込んで拷問し、殺害していました。
エクリジスの死後、廃墟となった要塞にディメンターが多数住み着いていることが判明。ディメンターの持つ力を怖れた魔法省は、彼らをそこに留めるためにアズカバンの看守をさせたのです。
ディメンターに魂を奪われた人間はディメンターになるのか?
This Dementor #DIY is a must! Chocolate, optional. https://t.co/xrM6DfVI27 #HarryPotter #HPWLDementor pic.twitter.com/0ufTFbb7Th
— Harry Potter Film (@HarryPotterFilm) October 20, 2016
リーマス・ルーピンは「ディメンターには魂が存在せず、キスを受けた人間もまた同様に魂を失う」と言っています。
魂がないという意味では両者に共通点があるわけですが、魂の「抜け殻」になった人間がディメンターになった例はあるのでしょうか。
魂を奪われた人間がディメンターになった例はない
原作でディメンターのキスを受けたのは「炎のゴブレット」に登場するバーテミウス・クラウチ・ジュニアただ一人。キスで魂を吸い取られたあと、彼は死よりも酷い姿になったとされています。その後の消息は不明です。
バーテミウス・クラウチ・ジュニアは、映画ではディメンターのキスを受けていません。「炎のゴブレット」のカルカロフの司法取引の傍聴席で罵詈雑言を吐き、暴れたところをダンブルドアに捕らえられます。その後の消息は描かれていません。
「吸魂鬼に魂を吸われた人間は新しい吸魂鬼となる」という考察がしばしば見られますが、原作ではこのような記述はありません。唯一ディメンターのキスを受けたバーテミウス・クラウチ・ジュニアはディメンターになりませんでした。
どのように繁殖をしているのか
ディメンターの繁殖については、謎に包まれています。ネット上には”人間の幸福感を吸い込めなくなったら自然に絶滅するのではないか”などの考察も出ていますが、はっきりしません。
ディメンターは何を吸ってるのか正体・由来を解説のまとめ
ディメンターは周囲の人間の幸福な感情を吸っており、絶望と憂鬱を味わわせます。
ディメンターは人間の魂を吸い取ることもできます。魂を奪われた人間は抜け殻のようになり、ずっと昏睡状態が続きます。
原作でディメンターのキスを受けたのは「炎のゴブレット」に登場するバーテミウス・クラウチ・ジュニアただ一人ですが、かれがディメンターになったという記述はありません。
ディメンターは原作者がうつ病になったときのイメージから生まれた「邪悪で恐ろしい生き物」です。
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