『ベルセルク』に登場するシールケという小柄な魔女見習いについて詳しく解説します。
外見はほぼお子様というか魔女のコスプレをした少女にしか見えないシールケですが、実は魔女フローラから「秘蔵っ子」と呼ばれる実力の持ち主です。
ガッツ一行と旅をともにして大いにその力を振るう彼女ですが、検索するとなぜか「死亡」「いらない」というワードがでてきます。
今回の記事では、シールケのキャラクター設定と物語での役割のほか
- シールケ死亡の可能性
- シールケが「いらない」と言われる理由
- シールケのガッツに対する感情
について考察します。
ベルセルクのシールケは死亡しない
『ベルセルク』のシールケについて検索すると、「死亡」のワードが表示されることもありますが、今のところシールケは死亡していません。
シールケは魔女フローラの弟子でファルネーゼの師匠
シールケは『ベルセルク』24巻から登場する小柄な魔女見習いの少女で、霊樹の館に住む魔女フローラの弟子として修行を積んできました。
シールケはフローラの指示でガッツ一行と近隣の村に赴き、村を包囲する何百匹もの戦鬼(トロール)を退治します。
最初は魔術を知らないガッツ一行を見下すような態度だったシールケ。
ガッツに関して「あなたの運命かどうか見極めなさい」とフローラから告げられてもまともに考えようとしませんでした。
しかしガッツ一行とともに行動するうちに、少しずつ考えが変わっていきます。
最新刊でもガッツ一行とともに旅を継続中
シールケは最新刊でもガッツ一行とともに旅を継続中です。
死亡フラグが立っていることもありませんし、これまでと代わりなく魔女として力を発揮していきそうなので、個人的には非常に楽しみにしています。
最新42巻では周囲の人の力を借りて幽体離脱し、キャスカのいる場所とつながる世界双樹のエネルギーの流れの中に入っていきました。今後どう展開するのか?楽しみです。
狂戦士の甲冑を身につけるガッツを支えている
シールケはガッツが狂戦士の鎧に取り込まれないよう、常に力を尽くしています。
霊樹の館に火が放たれ、炎に焼かれる師匠のフローラから狂戦士の甲冑を託されたのがシールケでした。
シールケは使徒と戦うため狂戦士の甲冑に身を包んだガッツを献身的にサポートします。
狂戦士の甲冑は身につけたものに驚異的な力を与える代わりに、視覚・聴覚・味覚など体の感覚を少しずつ奪い取り、殺戮への欲望を極限まで肥大させる恐ろしい呪具です。
シールケは、時には彼の精神世界にダイブして彼を呼び戻したり、ガッツの自我を保つために憑依することもあります。
ベルセルクのシールケがいらないと言われる理由は?
『ベルセルク』のシールケについて検索すると「いらない」というワードが出てくるのが気になりますよね。
なぜいらないと言われるのでしょうか?
剣によるバトルを魔法によるチート合戦に変えた⇒つまらないという評価がある
シールケが「いらない」とされる理由として、剣と剣がぶつかり合うバトルの面白さを魔法を繰り出すチート合戦に変えてしまった、その結果作品がつまらなくなったと考えるファンがいるようです。
『ベルセルク』の見どころは、巨大な剣「ドラゴン殺し」を背負ったガッツが、自らの体を張って敵を倒し人生を切り開いていく姿にありました。
当初はグリフィス率いる鷹の団の一員として、その後は傭兵として、そして烙印をつけられたあとはキャスカを守る者として常に剣を振るって戦ってきました。
しかしシールケの登場で魔法のシーンが増えたことと、ガッツが狂戦士の甲冑を身につけたことでシールケに守られるようになり、物語の雰囲気がかなり変わったと感じます。
ガッツが己の血を流し顔を歪ませながら手にしてきた勝利のことを考えると、狂戦士の甲冑を身に着けて顔の表情など見せず人間離れした強さを発揮する姿に違和感を感じます。
また、シールケの力を借りなければ人間に戻れないのもガッツが弱くなったかのうに感じなくもないです。
また、シールケが魔法を使うとその力は広範囲に及びかなり影響力が大きいので、ガッツがコツコツと積み上げてきた勝利は何だったのか…?と思ってしまうというのも正直あります。
シールケは魔女フローラが秘蔵っ子というだけあって、魔法に関してはかなりの実力の持ち主です。
そのため魔物たちと十分に渡り合うことができるのですが、それがチートのように見える部分がなきにしもあらずというところでしょう。
どこまでも人間らしく勝利を積み上げてきたガッツなのに、魔女の助力を得て甲冑を身に着けるなど人間から離れていくのか?といった初期からのファンの感想にはうなずけるところがあります。
小柄で可愛らしい外見がベルセルクのダークな世界観に合わないという意見も
シールケの小柄で可愛らしい外見がベルセルクのダークな世界観に合わないという意見もあります。
シールケの身長はイシドロよりも高いですが、ファルネーゼよりも頭ひとつ分低い印象です。かおも童顔でかわいらしく、少女漫画のキャラという雰囲気になっています。
個人的な印象としては小柄な中学生といった感じで、トロール退治に出かけた村人がファルネーゼを魔女だと勘違いしたのも無理ないなと思いました。
魔女の帽子とマントを身につけているものの、魔女の威厳みたいなものはないため、妖精を連れていなければ格好だけ魔女っぽい人と思われても仕方ないでしょう。
相棒の妖精・イバレラにガッツのことでからかわれるとすぐ赤くなったり、イシドロとのやり取りが漫才チックでちょっとドタバタしていることもダークな世界観との違和感を感じるファンが多いのかもしれません。
ベルセルクのシールケはガッツが好き?
『ベルセルク』のシールケはガッツが好きなのでしょうか。
恋愛感情はあるが自覚しているかは微妙
シールケは相棒の妖精イバレラから「ガッツを口説け」などガッツに対して積極的に行動するよう促されると、赤くなって帽子を深く被ったりするなど明らかに照れています。
なので少なくともガッツを男性として意識していることは間違いないでしょう。
しかしそれが恋愛感情だと自覚しているかは微妙なところです。
ファルネーゼとともにキャスカの記憶をたどったとき、キャスカがかつて間近で目にした若かりし頃のガッツの顔を見たときは、キャスカとガッツが男女の仲だったことを理解していました。
その時動揺を見せることはありませんでしたが、予想通りと言いつつもどこかがっかりした様子でしたね。
ファルネーゼのガッツへの想いには気づいている
シールケはファルネーゼのガッツへの想いには気づいているようです。
ファルネーゼの思いが恋愛感情なのかはこちらも微妙なところですが、ファルネーゼはガッツに心酔していてなんとか役にたちたいと必死に魔法を学んでいます。
師匠のシールケとしては自分よりも魔力の総量が多いなど大きな可能性を秘めた弟子の教育にやりがいを感じている様子です。
ガッツのためにがんばるということが魔法という共通の話題と相まって二人の仲間意識を強めている用に感じます。
ベルセルクのシールケは死亡するかガッツが好きかまとめ
『ベルセルク』のシールケについて死亡するかやガッツが好きなのかまとめました。
- シールケ死亡の可能性はない
- シールケが「いらない」と言われる理由は
- 剣によるバトルを魔法によるチート合戦に変えたから
- 外見がベルセルクのダークな世界観に合わないから
- シールケのガッツに対する感情は恋愛か不明
シールケは今後も大活躍しそうなキャラで、個人的にはとても好きです。
ただ、霊樹の館や妖精の島の様子やキャラたちは確かにとてもメルヘンチックで、まるで少女漫画の仲に一人だけ無骨なガッツがまぎれこんだような違和感がありました。
そもそもガッツのほうが主人公なので、ダークな世界観とかけ離れた雰囲気のシールケに批判が向けられるのは分かるような気がします。
完結したときに「シールケがいてよかったよね」と言われるキャラであってほしいです。