ローマの休日の名言を英語と日本語訳で!ラストシーンの有名なセリフについても

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『ローマの休日』が名作とされるのは、登場人物たちのセリフに名言が多いことも理由の一つでしょう。

特に最後のシーンのアン王女と新聞記者ジョーのセリフのやりとりは、表面上の意味だけでなく二人だけに理解できる本当の意味も隠されていて、見ている私たちがドキドキするシーン。

心に残る『ローマの休日』の名言・名セリフを英語と日本語訳でご紹介します。

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ローマの休日の名言・名セリフを英語と日本語訳で

ローマの休日の名言・名セリフをラストシーン含め英語と日本語訳でご紹介します。

ここはエレベーターですの?

Is this the elevator?
ここはエレベーターですの?
鎮静剤の注射の影響で道端で横になっていたアン王女は、偶然通りかかった新聞記者ジョーに助けられ、彼の家に行くことになりました。
初めてジョーの部屋に入った王女は、彼の部屋をエレベーターと勘違い(笑)
王女様と一庶民の感覚の違いが鮮明になるシーンです。

脱ぐのを手伝ってくださる?

Will you help me get undressed, please.
脱ぐのを手伝ってくださる?

アン王女は鎮静剤で朦朧としたまま、ジョーに言われたとおりパジャマに着替えようとします。

いつも伯爵夫人に着替えを手伝ってもらっているので、ジョーにいつものセリフを言ってしまったんでしょう

ジョーは戸惑いながらもボウタイだけほどいて手渡し、「あとは自分でやるんだな」と言って部屋の外に出ます。

アンが本当に王女様らしく見えて、ジョーが意外にも紳士だなあと思えるシーン。

私は私がしたいことを一日中したいの

You can’t imagine I’d like to do whatever I liked the whole day long.
あなたには想像できないと思うけれど、私は私がしたいことを一日中したいの。
毎日朝から晩まで王女としての義務と責任を果たすために頑張ってきたアン王女。
彼女にとって、自分がしたいことだけをして楽しむ時間は、本当に貴重ですよね。
仕事や育児でなかなか自分の時間が取れない人にとって共感しかない言葉だと思います。まあ、王族と庶民のレベルの違いはあるにしてもw
王女様のやりたいことが可愛らしくて微笑ましいところがいいんです。
カフェに座る、ウィンドウショピングをする、雨の中を歩くことが王女にとって”楽しくてなんだかわくわくする”こと。
実はごく普通のことの中に生きる幸せがあるんだな、って気づかせてくれる言葉だと思います。

私はいたって本気ですわ

I’m quite sure thank you.
私はいたって本気ですわ。
王女が髪を短く切るシーンのセリフです。
美容師が王女に何度も「こんなに切るの?本当に?」と確認するのがしつこいけど面白いですよね。
女性が突然髪をばっさり切るという思い切った行動をとるわけで、それを印象付けるための演出だと思いますが。
髪を短く切った王女が別人のように生き生きとした表情になるのがとても印象的。
この髪型はヘプバーンカットとして大人気になったそうですね。

ひどいわ! 心配したのに! なんともないじゃない!

「真実の口」にアン王女と新聞記者ジョーが交互に手を入れるシーンで、二人の気持ちがぐっと近づいたときのセリフです。
嘘をつくと手を食いちぎられると言われ、恐る恐る手の先だけ入れてすぐにひっこめるアン王女がかわいいです。
アーニャという偽名を使って遊んでいる自分を、ちょっと後ろめたく思ってるところに好感が持てますよね。
ジョーが手を入れると、突然「うわあっ」と叫び、驚いたアン王女も手伝って腕を引き抜くのですが、手がなくなっています。
実は握った手を袖の中に引き込んで王女を驚かせようとしただけなんですが、これはジョー役のグレゴリー・ペックのアドリブ。
本気で悲鳴を上げるオードリーの様子は素顔の彼女の驚きなんですね。
このシーンは、”90テイクのワイラー”と言われるほど撮影のクオリティにこだわるウィリアム・ワイラー監督が、1発でOKを出したという逸話が残っています。

真夜中になったら、私はガラスの靴を履いて、カボチャの馬車で姿を消すわ

At midnight I’ll turn into a pumpkin and drive away in my glass slipper.
真夜中になったら、私はガラスの靴を履いて、カボチャの馬車で姿を消すわ。
アン王女は自分が手にしている自由が今日限りのものであることを知っています。
だから魔法が消えるまでの間だけはアーニャ・スミスという一人の女の子になって、シンデレラ・リバティを満喫しようとしているわけですね。
普通の女の子として生きる幸せとプリンセスとしての義務や責任を全うする生き方には大きなギャップがあるんだなあーと、ちょっと切なくなる言葉です。
でも、だからこそこの一日が人生の中でひときわ輝く宝石のような一日になるんですよね。

好きなようには生きられないものさ

Well, life isn’t always what one likes, is it?
好きなようには生きられないものさ。
部屋にキッチンがないことに驚くアン王女に、ジョーがかけた言葉。
表面的には、ジョーが”いつも外食しなくてはいけないから不自由だ”と言っているように聞こえます。
でも実は、王女こそ思い通りの人生を生きることができず不自由を感じていますよねと言っているんですよね。
それは誰しも同じだ、僕もそうだし、あなたもでしょ?と。

どうすればさよならを言えるのか分からないわ

I don’t know how to say good-bye.
どうすればさよならを言えるのか分からないわ。
I can’t think of any words.
言葉が思いつかないの。

アン王女にとって、ジョーと過ごした一日がどれほど愛おしいものだったかが伝わるシーン。

自分がしたいことをする人生、一緒にいたい人と一緒にいられる人生に、自分から別れを告げるのは本当に辛いことだと思います。
Don’t try.
言わなくていい。
とジョーが答えるんですが、短い言葉の中に彼女に辛い思いをさせたくないという思いやりが感じらてグッとくるセリフです。
観客が王女の純粋な気持ちとジョーの男気にほれてしまうシーン。

私が角を曲がったあとは見ないと約束して

私が角を曲がったあとは見ないと約束して。
I’m going to that corner there and turn. Promise not to watch me go beyond the corner.
アン王女の切ない女ごころが垣間見えるシーンのセリフです。
自分が本当は何者なのか知らないまま、アーニャというごく普通の女の子として覚えていてほしい、
そういう気持ちが痛いほど伝わってきます。
あなたは、このまま車で帰って。
You must stay in the car and drive away.
そのまま帰ってお別れして、私がそうするように。
Just drive away and leave me as I leave you.
ジョーが車からじっと王女の後ろ姿を見送っているとき、
もしかして追いかけて行くのか?王女は戻ってくるのか?と見ている方はやきもきさせられますが、王女は戻らず、ジョーは静かに車を発車させます。
王女とジョーのお互いへの愛が感じられる、悲しいながらも印象的なシーンです。

果たすべき義務をわきまえているからこそ、今夜ここに戻ったのです。

家族や国民に対して果たすべき義務をわきまえているからこそ、今夜ここに戻ったのです。そうでなければ戻らなかったでしょう、永遠に!
Were I not completely aware of my duty to my family and to my country, I would not have come back tonight… or indeed ever again!
朝帰りしたアン王女が大使から小言を言われたとき、毅然として言い返したセリフがこちらでした。
国王には一日の不在を急病として報告するよう告げるシーンの言葉です。
寝る前のミルクとクラッカーを断り、伯爵夫人にも下がって良いと告げる王女は、映画冒頭の子供っぽい王女とは別人のように凛々しく、大人びて見えます。
自分がやりたいことをやるのではなく、自分がやるべきことをやる。
そういう王女の決意が感じられますよね。
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ローマの休日・ラストシーンの有名なセリフ

ローマの休日では、特にラストシーンに有名なセリフがあるのでご紹介します。

守られると信じています。

I have every faith in it… as I have faith in relations between people.
守られると信じています。個人の関係が守られるのと同様に。
国と国との友好関係の今後について記者から質問されたときの答えがこちらのセリフでした。
国際関係の質問に答えつつ、実はジョーが秘密を守ってくれることを信じている、という意味にもなっています。
We believe that Your Highness’s faith will not be unjustified.
王女の信念は裏切られないと、固く信じております。
ジョーは自分の通信社を代表してこう回答することによって、あなたとの秘密は絶対に守りますと伝えているんですね。

ローマです。間違いなく、ローマです。

Rome! By all means, Rome. I will cherish my visit here in memory as long as I live.
ローマです。間違いなく、ローマです。ここでの思い出を一生涯忘れることはありません。

今回の外遊でどの都市が印象的だったかと質問された王女。

「どの国もそれぞれ思い出深く…」と型通りの回答をしようとしますが、急にはっとして「ローマです」と言い切りました。

表向きは急病ということになっていたので、「ご病気だったのにですか?」と質問した記者もいましたが、「そうです」と言い切った王女。

つまりこのセリフはジョーへのメッセージにもなっていて、あなたとの1日は一生忘れませんという意味なんですね。

このときの王女の視線が、ジョーにバチッと向けられています。

王女からジョーへの最後のメッセージになった名言でした。

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ローマの休日の名言名セリフとラストシーンまとめ

ローマの休日の名言名セリフをまとめてご紹介しました。

どのセリフも記憶に残る名言ですが、最後は言葉ではなく目だけで会話する王女とジョーの表情が忘れがたいですね。

涙で潤んだ瞳のまま、最高の笑顔を見せて去っていくアン王女と、一人その場に残っているジョー。

ありえないことかもしれないけど、王女がもしかして戻って来るんじゃないか?

という気持ちでスクリーンを見つめてしまいます。

もう一度名言・名セリフを味わうために映画が見たくなってしまいますね!

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