『薬屋のひとりごと』を読んでいて明らかに”こいつ怪しいな”という雰囲気を放つ女官が翠苓(スイレイ)ですよね。
残念な美人ぶりが強調されてるこの人の正体は一体なんなの!?と不思議に思いますよね。
実は子翠の母親違いの姉にあたるのが翠苓なんですが、今回は二人の関係やお互いをどう思っているかについて詳しく解説していきます。
薬屋のひとりごと翠苓(スイレイ)の正体は?
現在好評発売中の『サンデーGX』6月号にて『薬屋のひとりごと』第22話が掲載されています。偶然にも薬草畑を見つけた猫猫は、そこでまたも翠苓と遭遇する。とある薬を作るために自分で植えているというのだが、その目的は? さらに李白から、以前解決した倉庫のボヤ騒ぎの気になる話を耳にして……。 pic.twitter.com/R0qGThcGTV
— ヒーロー文庫【公式】 (@herobunko) May 20, 2019
薬屋のひとりごとの翠苓(スイレイ)の正体はなんなのでしょうか?
翠苓の初登場は小説2巻の冒頭「外廷勤務」
翠苓の初登場は小説2巻の冒頭「外廷勤務」で読むことができます。
漫画ではねこクラゲ作画『薬屋のひとりごと』5巻22話、倉田三ノ路作画『猫猫の後宮謎解き手帳』4巻14話です。
壬氏直属の下女として働きはじめた猫猫が官女たちから嫉妬され問い詰められたシーンです。
感情的になって詰め寄る官女たちの中で一人だけ、背が高くさっぱりした顔立ちの官女が「なぜ壬氏のもとで働いているのか」と冷静にたずねてきました。それが翠苓の初登場でした。
眉は描いているものの化粧は必要最低限しかしていないため猫猫からするともったいない美人という位置づけです。
外廷内で後ろから猫猫の頭を叩いてこの先は下女は入れないと教えてくれたり、猫猫が薬師だと知って「蘇りの薬」の話をふってみたりと翠苓のほうから猫猫にちょっかいをかけていました。
翠苓は先帝の孫
一言で言ってしまえば、翠苓は先帝の孫です。
先帝は現在の皇帝の父親(壬氏の祖父)で、大人の女性を恐れる幼児性愛者(ロリコン)でした。
猫猫が子翠とともに目撃した皇太后は先帝の正室ですが、先帝は彼女のほか何人もの幼女に子供を産ませています。
そのうちの一人、大宝という娘と先帝との間に娘が生まれましたが、その娘を帝は認知せず、妻として下賜するという形で子昌に託しました。これが子昌の先妻=翠苓の母親です。
翠苓は子昌と先妻の娘
翠苓は子昌と先妻の娘に生まれた娘で、母方の祖父母が先帝と大宝です。
もともと子昌は子一族の傍系の出身でしたが、本家に迎え入れられ神美(シェンメイ)という直系の娘と婚約していました。
しかし神美(シェンメイ)が先帝の妃として後宮に入ることになり、想い人を帝に取られる形になってしまいます。
再婚もせず神美が下賜される日を待っていた子昌ですが、先帝からの”大宝との間にできた娘を妻にもらってほしい”という願いを聞き入れないわけにはいきませんでした。
そういうわけで子昌は先妻と結婚し翠苓が生まれています。
翠苓は蘇りの薬を調合できる
翠苓は「蘇りの薬」を調合することができます。
これは人間を仮死状態にする薬で、服用すると心臓の拍動が感じ取れなくなり体温も低下するため死んだようになります。
一定の時間が経つと目覚めるものの、服用した量などにより身体に麻痺が残ったり記憶障害が起きたりします。実際にこの薬を服用して棺の中から抜け出した翠苓は左腕に麻痺が残りました。
翠苓は猫猫に外廷の畑に「朝顔」を植える話をしていましたが、あれはおそらく朝鮮朝顔のことです。
朝鮮朝顔は江戸時代から麻酔薬として利用されており、現在では日本麻酔科学会のシンボルマークになっています。
翠苓は蘇りの薬のヒントを猫猫に出して知識を試していたのかもしれません。
翠苓は蛇が苦手
翠苓は蛇が大の苦手です。毒蛇かどうかは関係なく、蛇を見ただけで体がすくんで動けなくなります。
その理由は「蠆盆(たいぼん)」という毒ヘビやサソリなどと一緒に狭い場所に閉じ込められる刑罰を受けた経験がトラウマになっていたからです。
翠苓は継母である神美(シェンメイ)からひどい虐待を受けており、子翠はそのことを知っていてなんとか神美の支配から翠苓を解放したいと考えていました。
薬屋のひとりごとの翠苓は子翠の異母兄弟?
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響迂らをかばうため神美に悪態をついた猫猫は、翠苓を苦しめた古代の処刑法・蟇盆に処され…
毒を持った蛇や虫のいる牢獄に閉じ込められた猫猫…一体どうなる!?単行本17集は、9/29頃発売決定!お楽しみに🌸#サンデーGX #薬屋のひとりごと pic.twitter.com/6jDp5Hb2JI
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薬屋のひとりごとの翠苓は本当に子翠の異母兄弟なのでしょうか?
翠苓は子翠(楼蘭妃)の異母姉
翠苓は子翠(楼蘭妃)の異母兄弟で姉にあたります。二人の父親は子昌ですが、子翠の母親は子昌の後妻の神美(シェンメイ)です。
神美は子昌の妻となったのち先妻をいじめ抜き、世間的には病死ですが実際には虐待死のような形で亡き者にしました。
さらに翠苓を蛇や毒虫とともに狭い部屋に閉じ込める「蠆盆(たいぼん)」や暴力で精神的に支配し、医官を後見人の医官のもとに送り込んで家から追い出します。
翠苓はそこで薬や医学の知識を身に着けました。祖母大宝が先帝の時代の医官(当時の医官は宦官ではなかった)との間の不義の子だったこともあり、もともとかなり賢い女性なのでしょう。
後宮の医官の間では翠苓が生まれた事情が知られているようで、猫猫は「本当は官女をする必要なんかないのに…」と翠苓に同情する医官の発言を聞いていました。
「子翠」という名前を神美に奪われた
「子翠」は本来、先帝から孫の翠苓に与えられた名前でした。
しかし楼蘭妃として後宮に入った子翠は子昌と神美(シェンメイ)との間に生まれた娘です。
神美は「子」一族の名前を先妻の子が名乗ることを許せず、名前を奪って自分の娘に付けました。なので翠苓は途中から名前を変えさせられたことになります。
名前を奪うってすごいですよね…!神美の恨みの深さを感じる行為です。
神美がこのような事をした背景には、翠苓の祖母・大宝が後宮で神美の侍女だったことが関係していました。
幼児趣味だった先帝は、妃として後宮に入った神美ではなく侍女の幼児・大宝に手を付けます。
妃としての誇りを傷つけられ後宮で笑いものになった神美は、一度もお手つきがないまま子昌に下賜され、子翠を生みました。
後宮での出来事が原因で皇帝一族への復讐を誓った神美は、翠苓の存在を許すせなかったのと同時に子翠に愛情をそそぐこともなく、復讐の道具として厳しく育てました。
翠苓は子翠によって神美の支配から解放された
子翠は翠苓を嫌うどころかむしろ慕っており、翠苓を母親の神美(シェンメイ)の支配から自由にしてあげたいと考えていました。
子翠は幼い頃から翠苓と仲良くなろうとしていましたが、しかし母親の神美(シェンメイ)がそれを許しませんでした。
子翠が楼蘭妃として鳴り物入りで後宮に入るなど陽の当たる道を歩む一方で、翠苓は外廷の女官として働かされ、おしろい事件をはじめ浩然暗殺や壬氏暗殺未遂などに関わる汚れ仕事を請け負っていました。
子翠が神美に渡した新型の飛発(フェイファ、拳銃のこと)が暴発して神美は死亡しましたが、それにより翠苓は神美におびえる必要がなくなったわけです。
壬氏は銃口に詰め物がしてあった(子翠がわざと暴発させた)のではないか?と推理しています。
現在は阿多妃の元で暮らしている
翠苓は現在阿多妃の元で暮らしています。
翠苓子も一族の謀反の現場にいたのですが、「子」の名前を持たなかったこと、先帝の血をひいていること、神美に精神的に支配されていたことなどから処罰を受けませんでした。
しかし世間的には子の一族が粛清されたことになっているため阿多妃のもとで監視されながら暮らしています。
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といった違いがあります。個人的にはサンデー版がおすすめです。ぜひ読み比べてみてくださいw
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薬屋のひとりごと翠苓の正体は?子翠との関係は異母兄弟かまとめ
『薬屋のひとりごと』の翠苓(スイレイ)の正体はなんなのか、そして子翠(シスイ)との関係は異母兄弟なのかについてまとめます。
- 薬屋のひとりごと翠苓の初登場は小説2巻の冒頭「外廷勤務」
- 翠苓は先帝の孫
- 翠苓は子昌と先妻の娘
- 翠苓は蘇りの薬を調合できる
- 薬屋のひとりごとの翠苓は子翠(楼蘭妃)の異母姉
- 「子翠」という名前を神美に奪われた
- 翠苓は子翠によって神美の支配から解放された
- 現在は阿多妃の元で暮らしている
蛇や毒虫と一緒に狭い部屋に閉じ込められてすっかり蛇恐怖症になってしまった翠苓と、舌なめずりして蛇を焼いて食べた猫猫…。
現在翠苓は阿多(アードゥオ)妃のもとで心穏やかに暮らしていますが、いつかその薬の知識を生かして表舞台で活躍してほしいですね!