『紅の豚』の豚といえば、主人公ポルコ・ロッソが渋~い声で「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」というシーンが有名ですね。
「飛べない豚は、ただの豚だ」と思っていたんですが、映画を見直して「飛ばない」が正しいんだ!と気が付きました(汗)
このセリフがどういう意味で使われたのかや、元ネタがあるか調べてみたので解説します。
『紅の豚』の名言「飛ばない豚はただの豚だ」その意味は
『紅の豚』の名言は「飛ばない豚はただの豚だ」が正解です。ポルコは「自分は飛ぶことを諦めないぞ」と言っているんです。
このセリフは飛行艇が壊され、実際には飛べない豚になっていたポルコがジーナに電話をかける場面で出てきます。
いくら心配しても、あんた達飛行機乗りは女を桟橋の金具くらいにしか考えてないんでしょう?
マルコ、今にローストポークになっちゃうから。私いやよ、そんなお葬式。
ポルコ
・・・飛ばねぇ豚はただの豚だ
ジーナ
バカッ!
「飛べない」と覚えている人が多いんですが、飛べない豚がただの豚なのは当たり前。何のひねりもありません。
「飛ばない」だと、飛ぶ力はあるのに飛ばなくなった、飛ぶことを諦めた豚はただの豚だという意味になります。
つまり、自分は飛ぶことしか能がない、だから飛ぶことをやめないぞと言っているわけですね。
ジーナはポルコを心配して「バカッ!」と言うのですが、ポルコが飛行艇に乗るのをやめないこともわかってるんですよ。なんとも大人の会話ですね~。
飛べない豚はただの豚だの元ネタはイギリスのことわざ?
英語の慣用句として「When pigs fly」という慣用句があるそうです(※ことわざというほどの教訓はふくまれないので慣用句としました)。
どんな意味と使い方なのかご紹介します。
豚が空を飛ぶとき・・・・・そう、それは不可能です。
なんとこのフレーズは「有り得ない」や「不可能」という意味合いを持っており、
豚とは直接的に関係していません。
下記例文を見てください。
“When pigs fly he’ll tidy up her room.”
彼が部屋を掃除するなんて有り得ないさ。
hanasoオンライン講座(赤字は筆者が着色)
豚が空を飛ぶなんてありえないことですが、その”ありえない”や”不可能”を意味する言葉が「When pigs fly」なんですね!
宮崎監督はこれを知っていてポルコをデザインしたのでしょうか……?だとしたらその遊びゴコロに敬意を表したいと思います。
紅の豚の名言「飛ばない豚はただの豚だ」の元ネタや意味まとめ
ポルコ・ロッソが「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」というシーンが印象に残る映画『紅の豚』。
「飛べない豚は」と覚えている人も多いですが、正確には「飛ばない豚は」です。ポルコは「自分は飛ぶことしかできないから、飛行艇で飛ぶのはやめない」と言いたかったのだと思われます。
元ネタになった可能性があるのは、英語のwhen pigs flyという慣用句。”ありえない”という意味で、日常的によく使われるそうです。