『七つの魔剣が支配する』にキンバリー魔法学校の校長として登場するエスメラルダはオリバーが復讐を誓う7人の魔人のうちの一人です。
「キンバリーの魔女」として怖れられている彼女がクロエ殺害の犯人であることはわかっていますが、なぜ殺人を犯す必要があったのでしょうか？
今回は、エスメラルダのプロフィールを紹介しつつその正体やクロエを殺した理由を考察してみました。
七つの魔剣が支配するのエスメラルダの正体は?
ようこそキンバリー魔法学校へ🪄
キンバリー魔法学校・学校長エスメラルダに田中敦子氏、ガーランド先生に興津和幸氏、ダリウス先生に東地宏樹氏をお迎えして皆さまの入学を心待ちにしております🐶#ななつま #七つの魔剣が支配する https://t.co/smsH8XUhsP pic.twitter.com/xH7OLoKKfn
— 松根マサト┊Masato Matsune【監督最新作：七つの魔剣が支配する / J.C.STAFF】 (@matsuNe) May 19, 2023
エスメラルダ=カテナ=ドラクルーグのプロフィール
エスメラルダ＝カテナ＝ドラクルーグ（通称エミィ）はキンバリー魔法学校の学校長であり、魔法界に君臨する孤高の魔女です。
刃のような鋭い眼光を放つ翡翠色の瞳、青と黒のグラデーションのロングドレスを身に着けた女性で、腰の後ろで交差させた２本の杖剣がトレードマークになっています。
かつて異端狩り（グノーシスハンター）として活躍した過去があり、クロエやマクファーレンの後輩、マスター=ガーランドやダリウス=グレンヴィルの先輩にあたります。
「キンバリーの魔女」として魔法界に君臨
エスメラルダは「キンバリーの魔女」として魔法界に君臨する孤高の魔女です。笑顔を見せることなど滅多になく、誰に対しても厳格な態度を貫いています。
入学式でも生徒に「卒業までに2割の生徒が魔に呑まれる」「魔法使いなら好きにやって、好きに死ね」と言うなど学生を怯えさせ、校長室に呼ばれた生徒は死を覚悟するとさえ言われている恐ろしさです。
圧倒的な実力を背景に教師陣からも尊敬を集めており、学校長としてだけでなく魔法界全体に強い影響力を持っています。
クロエと親しかった
エスメラルダはクロエ＝ハルフォードから「エミィ」と呼ばれており、学生時代から親しい間柄でした。
卒業後は異端狩りとなりオリバーの父･エドガーとともにクロエ隊の副隊長的立場で活動し、クロエから信頼され可愛がられていました。
ただしエスメラルダがクロエの恋人となることを望んでいたにもかかわらず、クロエはエスメラルダに秘密でエドガーと結婚しオリバーを生んでいます。
クロエとしてはオリバーをいい子に育ててエスメラルダの大ファンにさせ、その上で引き合わせないと彼女を納得させることは難しいと考えていました。
クロエが「エミィは女だから選ばれなかったと誤解しそう」だと言っていることから、エスメラルダではなくエドガーをパートナーに選んだことには性別以外に何か理由がありそうです。
正体は吸血鬼
エスメラルダはクロエを殺し血と魂を吸い取った吸血鬼です。これまでに100人を超える魔法使いの血を吸ってきたとの噂もあります。
彼女はみずからクロエを裏切って致命傷を負わせ、６人の仲間に何百回もの拷問を加えさせたのち吸血行為を行いました。
その結果「双仗」の剣技はエスメラルダが手に入れたようです（常にクロスさせた仗剣を腰に帯びている）。
しかし魂のすべてを吸い取ることはできず、クロエの霊体の半分はオリバーのもとにたどり着いて彼の魂にからみつきました。
第四魔剣やアダマント切断呪文などは魂魄融合（ソウルマージ）によってクロエの魂とつながったときに限りオリバーだけが使えます。
【ななつま】のエスメラルダがクロエを殺した理由を考察
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【ななつま】のエスメラルダがクロエを殺した理由はなぜなのでしょうか？
クロエに裏切られたと思ったから？
クロエとエスメラルダは親しい間柄でしたが、クロエはエドガーとの結婚やオリバーの存在を秘密にしていました。
生家には知らせていたようですが、同じく異端狩りとして活躍したデメトリオ=アリステイディスも知らなかったこと、山岳部の森の奥深くに住んでいたことを考えると魔法界全体には秘密にしていたと思われます。
エスメラルダは何らかの方法でその秘密を知った可能性があり、自分が裏切られていたと考え復讐のためクロエを殺したのかもしれません。
クロエの能力が欲しかったから？
クロエは当時の魔法界においてもっとも強大な力を持つ魔女だったため、その能力を自分のものにしようと企てた可能性もあります。
- クロエ流の剣術
- 第四魔剣『奈落を渡る糸（アングスタヴィア）』
- 剛鉄（アダマント）の切断呪文
- 予知能力
- 箒術
こういった能力に非常に秀でていたのがクロエですが、これらの技はクロエ独自の能力が磨かれたものです。
剣術はマスター=ガーランドに、魔剣とアダマント切断呪文はオリバーに、箒はナナオにうけつがれたものの、個人間の伝承が可能な形にはなっていません。
例外的な方法として「魂魄融合（ソウルマージ）」や「吸血鬼として血を吸うこと」によって魂を吸い取れるため、エスメラルダが能力獲得を目的としてクロエを襲ったことも考えられます。
吸血鬼として魔道を追求するため？
クロエの本名スメラルダ＝カテナ＝ドラクルーグのうち「カテナ」は本作では「手枷」を意味しています。その名があると吸血鬼だとわかるようです。
クロエの実家シャーウッド家の当主は「吸血鬼」はシャーウッド家の血筋のもととなる「祖種」と相容れない存在であり滅ぼさなくてはならないと言っています。
逆にいえば、エスメラルダの生家ドラクルーグ一族にとってクロエは存在さえ許しがたい人物だった可能性もあり、エスメラルダは一族の掟に従ってクロエを殺した可能性もあります。
『七つの魔剣が支配する』には生まれついた家に代々伝わる使命のもとに魔に呑まれていく生徒が何人も描かれてています。
学校長エスメラルダもまた魔に呑まれた魔法使いの一人かもしれません。
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七つの魔剣が支配するのエスメラルダの正体は?犯人か考察のまとめ
『七つの魔剣が支配する』のエスメラルダの正体と、彼女がクロエを殺した理由を考察しました。
- エスメラルダ＝カテナ＝ドラクルーグはキンバリー魔法学校の学校長であり、異端狩りグノーシスハンターの魔女だった。
- クロエ＝ハルフォードとエスメラルダは親しかったが、エドガーとの結婚や息子オリバーの存在は秘密になっていた。
- エスメラルダがクロエを殺した理由にはクロエに裏切られた疑念、クロエの能力を欲した可能性、吸血鬼としての目的、生家の使命が考えられる。
- クロエの死後、彼女の能力や強さはエスメラルダ、ガーランド、オリバー、ナナオとセオドールに受け継がれた。
とかく謎の多いエスメラルダではありますが、クロエのような純粋な魔力を持ち裏表のないナナオのことはかなり気に入っているようです。
オリバーにとって宿敵であるエスメラルダとの関係にナナオがどう絡んでくるのか気になっています。
