ベルセルクの完璧な世界の卵を考察!名言名セリフや生贄の刻印を持つ理由についても

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この記事では、『ベルセルク』の「完璧な世界の卵」とは何か?使徒なのに生贄の刻印を持っているのはなぜ?元は人間だったのか?などなど

謎が多い「完璧な世界の卵」について、名言名セリフも交えつつネタバレ考察してみました。

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ベルセルクの完璧な世界の卵を考察!

ベルセルクの完璧な世界の卵を考察していきましょう。

完璧な世界の卵とは?

まず、「完璧な世界の卵」とは何なのでしょうか?

外見は卵形の本体にイカの触手のような手と人の足がつき、ベヘリットを擬人化したような姿をしています。

卵の大きさは大人の膝上ぐらいでしょうか。本体の卵の殻部分を光で透かすと、脊髄と助骨が見えます。

住んでいるのは断罪の塔のかたわらにある自称「居場所」です。

そこは人間の死体の廃棄場所になっていて、完璧な世界の卵はその一角に無数のろうそくを並べ、僧侶の骨と皮で神像を作って孤独に暮らしていました。

動きは素早くて、そそり立つ塔の壁面を駆け上がる脚力を持っています。

触手は自在に伸ばすことができ、先についた針で人間を使徒もどきに変える能力を持っています。

とりあえずガッツの仲間キャラではなさそうだとわかりますねw

正体と過去

「完璧な世界の卵」の正体と過去について見ていきましょう。

「完璧な世界の卵」の正体は、人間です。ただし普通の人間ではありませんし、性別もはっきりしません。

誰かに育ててもらった記憶もなく、物心がついた時には「聖地アルビオン」の周辺でネズミなどと一緒に、残飯をあさって生活していました。小さい頃から孤独に生きてきたわけですね。

1度だけ勇気を出して人との関わりを持とうと思いますが、化け物扱いされたあげく追い払われてしまいます。

この経験で傷ついてしまい、人間との関わりを断つために穴を掘って、身を隠すように生活します。

しかし、その穴は人間の墓穴にされてしまい、次々に落とされる屍(しかばね)や骨に押しつぶされ、身動きができなくなってしまいました。

絶望して意識を失いかけていた時に、唯一の所有物だったベヘリットが発動。彼が「5人の天使」と呼ぶゴットハンドたちを呼び出します。

ゴットハンド5人なので、グリフィスがフェムトへ転生した後ですね。

そこで初めて、自身が何者なのか、感情とはなんなのかを知り、自分が世界と関わりを持たないまま死にかけているという事実を理解します。

その上で彼は世界を捧げることを誓い、ゴットハンドによって使徒に転生しました。

彼の望みは「完璧な世界を孵化ふかする」こと。孵化=卵から生まれることなので卵の形をしています。

舌に生贄の刻印があるのは、自分自身も含めて自分が世界だと認識しているものをすべて捧げたからでしょう。

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ルカをさらった目的

「完璧な世界の卵」がルカをさらった目的はなんでしょうか?

断罪篇でルカがさらわれますが、目的は傷つけるためでもなく人質にするためでもありませんでした。

完璧な世界の卵には、根本的に”誰かに認められたい”という気持ちがあります。

過酷な人生だったからこそありのままの自分を認めてもらう事に飢えており、誰かと話がしたかったのです。

そこでルカという存在を知り、彼女であれば自分のことを認めてくれるかもしれないと思い、さらってしまったようです。

愛情というか人との触れ合いに飢えていたのでしょう。転生前も1度、人間と関わりを持とうとしましたから。

もはや人間ではなく使徒になっているんですが、崖から落とされたヨアヒムを助けたり、ルカに対して自身の身の上を語ったりと、随所で人間らしさを見せます。

生まれた環境が災いして人間に対して強く負の感情を持っていたわけですが、それをたまたまゴットハンドに利用されただけなのかもしれません。

なぜキャスカの子供を食べたのか

「完璧な世界の卵」はなぜキャスカの子供を食べたのでしょうか?

完璧な世界の卵は、断罪篇で髑髏の騎士に追われて負傷してしまいます。

戦う力はないですし、防御力もゼロですw

自分が逃げやすくするために人間を毒針で刺して使徒もどきを作り出して現場をかきまわして逃げ去ります。

命からがら逃げた先に、今にも息絶えそうなキャスカの子供(幼魔)がいました。

自分と同じ異形の幼魔に対して憐れみをもち、キャスカの子供(幼魔)を食べてしまいます。

食べはしますが、一緒に死を待とう…という気持ちで口の中に入れているだけで、補食という意味合いではないです。

「完璧な世界の卵」が幼魔を食べたことで1000年に1度の模蝕が起こり、幽界でしか存在できなかったゴッドハンド・フェムトがグリフィスとなって現世に孵化しました。

この結果を完璧な世界の卵は事前に知っていたわけではありません。グリフィスが生まれることが「完璧な世界」のために必要なことなのでしょうか…?

完璧な世界の卵によると、グリフィスこそ「この世界に決定的に足りない最初で最後の欠片かけら」、アニメでは「神」とされていました。

ゴットハンドが現世に遣わしたものなので、「神」だとしても不思議はないなと思います。ゴッド・ハンドはんどに利用されたといえばそうなのかもしれません。

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舌に生贄の刻印がある理由

「完璧な世界の卵」は舌に生贄の刻印があります。

普通の使徒には刻印がありませんが、ガッツやキャスカと同じ贄(にえ)の証である刻印が、舌に刻まれていました。

ゴットハンドが接触してきた時、最初から生贄にする為に使徒へと転生させたのでしょうね。

「世界を捧げた」と語っていましたが、その「世界」とは彼自身のことだったのでしょう。

完璧な世界の卵はどこまで知っていたのかは、分かりませんが、悲惨な役割に選ばれ、ただ利用されてしまっただけの印象が強いです。

完璧な世界の卵には、敵ではありますが、同情してしまう人も少なくなかったのではないでしょうか。

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完璧な世界の卵の名言名セリフ

ここまで説明した、完璧な世界の卵の名言名セリフについて見ていきましょう。

ご紹介する名言はすべて『ベルセルク』20巻158話「底の底の知られぬ者」で読めます。

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望みとは“完璧な世界”を孵化することだ

望みとは “完璧な世界”を孵化することだ

『ベルセルク』20巻158話「底の底の知られぬ者」

「完璧な世界の卵」は、ルカねえに自分の望みが“完璧な世界”を孵化することだと語ります。

世界は醜く、自分の居場所は醜い世界の残骸に埋め尽くされている。そして自分もまたルカのような者にすがる人間と同じように醜い。

だからこそ自分も含めて世界を全て完璧なものに作り変えてしまいたい、という願望を持っています。

私達が真に求めるものはただ一つ、それはこの世界に決定的に足りない最初で最後の欠片

私達が真に求めるものはただ一つ、それはこの世界に決定的に足りない、最初・・最後・・欠片かけら、即ち…

『ベルセルク』20巻158話「底の底の知られぬ者」

原作では「即ち…」の先は伏せられていましたが、アニメでは「完璧な世界の卵」が「神」と続きを語っていました。

漫画でも「即ち…」の背景に卵が作った神像があるので、「神」と続くことは間違いないでしょう。

キリスト教など一神教を信じる人が多い国では「信仰を持たない人は完璧ではない」との考え方があると聞いたこともあります。

私自身は典型的日本人なのでいまいちよくわからないのですが…。神を信じる人には独特の心の強さを感じることがありますね。

ともに逝こう、せめて私の内の新しき世界をゆりかごに夢を見るがいい

ともに逝(い)こう せめて私の内の新しき世界をゆりかごに夢を見るがいい

『ベルセルク』20巻158話「底の底の知られぬ者」

このセリフは、『ベルセルク』の名言の中でも個人的に最も好きな名言ですね。


もう終わりにしたかった、完璧な世界の卵の前に、自分と同じ異形の形をした幼魔が現れ、死の時を一緒に待とうと、憐れみを持つ、人間らしい部分が見られるシーンです。

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まとめ

今回は『ベルセルク』の「完璧な世界の卵」について、名言名セリフや生贄の刻印を持つ理由も含めて考察しました。

「完璧な世界の卵」とはどのような存在なのでしょうか。

  • 正体はゴミを漁って孤独に暮らしていた人間
  • ルカをさらった目的は、話を聞いてほしかったから
  • キャスカの子供を食べたのは似た境遇に共感したから
  • 舌に生贄の刻印がある理由は自分自身も含めて世界を捧げた

「完璧な世界の卵」の名言・名セリフはこちらです。

  • 望みとは“完璧な世界”を孵化することだ
  • 私達が真に求めるものはただ一つ、それはこの世界に決定的に足りない最初で最後の欠片
  • ともに逝こう、せめて私の内の新しき世界をゆりかごに夢を見るがいい

『ベルセルク』では、使徒になるとその人間本来の姿になるという説明がどこかにありました。

「完璧な世界の卵」がベヘリットの姿になったのは、神の意志に世界を委ねたいと心の底から考えていたからなのでしょう。

使徒ではあるものの人間を殺すシーンはなく、人とのつながりを求めたり赤ん坊に情けをかけたりなどその本質は純粋で愛情深い存在だったことがうかがえます。

だからこそ「完璧な世界の卵」の言葉が私たちにとっての名言になり、共感を呼ぶのかもしれません。

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