『ベルセルク』の蝕(しょく)とはどういうものなのでしょうか?
作品を読んだことのある方なら「あのへんが蝕かな」と見当がつくと思いますが、蝕が起こると次々に異変が起きて主要キャラの運命が変わる一大イベントが発生しますよね。
ただ、蝕はなぜ起きるのか?物語上でどんな意味があるのか?と疑問に思って作品を読み返してもよくわかりませんでした。
調べてみて初めて「ああ~そういうことだったのか~!」と納得できたので、備忘録を兼ねてご紹介します。
ベルセルクの蝕とは?
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— ORICON NEWS【アニメ】 (@oricon_anime_) June 21, 2022
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ベルセルクの「蝕」とは一体どういうものなのでしょうか?
人間がゴッド・ハンドに転生する儀式
ベルセルクの「蝕」は、人間がゴッド・ハンドに転生する儀式です。蝕が起きる前触れとして日食(これも食)が起きます。
ゴッド・ハンドは「神の手」の名前のとおり一つの時代に5人しか存在していません。
彼らは幽界の深淵に鎮座する「ある存在」(※正体不明)の意思を代行する者たちで、使徒と呼ばれる魔物たち(彼らも元人間)を圧倒的なパワーで従え、空間を操作するなど桁外れの超常の力を使います。
普段は幽界に意識体として存在していますが、蝕によって召喚されると幽界と人間界をつなげて人のような姿で現れます。
そこで「降魔の儀」をとり行い、人間をゴッド・ハンドに転生させるのです。
彼らも元々人間でしたが、真紅のベヘリットが216年に一度の周期で定期的に引き起こす蝕でゴッド・ハンドとなったと考えられます。
真紅のベヘリット「覇王の卵」が引き起こす
蝕は真紅のベヘリット「覇王の卵」によって216年に一度引き起こされます。
ベヘリットは小さな卵ぐらいの大きさの石で、目鼻口が適当に配置された物体です。まばたきしたり汗をかいたりなど生きていますが、普段はベヘリットを持っていても何も起こりません。
ただし216年に一度現れる真っ赤なベヘリット「覇王の卵」(はおうのたまご)は、持ち主が深い絶望と渇望を感じたときにその力を発動。
顔のパーツが正常な位置に並び、血の涙を流しなら絶叫します。すると幽界からゴッド・ハンドが召喚され、降魔の儀という殺戮を伴う儀式が始まります。
蝕は贄にとって絶望でしかない
蝕は贄(にえ、神にそなえるもの)にとって絶望でしかありません。『ベルセルク』ではグリフィスによって贄として捧げられた鷹の団が絶望を味わいます。
「覇王の卵」の持ち主は自分が最も大切にしているものを「贄」として捧げることでゴッド・ハンドになることができます。
このとき「捧げる」の一言を拒否すればゴッド・ハンドにはなれないものの、贄を犠牲にすることは避けられるのです。
しかしグリフィスは、ガッツやキャスカを含む鷹の団をまるごと「捧げる」と誓いゴッド・ハンドのフェムトになりました。
「捧げる=生贄(いけにえ)として殺す」ことなので、グリフィスはゴッド・ハンドに自分の仲間を皆殺しにする許可を与えたわけです。
そのうえキャスカをガッツの前で犯すという鬼畜の所業をやってのけたため、ガッツは自分の仲間とキャスカの仇としてグリフィスを追い続けています。
ゴッド・ハンドが受肉する儀式が「模蝕」
実は『ベルセルク』に登場する蝕にはもう一つ「模蝕」「模擬蝕」と呼ばれるものがあり、そちらはゴッド・ハンドが受肉する(人間としての肉体を持つ)儀式です。
これは1000年に一度しか起きないとされていて、先ほど紹介した「蝕」とは逆にゴッド・ハンドが人間界に降臨する儀式です。
グリフィスは『フェムト』としてゴッドハンドに加わっていましたが、模蝕を通じて再び人間の姿を手に入れました。
ゴッド・ハンドは幽界の意識体なので通常は肉体を持ちません。なので「模蝕」でグリフィスとしての肉体を取り戻したことが「受肉」と呼ばれています。
グリフィスがなぜ受肉できたのか?という話は近いうちに別の記事で詳しく書きたいと思います。
ベルセルクの蝕は漫画何巻・アニメ何話?
ベルセルクの蝕は漫画何巻・アニメ何話で描かれているのでしょうか?
漫画は12巻~13巻
ベルセルクの蝕は、漫画では第12巻から第13巻にかけて描かれています。
2024年2月現在の最新刊は42巻ですが、最新刊になっても蝕で起きたことが物語の中心にある!と言って差し支えないと思います。
それほど『ベルセルク』にとって蝕は重要な出来事であり、キャラクターたちの悲喜こもごもを語るうえで欠かせない部分です。
初めて蝕の部分を読んだときは、あまりの急展開に「いま、何が起きてるんだろう…?」と何度も同じ部分を読み返しました。
12巻ではベヘリットが悲鳴をあげ、グリフィスが仲間を捧げる決断をするところまでが描かれます。
13巻ではグリフィスがゴッド・ハンドのフェムトに転生。キャスカを辱めるシーンが…。
グリフィスが仲間を犠牲にする決断には相応の理由があるんですが、そのあたりを知りたい方は9巻から読むことをおすすめします。ここが運命の分かれ道でしたね。
アニメ第1作の第25話と第2作の13話・映画では3部作最終章
『ベルセルク』の蝕のシーンはアニメでも見ることができます。
実はベルセルクは2回TVアニメが制作されていますが、蝕を見ることができるシーンも2回あります。
劇場版映画でも見ることができるので、制作された順番にご紹介します。
TVアニメ『剣風伝奇ベルセルク』(けんぷうでんきベルセルク)第25話「永遠の刻」
1997年10月から1998年3月にかけて放送された『剣風伝奇ベルセルク』(けんぷうでんきベルセルク)では、第25話「永遠の刻」で蝕の様子が描かれます。
さすがに今見ると絵が古い感じがしますね。アニメ第一作は原作準拠ではなく一部オリジナルが混ざっているようですが、蝕のシーンに関してはほぼ原作どおりでした。
劇場版映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』
『ベルセルク』の蝕のシーンは2013年2月1日に公開された劇場版映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』でも見ることができます。
映画を見た方の感想をネット上で拾うと「ハードだった」「エロかった」「グロかった」に集約されている印象です…。R15+指定ですからね。
ただし全体的な評価は高いので、未視聴の方は見る価値あると思います。
私はまだちょっと勇気がなくて見てませんw
TVアニメ『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION(放送用編集ver.)』12話
こちらは映画として制作された『ベルセルク 黄金時代篇』をテレビ放送用ver.として編集したものになします。
劇場版『III』公開から約9年後にあたる2022年10月から放送されました。
劇場公開以降に精査されたリマスター版をもとに、新規制作シーンを多数追加、楽曲も新規に書き下ろされるなどTVアニメとして改めて再構成された作品です。
第12話「死の嵐」で蝕が描かれます。とてもよくできていると思いました。そのためトラウマシーンと言われることが納得できました…。
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ベルセルクの蝕(しょく)とは?漫画何巻・アニメ何話かまとめ
ベルセルクの蝕(しょく)とは何か、漫画何巻・アニメ何話で見られるかをまとめました。
ベルセルクの蝕とは?
- ベルセルクの「蝕(しょく)」とは人間がゴッド・ハンドという超越者に転生する儀式
- 真紅のベヘリット「覇王の卵」が引き起こす
- 贄にとっては絶望(死)を意味する
- 「模蝕(もしょく)」はゴッド・ハンドが受肉して人間になる儀式
ベルセルクの蝕は漫画何巻・アニメ何話?
- 漫画は13巻(蝕の始まりは12巻)
- アニメ『剣風伝奇ベルセルク』の25話
- 劇場版映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』
- アニメ『ベルセルク』の13話
今回の記事は以上となりますが、蝕にまつわる疑問はたくさんあるので、グリフィスはなぜあんなことをしたのか?とかキャスカが出産したのは誰の子供か?などについて書きたいと思っています。
ベルセルクの完結まで応援していきたいです!