『機動戦士ガンダム水星の魔女』の12話で血まみれの手を差し出したスレッタには、この娘ヤバイと思わせる何ともいえない怖さがありましたね。
彼女の正体については、エリクト・サマヤ本人説以外にクローン説やGUND生命体説などさまざまなものがあります。
色々考察を読みすぎてわけが分からなくなったこともあり(笑)
- スレッタの正体についてどんな説が出ているのか?
- その説の根拠は?
- その場合母親は誰か?
- その説の問題点はなにか?
を整理してみたところ、かなりスッキリしましたw
7つの説の要点をまとめたのでご紹介します。
目次:好きなところに飛べます
水星の魔女のスレッタの正体はエリクト?別人説もある?
◆◆メインキャラクター解禁①◆◆
本作の主人公【スレッタ・マーキュリー】の設定画を初公開いたします!
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— 機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) June 17, 2022
水星の魔女のスレッタの正体はエリクトではなく別人なのか?
これまでの説を一通りまとめてみました。
公式にはスレッタの正体は不明
プロスペラは自らエルノラ・サマヤだと名乗っていましたが、公式にはスレッタの正体は不明のまま。詳しいことは明かされていません。
ちなみにスレッタの名前が物語の時間軸上で最初に登場したのは第1期のオープニングテーマ曲『祝福』の原作小説「ゆりかごの星」です。
スレッタがアスティカシア高等専門学園に入学する直前にエアリアルが語る短いエピソードなのですが、スレッタが4歳のときからエアリアルとともに水星にいること、遠くから母親と二人きりで水星にやってきたことがわかります。
ネット上ではスレッタはエルノラとは別人説が優勢
現在ネット上にはさまざまな考察がありますが、全体的にはスレッタはエルノラと別人ではないか?という説が濃厚なようです。
とにかく色々な説があるので、考察を読むのは面白いですがどれがなにやらよくわからなくなってしまいます。
そこで自分なりに整理してみたくなったのが今回の記事というわけです。
ではこれまでに登場したスレッタの正体について、色々な説を一つひとつご紹介していきます。
水星の魔女のスレッタの正体7説まとめ
プロローグご視聴ありがとうございました!
キャラデザ原案担当しております、来週以降もよろしくお願いいたします!#水星の魔女 pic.twitter.com/x33xcqeTTX— モグモ (@m_o_g_m_o_g_555) September 25, 2022
水星の魔女のスレッタの正体について、私がウェブ上で発見した7説をまとめました。
スレッタマーキュリー=エリクトサマヤ同一人物説
母親:プロスペラ・マーキュリー(エルノラ・サマヤ)
根拠:スレッタは顔や髪の色など外見がエリクトそっくりだから。
問題点:スレッタは17歳でエリクトが生きていれば25歳。この年齢差とエリクトとしての記憶がないことをどう説明する?
スレッタ・マーキュリー=エリクト・サマヤと考える説です。
スレッタは顔や髪の色など外見がエリクトそっくりなので、普通の思考ならこの説にたどり着きます。
スレッタは現在17歳で、エリクトが生きていれば25歳(21年前のプロローグ時点で4歳)。
この年齢差を説明するには「エリクトを7年間コールドスリープさせた」ぐらいしか説明できませんが、作中でのコールドスリープ技術の有無は不明です。匂わせもありません。
また、株式会社ガンダム設立にあたりスレッタはガルボ・ナド博士がガンドフォーマットについて語る動画を見ましたが知らない様子でした。
エリクトは「ばあば」と呼んで非常になついていたので、スレッタがガルボ博士の動画で何の反応も見せないのは不自然です。
スレッタはエリクトのクローン説①
母親:プロスペラ(エルノラ)
根拠:顔や髪の色など外見はエリクトそっくりだが年齢が合わない
問題点:人間をコピーするクローン技術があるか不明
スレッタはエリクトのクローンではないかという説は根強くあります。
二人の外見があまりにもよく似ているので、私もクローンかなと思っていました。
辞書的な意味でクローンという場合は「遺伝子が同じ」ということです。水星の魔女の場合
- 何らかの形でプロスペラの卵子とナディムの精子が保存されていた
- エリクト本人の遺伝子からスレッタが複製された
場合になりますね。
これらの可能性が全くないわけではありませんが、遺伝子をコピーして生み出されたクローン人間は作品中に登場していないので技術として存在するかは不明です。

スレッタはエリクトのクローン説②
母親:プロスペラ(エルノラ)
根拠:顔や髪の色など外見はエリクトそっくりだが年齢が合わない
問題点:本人が自分の容姿の変化をどう受け入れたのか不明
ネット上の使われ方を見ていると「クローン」を「顔がそっくりな他人」と考える人も多いようです。
その場合はスレッタがエリクトのクローンというのはありえるかもしれません。
ペイル社のエラン・ケレスの例を考えてみるとわかりやすいでしょう。
本物のエランはモビルスーツに乗らず、①強化人士4号としてスレッタと決闘し敗れたエラン・ケレス②登場するなりスレッタを口説きにかかった強化人士5号の二人が外見をそっくりに整形されてモビルスーツに搭乗していました。
つまり、外見を整形しそっくりにコピーする技術はあるわけです。
それがスレッタに使われていないとは限りません。
もしそうだとすると、スレッタは自分の容姿が作り変えられることに抵抗はなかったんでしょうか。謎が残ります。
スレッタはエリクトの妹説
母親:プロスペラ(エルノラ)
根拠:スレッタとエリクトはよく似ているが髪色や眉の形など微妙に違う点がある。
問題点:ナディムの遺伝子をどう引き継いだのか、その方法が不明。
スレッタがエリクトの妹ではないか?という説もあります。
スレッタとエリクトはよく見ると髪の色や眉毛の形などが微妙に違うため、そこから生まれた説のようです。
21年前のプロローグ時点でエリクトは4歳。プロスペラ(エルノラ)は当時から生きているのでナディムの精子があれば妹の妊娠は可能です。
水星にはスレッタが4歳(13年前)からいたことはわかっていますが、21年前から13年前までの間にどこでどうやって暮らし子供をつくることは可能だったのか?は全く描かれていないので不明です。
この説はエリクトとスレッタの年齢差は説明できるのですが、姉のエリクトはどうなったのかも問題になります。
あとはスレッタやエリクトが父親のナディムとよく似ているので、遺伝子を精子バンクにでも保存してたの???という現実的すぎる質問をしたくなりますね…。
これ以降の説よりはスレッタの生まれ方としては自然なんですが、エピソードとしては生々しすぎるかなと思います。
スレッタはエリクトの別人格説
母親:プロスペラ(エルノラ)
根拠:顔や髪の色など外見はエリクトそっくり
問題点:年齢差・体格差を説明できない
スレッタがエリクトの中の別人格である、という説もあります。
24人のビリー・ミリガンのように一人の人間の中に複数の人格が生まれる事例は、現在では広く知られています。
スレッタはエリクトの中に誕生した二つ目の人格ではないか?という説です。
7歳の年齢差からくる体格差があることを考えると、ちょっと話に無理があるかなあと個人的には思いますが、考え方としては面白いですね。
というのはスレッタが育った水星という環境もプロスペラとの関係も非常にストレスが多そうで、多重人格になる要素満載だと思うからです。
水星という辺境の地で
- イジワルな老人たちに囲まれて暮らしていた
- プロスペラはしょっちゅう地球に出張して不在
- 同年代の友達が一人もいない
- 「逃げれば一つ、進めば二つ」と毎回母親が望む行動をさせられる
- 楽しみはエアリアルと語りつつゲームや動画
こういう状況が続けば誰でも抑うつ傾向が強くなりそうですからね。

スレッタはGUND生命体説
母親:プロスペラ(エルノラ)または他人
根拠:プロスペラがスレッタを娘だと思っていないように見える
問題点:スレッタの体のどこがガンド化されているか不明
スレッタは脳をGUND化したGUND生命体である、という説ですね。
この説をとる場合、もとになる体は誰のものでも大丈夫でしょう。
そこにガンド化した脳を搭載し、記憶や人格を移植。
顔を別人にする技術はあるので、ガンド化に気づかれない体なら普通の人間に見えるはずです。
この説は、プロスペラがスレッタを大切な娘というより復讐の道具扱いしていること、エアリアルのAIが実はエリクトなのでは?という疑惑から生まれました。
プロスペラがスレッタを大事に思っていない理由としては
- スレッタはハッピーバースデーの歌で名前を歌わない(誕生日を祝ってもらったことがない?)
- プロスペラは「エアリアルは私の大切な娘」と言う(スレッタは…とは言わない)
- プロスペラはスレッタにエアリアルがガンダムではないと言っていた(スレッタに平気で嘘をつき、ばれちゃったぁ~?で終わり)
- プロスペラは「逃げれば一つ、進めば二つ」とスレッタをテロリストとの戦闘に参加させた(普通なら大事な娘にそんなことさせない)
などなどスレッタに対する扱いがひどすぎることが挙げられます。
使い捨てのコマのような感覚でスレッタを扱っているのでは?という疑惑が深まっています。
エアリアルのAIがエリクトなのでは?という疑惑も根強くあります。
この疑惑は6話のエランとスレッタが決闘で小さな子供が笑い声をあげて踊る様子を見たことから生まれました。
エリクトの意識がAIに取り込まれていると仮定すると、スレッタがエアリアルに乗るたびに会話している相手がいるのも納得できます。
また、ミオリネを助けるため「やめなさい!」と人間を叩き潰したスレッタは
プロローグで「一つ、二つ、三つ!ろうそくみたいできれいだね」と楽しげにターゲットをロックオンし撃破したエリクトと同じ無邪気さを見せていた印象があります。
スレッタは水星で死亡した子供説
母親:水星の住人の子供
根拠:スレッタの父ナディムは21年前に死亡。17歳のスレッタと年齢が合わない。
問題点:水星の子供に整形手術を施し記憶を上書きする方法が不明。
スレッタは水星の過酷な環境下で亡くなった子の体を改造した人間で、その子の意識はルブリスやエアリアルのAIとパーメットリンクしているという説です。
パーメット採掘が行われている水星の環境の影響もあって意識がリンクしやすいのではないかということでしたね。
仮説が進めば進むほど恐ろしい内容になっていき、とうとうこんなところまでたどりついてしまった…という感覚がありますね。
今後どんな仮説が出てくるのか、2期が始まるまで見守っていきたいと思います。
水星の魔女スレッタの正体は別人?エリクトと同一人物か7説まとめ
水星の魔女のスレッタの正体はエリクトと同一人物なのか?別人か?についてまとめました。
公式にはスレッタの正体は不明ですが、ネット上ではスレッタはエルノラとは別人説が優勢です。
スレッタの正体について7つの説を見つけてご紹介しました
- スレッタマーキュリー=エリクトサマヤ本人説
- スレッタはエリクトのクローン説①(遺伝子が同じコピー)
- スレッタはエリクトのクローン説②(外見だけ似せた他人)
- スレッタはエリクトの妹説
- スレッタはエリクトの別人格説
- スレッタはGUND生命体説
- スレッタは水星で死亡した子供説
こんなに沢山の説が生まれるほど考察が盛り上がっている水星の魔女は、やっぱり面白い作品なんですね~。
2期アニメの放送開始まで、まだまだ色々な説を楽しんでいきたいと思います。