『黒執事』は、悪魔である執事のセバスチャンと、セバスチャンと契約し家族を殺した相手への復讐を誓うシエルが主人公の物語です。
『黒執事』には個性的なキャラクターが数多く登場し、アンダーテイカー(葬儀屋)もそのひとり。
初期はひとりの協力者として登場していましたが、物語が進むにつれてシエルとセバスチャンが追う事件に深く関りがあることが判明しました。
この記事では、
などについて考察・解説します。
また、解説にはネタバレを含みますのでご注意ください。
黒執事アンダーテイカーは死亡していない
葬儀屋「小生にラブレターなんて変わった子だねェ…ヒッヒ ありがたく頂戴するよ」 pic.twitter.com/voWVii0Pyh
— アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』公式 (@kuroshitsuji_pr) March 15, 2016
黒執事ではアンダーテイカーが最推しの私は今から学園編が楽しみで仕方ない…‼️
— 夢桜✿.*・ (@yume7811) March 21, 2024
『黒執事』に登場するアンダーテイカーは、現時点では死亡していません。
シエルたちが女王の番犬として調査する事件で、アンダーテイカーは黒幕として時折登場し、さらに謎を深めて姿を消します。
謎の行動が多いアンダーテイカーですが、特に重要と思われる行動について解説します。
ビザール･ドールとして真シエル（シエル兄）を蘇生
アンダーテイカーは、主人公のシエルの兄である本物のシエル・ファントムハイヴを「歪んだ肉人形（ビザール・ドール）」として蘇生させました。
本物のシエル・ファントムハイヴ（以下、シエル兄）は、悪魔を呼び出そうとした者たちにより生贄に捧げられ、その魂は呼び出された悪魔セバスチャンが”この世への渡り賃”として食べています。
双子のうち、生き残った双子の弟（以下、シエル弟）が悪魔セバスチャンと契約する際、シエルを名乗り一家の復讐を誓いました。
シエル兄は命を落としましたが、アンダーテイカーは時間をかけて、シエル兄を動く死体ビザール・ドールとして復活させました。
シエル兄が今までのビザール・ドールと違うところは、生きていた頃と同じ姿で（死体を思わせる不自然さが全くなく）、自分の意思で動き話しているように見えることです。
豪華客船編、寄宿学校編でのビザール・ドール実験は、シエル兄蘇生のための練習と考えてよいのではないでしょうか。
アンダーテイカーがシエル兄を蘇生させことで、実はシエルが双子だったことなど、読者に隠されていた事実が次々と明らかになりました。
様々な人間関係が転換する、物語の重要なポイントになるシーンがアンダーテイカーによって演出されたことにはどんな意図があったのでしょうか？今後明らかになるのが楽しみです。
セバスチャンとシエルを離そうとしている
アンダーテイカーは、セバスチャンとシエルを離そうとしている節があります。
豪華客船編でセバスチャンの走馬灯（レコード）を見たアンダーテイカーは、
やっぱり君は伯爵を不幸にしかしないみたいだ
引用元：『黒執事』 14巻第64話
だから消えてもらおうかな
と言いセバスチャンを殺そうとしました。
また、続く寄宿学校編で進化したビザール・ドールが現れたとき、セバスチャンとシエルは混乱の中でも何とかアンダーテイカーを捕まえようとします。
しかし、アンダーテイカーを捕えようとするとシエルがさらわれてしまうことをセバスチャンが先読み。
シエルを守ることを最優先事項として、アンダーテイカー捕獲を諦めました。
このシーンにかなり緊迫感があって、あのセバスチャンが必死になっている姿が見られるので貴重なシーンだと思います。
黒執事アンダーテイカーの正体･本名や素顔は？
黒執事アンダーテイカー pic.twitter.com/lEzlsw4NkP
— RAiMU@豊に蹴られた女🍤🍰 (@yutarimu315) March 24, 2024
『黒執事』に登場するアンダーテイカーの正体や本名、素顔はどのようなものなのでしょうか？
現時点において、作中でアンダーテイカーの本名や素顔は明らかにされていませんが、正体については明言されているため解説します。
アンダーテイカーは裏社会専門の葬儀屋
アンダーテイカーは、裏社会専門の葬儀屋です。
アンダーテイカーの初登場は2巻6話で、喪服を連想させるような黒を基調としたハットとローブを着用し、顔を横切るような傷跡、独特な話し方と長い銀髪も特徴的な長身の男性です。
表向きは普通の葬儀屋としていますが、実際は裏社会での秘密裏の死体処理と、訳ありの死体に関しての情報提供を行っています。
アンダーテイカーは、ダークな雰囲気をまとった『黒執事』のキャラたちの中でも、1，2を争うレベルでミステリアスなキャラクターですね。
元・死神で本名は不明
アンダーテイカーはファントムハイヴ家の協力者で、元は死神でした。
シエルの父親であるヴィンセント・ファントムハイヴの時代から、「女王の番犬」の協力者としてファントムハイヴ家に関わっていました。
しかしながら、アンダーテイカーの正体は人間ではなく、黄緑色の燐光をたずさえた瞳の元・死神です。
死神時代は冥籍番号という死神全員につけられる管理用の番号を名前代わりに使っていたため、本名は不明のままです。
「模範的な死神」という評価を受けていたアンダーテイカーですが、70年ほど前に死神派遣協会本部を半壊させて脱退。
その際に大鎌の形状のデスサイズも持ち出し、セバスチャンやグエルたちとの戦いで使用していました。
ミステリアスキャラのアンダーテイカーが元死神だったと判明し、アンダーテイカーの過去に何があったかがますます気になります！
ウェストン校の校長も務める
アンダーテイカーは、シエルのいとこであるエドワード・ミッドフォードも通う、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校の校長も務めています。
監督生たちが起こした事件の死者蘇生に暁（アウローラ）学会が関わることになり、それに伴いアンダーテイカーが校長として臨時で就任していました。
アンダーテイカーは暁学会が集める大量の奴隷とその死体を利用して実験を繰り返し、自分のビザールドールを完成に近づけていきます。
ウェストン校で発生した教師と生徒の殺人事件の死体も実験に利用し、シエルがビザールドールを目にするたび、死体そのものから人間へと状態が近づいていくのが怖いです。。
謎の多いウェストン校の校長が、まさかのアンダーテイカーだったことにとても驚きました。
黒執事アンダーテイカーの目的は？
黒執事BOCのBD/DVD4巻が11月26日に発売になります。画像はアニメイトさんの特典カード（´▽｀）今回は葬儀屋とヴィンセント（シエル父）の先代の裏社会仲間（？）コンビ。よろしくお願いします！（枢） #kuroshitsuji pic.twitter.com/vkTqPyT9zf
— アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』公式 (@kuroshitsuji_pr) November 21, 2014
『黒執事』に登場するアンダーテイカーの目的は一体なんでしょうか？詳しくみていきましょう。
ファントムハイヴを守ること
アンダーテイカーの目的のひとつに、ファントムハイヴを守ることがあります。
アンダーテイカーにはファントムハイヴ家に強い思い入れがあり、「これ以上ファントムハイヴを失うわけにはいかない」と言っていることからファントムハイヴの人間を守ろうとしている様子が感じられました。
シエルの血縁者を蘇生させようと試みていることも、作中では明かされています。
アンダーテイカーのファントムハイヴ家に対する強い思い入れというか、執着のような底知れないものが横たわっている印象を強く受けます。
死者の蘇生
アンダーテイカーの目的のもうひとつは、死者の蘇生です。
「ヒトの死の先に続きがあったらどうなるか？」という好奇心から、暁学会のリアン・ストーカーを利用し、死者蘇生実験を行っていました。
死者蘇生実験の過程での産物が、豪華客船編で登場した動く死体「歪んだ肉人形（ビザール・ドール）」です。
アンダーテイカーがビザール・ドールを作成するのは、動物兵器として欲しがる人間たちの要望に応えるためです。
実験としてビザール・ドールを豪華客船に大量に積み込んで船内に放ち、乗客たちをパニックに陥れるとともに多くの死亡者を出しました。
寄宿学校編では、ビザール・ドールの改良型を作り、場を混乱させて逃亡することに成功しています。
死者蘇生の目的が語られた豪華客船編に続き、寄宿学校編で再登場したアンダーテイカー。
さらなる改良を施したビザール・ドールを登場させるなど、とてもぞっとする展開です。
黒執事アンダーテイカーの過去とは？
HAPPY HALLOWEEN👻【枢】 pic.twitter.com/io1EMidzg6
— 枢やな_Staff (@toboso_official) October 31, 2023
『黒執事』のアンダーテイカーの過去とは、どのようなものなのでしょうか？
まだまだ明かされていない秘密の多いアンダーテイカーではありますが、現時点でわかっている情報について考察・解説します。
遺髪入れにシエルの祖母クローディアの髪
アンダーテイカーがもっていた遺髪入れに、シエルの祖母クローディア・ファントムハイヴの髪が収められていました。
また、アンダーテイカーはその遺髪入れを「宝物」と呼び、落とした時にとっさに掴んだシエルに預けた形になっています。
セバスチャンが調べたところ遺髪入れには7人の遺髪が収められていて、その一人がクローディアでした。
アンダーテイカーがシエルの父ヴィンセントの代からの協力者という説明をしましたが、遺髪入れによって、その前からファントムハイヴ家に関わりがあったことが示されました。
シエルの祖母と関係があったことが明かされ、ますます深まるアンダーテイカーの謎。興味が尽きませんね。
シエルと血縁関係がある？
作中ではまだ言及されていませんが、アンダーテイカーはシエルと血縁関係があるかもしれません。
血縁関係がある考察の理由として、
- クローディアの遺髪を「宝物」と呼び遺髪入れに収めていた
- ファントムハイヴ家の人間に強い思い入れがある
- ドイツの死神ルドガーが「そういう家系かもな」と発言した
ことがあげられます。
1と2については今まで解説してきた通りで、アンダーテイカーとクローディアの間に何か関係があったことが示されました。
そして3については、緑の魔女編にて普通の人間には見えない死神を認識したシエルやファントムハイヴ家に対しての発言です。
死神（アンダーテイカー）との血縁関係がある家系ゆえに、シエルは死神を認識できるのではないでしょうか？
それらを合わせたことで考えられるのは「アンダーテイカーがファントムハイヴの祖先であり、シエルと血縁関係がある可能性」です。
クローディアの遺髪を宝物とし、ファントムハイヴ家に執着を見せるアンダーテイカー。
シエルとアンダーテイカーの間に一体どのような関係があるのか、作中で明かされるのが待ち遠しいです。
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黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの正体や死亡するかまとめ
『黒執事』の葬儀屋、アンダーテイカーの正体について、クローディアとの関係や死亡するかについても解説してきました。
以上について考察・解説しました。
事件の裏にはアンダーテイカーの暗躍があり、シエルの兄も蘇生されて敵に回るなど、緊迫した展開が続く『黒執事』。
追われる身となった現状を、シエルとセバスチャンがどのように打開していくのか、わくわくしながら本編を追っていきたいですね。
