『青のオーケストラ』の主人公、青野一(あおの・はじめ)が海幕高校オーケストラ部に入部して出会う同学年のライバルが佐伯直(さえき・なお)です。
実はこの二人、異母兄弟(父親が同じで母親がちがう兄弟)であることがわかっています。
- なぜ二人は出会ったのか?
- 二人の関係は仲がいいのか悪いのか?
- 二人の母親は父親と現在どういう関係なのか?
について、父親のクズな行動も含め解説していきます。
青のオーケストラの青野一と佐伯直は異母兄弟
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青のオーケストラの青野一(あおの・はじめ)と佐伯直(さえき・なお)は異母兄弟です。
同じ父親から生まれた二人には、明らかに父親から受け継いだと思われる「バイオリン演奏の才能」という共通点があります。
青野と佐伯の父親はプロのバイオリニスト青野龍仁
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青野と佐伯の父親は、プロのバイオリニストとして有名な青野龍仁です。
青野は父親からバイオリンの手ほどきを受けました。
青野はバイオリンが大好きで練習に打ち込み、中学1年生のときコンクールで全国1位になります。
しかし父親がソプラノ歌手と不倫していたことが明らかになり、当時青野の家は週刊誌の記者に囲まれ、母親も青野もさらしものにされてしまいます。
学校でも「不倫した青野龍仁の息子」という目で見られた青野は、母親と自分を捨てて家を出ていった父親を憎むようになりました。
そして父親の「お前はバイオリンを弾き続けろ」という言葉に反発したのか、バイオリンから離れてしまいます。
中学3年生になり、バイオリンを弾きたいという秋音律子と出会って教えるようになるまでは、バイオリンが大好きだという気持ちまで押し殺していました。
青野一と佐伯直の出会いは海幕高校オケ部
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青野一と佐伯直の出会いは海幕高校オケ部に入部したときです。
青野が海幕高校オケ部に入部したのは、中学校の武田先生がかつて部員だったことと秋音律子が入部希望だったことがきっかけです。
入部にあたり経験者の演奏を聞かせてほしいということで青野と佐伯が一緒に演奏することになり、佐伯は青野に全く合わせる気がない挑戦的な演奏をします。
青野も負けじと自分のペースで演奏し、全く噛み合わないながら楽しく演奏した二人はこの時からお互いをライバルとして意識しはじめます。
佐伯はドイツから来た帰国子女
佐伯はドイツから日本に来た帰国子女で、日本語を話すことはできますが漢字などは読めないこともあります。
そのため青野が楽譜にふりがなをふってやるなどしています。やさしいですね。
佐伯はバイオリンを祖父から教わり、ドイツでは地元のオーケストラに所属していました。
ある時青野龍仁の動画を友人から薦められてファンになり、CDを購入して毎日聞いていました。
しかし佐伯にバイオリンを教えたドイツ人の祖父が気づいて「そのCDは聞くな」と言います。
不審に思っていた佐伯は、酒に酔った母親から青野龍仁が自分の父親であると聞かされたことをきっかけに父親のことを色々調べました。
そして青野一の存在や日本のコンクールで優勝したことを知り、いつか青野に会って一緒に演奏したいと考えて来日。
青野と会えるかもと考えて、日本国内のコンクールにいくつも出場して好成績をおさめていました。
ちょうど青野がバイオリンから離れていた時期なので、青野は武田先生に教えてもらうまで佐伯の存在や活躍を知りませんでした。
佐伯は海幕高校のオーケストラ部で青野と出会ってかなり嬉しかったのではないでしょうか。
青のオーケストラの青野と佐伯の関係は仲がいい?悪い?
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青野と佐伯の関係が「異母兄弟」という言葉のイメージとは裏腹に意外と”仲良し”なのが読んでいて驚いた部分でした。
バイオリンの演奏以外の部分も含めてまとめました。
バイオリン奏者としてはライバル
青野と佐伯の関係は、バイオリン奏者としてはライバルです。
二人は非常に演奏が上手なため将来のコンサート・マスター候補と考えられています。
なので海幕高校オケ部やジュニアオーケストラなど人前で演奏する機会があるたびに、オーディションを受けてコンマスの後ろの席を争うシーンがあります。
お互いの演奏を聞いて自分の演奏の未熟さに気づいたり、一緒に弾くことで学ぶことがあったりなど、二人でお互いを高めあって成長していきます。
一緒に勉強する樣子がかわいい
青野も佐伯も勉強が不得意で、毎回一緒に勉強が得意なオケ部メンバーに教えてもらっています。
「わかんないんだもん」と口をとがらせて開き直る佐伯は、毎回感情表現が素直なのでかわいいです。
そもそも字も読めないことが多いようなので勉強についていくだけでも大変なんだと思います。
青野の場合は中学3年の時から秋音にバイオリンを教える代わりに勉強を教えてもらっていました。
二人で向かい合って全然勉強が進んでないシーンもたくさんあるのですが、なんだかんだ言い合いながら楽しそうにしています。
二人は一緒に勉強する仲のいい友人ですね。
一緒に遊ぶ仲間
青野と佐伯が二人だけで遊びに行くことはありませんが、オケ部の他の1年生たちと夏祭りや初詣に一緒に出かけています。
夏祭りでは佐伯から青野に射的の勝負を挑み、青野が勝っていました。
佐伯は何かと青野と張り合おうとするんですが、嫌いだからではなく青野のことをもっとよく知りたい・仲良くなりたいという気持ちがあるようです。
異母兄弟であることは本人同士の秘密
青野と佐伯が異母兄弟であることは今のところ二人の秘密です。
佐伯は秋音や小桜、山田と一緒に無断で部活を休んでいる青野の家を訪ね、青野の母親が過労で倒れたことや父親が青野龍仁であること、青野が父親の不倫スキャンダルで苦しんだことなどを知りました。
みんなと一緒に帰らずに一人で青野の家をもう一度訪れた佐伯は、自分が青野の異母兄弟だと明かします。
自分たち親子を苦しめた相手の子供が佐伯だと知って感情が高ぶり、佐伯を追い返してしまった青野ですが、あとで「悪かった」と自分の態度を謝りました。
この時以外二人がお互いの親について話題にしたことはなく、青野も佐伯も母親にも誰にも話していません。
一人で秘密を抱えていくのは苦しいですが、いつも身近にいる人が一緒に抱えてくれるなら苦しさも半分になりそうですね。
青野と佐伯の父親・青野龍仁がとったクズな行動とは?
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青野と佐伯の父親とそれぞれの母親たちの関係はどういうものだったのでしょうか?
青野一と母親を残して家を出ていった
青野龍仁は不倫スキャンダルが報道されたことをきっかけに家を出ていきました。青野一の母親は青野龍仁が出ていったとき泣き崩れていました。
現在も「青野」姓を名乗っているので離婚はしていないのでしょう。
ただし父親が世界的に有名なバイオリニストであるにもかかわらず仕送りは受けていないようで、青野を進学させるためにパートを掛け持ちして必死に働いています。
青野龍仁は自宅にいた時から各地に演奏旅行にでかけていて、育児は母親のワンオペでした。
夫の不倫で妻として裏切られただけでなく、ご近所では「あそこの旦那さん不倫して家を出ていったのよね」など周囲の好奇の目にさらされ辛い思いをしたことは間違いありません。
一生懸命子育てをして家庭を支えてきた妻をあっさり捨てて家を出ていった青野龍仁はクズといわれても仕方ないですね。
佐伯直の母親と不倫した
青野龍仁はドイツ在住の声楽家でオペラを歌うソプラノ歌手と不倫。佐伯直が生まれていました。
青野龍仁の不倫報道が出るまで、佐伯の母親は青野が結婚していたことを知らなかったようです。
佐伯の思い出では、お母さんお酒飲んできたの?と母親に水をくんで持っていくシーンがありました。
個人的な想像ですが、母親はよくお酒を飲んで酔っ払って帰ってきているので佐伯は介抱に慣れているのではないでしょうか。母親は青野龍仁が結婚していることを知らなかったようなので、青野父はここでもクズ認定
母親は青野龍仁が結婚していることを知らなかったようなので、青野父はここでもクズ認定されて当然でしょう。
佐伯の母親はだまされたことにショックを受けて深酒をするようになったのかもしれません。
佐伯が祖父から「そのCDは聴くな」と青野龍仁の演奏を聴くことを禁じられたのは、祖父もそのことを恨みに思っているからではないでしょうか。
青野と佐伯は父親と再会するのか?
青野と佐伯は、それぞれ父親の青野龍仁とどういう関係になっているのでしょうか?
青野は父親からバイオリンを教わった
青野はプロのバイオリニストである父親からバイオリンを教わりました。
青野は不倫報道をきっかけにバイオリンの演奏をやめてしまい、父親のことを思い出さないようにしていました。
しかし秋音にバイオリンを教えるため自宅の防音室に入って自分もバイオリンを弾いたことをきっかけに、父親との楽しかった思い出も少しずつ思い出します。
思い出の中の父親は時に厳しく、時におおらかに青野のバイオリンが上達するよう導いていました。
青野龍仁は常識にとらわれずにバイオリニストとして追求したいことを貪欲に追求しており、青野に「お前はバイオリンを弾き続けろ」と言い残して家を出ていきます。
佐伯は数年前まで父親が誰か知らなかった
佐伯は酒に酔った母親から自分の父親が青野龍仁だと告げられます。
佐伯が青野龍仁の存在を知ったのは全くの偶然でした。
ドイツにいた頃に市民オーケストラの友人からバイオリン演奏動画を教えてもらったことがきっかけです。
青野龍仁が佐伯直の存在を知っているかはわかりませんが、佐伯は父親について調べられる限りのことを調べ、一という息子がいることも突き止めます。
有名なバイオリニストなのでインターネットにもたくさん情報があるはずで、佐伯が必死に検索する樣子が目に浮かびますね。
誰も教えてくれなかっただけに、父親や青野について知りたいという気持ちが強いのでしょう。
父親がつないだ二人の絆
佐伯が日本に来た目的は、青野一に会いたかったからでした。
海幕高校で青野と出会った佐伯ですが、せっかく同じ部活の仲間になれた青野との関係が壊れるのを怖れて自分が異母兄弟であることをなかなか言い出せません。
そんな中青野の母親が倒れ、青野が部活を連続で無断欠席したことがありました。
心配した秋音の提案で青野をみんなと一緒に訪ねたあと、佐伯は一人で青野のもとに戻りようやく異母兄弟だと伝えることができました。
佐伯は青野龍仁を恨んではいないものの、青野に対して「親同士の不倫の結果自分が生まれていることは申し訳ない」と話します。
母親が倒れたことでショックを受け、その原因になった父親への思いをやっと仲間に吐き出せたばかりの青野にとって、佐伯からの異母兄弟告白は新たな衝撃でした。
佐伯は「一緒にバイオリンを演奏したい」と青野に自分の本当の思いを打ち明けますが、青野は佐伯のことを嫌いになってしまいそうだと感じてその日は佐伯を追い出します。
しかし後日青野のほうから「ごめん」と謝ったことで二人の距離はぐっと近づき、その後はライバルでもあり仲間でもあり、お互いを高め合ういい関係になっています。
現在は二人とも父親と音信不通
青野も佐伯も青野龍仁と連絡はとっていません。
佐伯については、青野龍仁に認知されているかどうかもわかりません。
青野は母親と一緒に青野龍仁も暮らしていた家に住んでいます。
佐伯は祖母の家から学校に通っており、祖母と犬一匹と暮らしています。
青野の母親も佐伯の母親も青野龍仁のことをどう思っているのかはっきりしたことは描かれていません。
ですが青野の母親はバイオリンとピアノが置いてある防音室を誰も使わなない間も定期的に掃除していたので、青野龍仁が戻ることを期待しているかもしれないです。
佐伯の母親が青野龍仁の名前を口にしたときはかなり酒に酔った状態でした。
普段は口にしないよう我慢していることがポロッと出てしまった印象です。
お酒を飲んで忘れたい過去の男になっているのかもしれません。
二人が世界で演奏を始めると再会の機会があるかも
現在青野も佐伯もジュニアオーケストラに入り、世界大会に向けたオーディションを受けています。
オーディションに合格して世界に進出することができれば、世界的な演奏家として有名な青野龍仁と再会する可能性は高くなりますね!
青野も佐伯も口父親に対していいたいことはたくさんあるはずですし、演奏家・青野龍仁と共演してみたい気持ちはあるのではないでしょうか。
いつか二人が父親と再会して、なぜ自分たちにあんなことをしたのか?という気持ちをぶつける機会があるといいな~と思いながら読んでいます。
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青のオーケストラの青野と佐伯は異母兄弟!二人の関係と父親まとめ
『青のオーケストラ』の青野と佐伯の父親はプロのバイオリニスト青野龍仁で、二人は異母兄弟(父親は同じで母親はちがう兄弟)です。
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- 青野一と佐伯直の出会いは海幕高校オケ部で、佐伯は佐伯はドイツから来た帰国子女
- 青野と佐伯の関係はバイオリン奏者としてはライバル
- 仲良く一緒に勉強したり一緒に遊びに行く仲間
- 異母兄弟であることは本人同士の秘密
- 青野と佐伯の父親(青野龍仁)がとったクズな行動とは、佐伯の母親と不倫したこと
- 父親は青野と母親を残して家を出ていき仕送りもしていない
- 青野は父親からバイオリンを教わった
- 佐伯は数年前まで父親が誰か知らなかった
- 現在は二人とも父親と音信不通
- 青野と佐伯が世界に進出すれば再会の可能性もある
『青のオーケストラ』に出てくる親子関係はどれもなかなかに複雑で、一見幸せそうに見えるキャラクターに重い過去を背負っていそうな気配があったりします。
明るく楽しい青春マンガだけでは終わらない深さが人気の秘密なのかもしれませんね。
続きがどうなるのか気になるので、マンガ原作を読み返しつつアニメも楽しみたいと思います!