『魔王学院の不適合者』に登場する錬磨の剣聖レイ・グランズドリィの正体は転生した勇者カノンでした!
しかも勇者カノンがアヴォス・ディルヘヴィアを演じていたことが明らかになり話がややこしくなっています。
- レイの正体はなぜカノンだとわかったのか?
- カノンはなぜアヴォスを演じていたのか?
をネタバレ解説します。
魔王学院の不適合者・レイグランズドリィの正体は勇者カノン
魔王学院の不適合者のレイ・グランズドリィの正体は転生した勇者カノンです。
レイはカノンが数回転生を繰り返した後の姿
レイは2,000年前の勇者カノンが1回転生した姿ではなく、数回の転生を繰り返したあとの姿です。
カノンの初登場は『魔王学院の不適合者』シリーズ冒頭の2,000年前の世界。
当時アノス・ヴォルディゴードは人間との戦いに飽き、平和な世界で生きることを夢見ていました。
アノスに共感したカノンは、2,000年後にアノスが転生したら友人として再会することを約束します。
その約束どおり、レイとアノスは魔王学院デルゾゲードの学生として再び出会いました。
レイの正体が判明したのは原作3巻・1期アニメ12話
レイの正体が判明したのは、原作3巻・1期アニメ12話のトーラの森で人間VS魔族の戦いが行われたときです。
トーラの森は勇者学院のあるアゼシオンと魔王学院のあるディルヘイドの間にまたがる森。
そこで勇者カノンのものとされる霊神人剣エヴァンスマナをめぐり戦いが勃発します。
レイはアゼシオンで勇者学院の選抜クラス『ジェルガカノン』を討ち果たしたあと、神殿でミーシャやエレオノールを助けました。
その直後神殿には仮面の男と七魔皇老が表れ、アヴォス・ディルヘヴィアを名乗る男が霊神人剣エヴァンスマナを台座から引き抜き持ち去ります。
魔族が人間の勇者の聖剣を盗んだ、ということで互いに戦いの準備を進め一触即発の状態になったわけです。
アノスは人間VS魔族の戦争を避けるため、仮面の男と七魔皇老を追いました。
そもそもエヴァンスマナは魔王アノス・ヴォルディゴードを倒すために作られた聖剣で、2,000年前の所有者は勇者カノンです。
当時アゼシオンでエヴァンスマナを引き抜くことができたのは勇者カノンだけ。
そのため仮面の男が勇者カノンの転生した姿である、とアノスは見抜きます。さらに
- アヴォス・ディルヘヴィアが現れたあとレイとの連絡が途絶え姿も見えない
- 勇者カノンは根源を7つ持っており、メルへイス以外の6人の皇老の根源を乗っ取りつつレイの根源を保てる
- レイの考え方が現代の魔族らしくない(皇族なのに他の魔族への差別意識がない)
- 一つ貝の首飾り(ディルヘイドにはない)の存在や金具の留め方を知っていた
これらのことから、アヴォス・ディルヘヴィアを名乗る仮面の男=勇者カノン=レイという推測が成り立ち
「二千年ぶりだな、勇者カノン」
「レイ。どうやらお前はすでに誓いを果たしにきていたようだな」
魔王学院の不適合者 3巻
というアノスの発言につながりました。
カノンは人間だったがレイは魔族
カノンは2,000年前は人間でしたが、レイは魔王の血をひく由緒正しい魔族として転生しました。
数回の転生を繰り返す中でカノンはわざと人間から魔族への転生を繰り返し、アノスの隣に立つことができる環境を手に入れたわけですね。
- レイ:人間⇒魔王の血をひく純血の魔族
- アノス:魔王⇒人間との混血の魔族
というふうに、同じ魔族とはいえ2,000年前とは表面上二人の立場が入れ替わっているところが面白いです。
魔王学院の不適合者・レイがアヴォスを演じた理由
魔王学院の不適合者の勇者カノンがアヴォスを演じた理由はなんだったのでしょうか?
アヴォス・ディルヘヴィアはニセの暴虐の魔王
まずサクッとおさらいすると、アヴォス・ディルヘヴィアはニセの暴虐の魔王です。
本物の暴虐の魔王であるアノス・ヴォルディゴードが死んだあと、勇者カノンがある目的のため創作し、自身がアヴォスを演じました。
人間と魔族の争いをやめさせるためカノンが創作
アヴォス・ディルヘヴィアは人間と魔族の争いをやめさせる目的でカノンが創作しました。
2,000年前、戦うことが心底嫌になっていたアノスは人間の勇者カノン、精霊の大精霊レノ、神族の創造神ミリティアに和解を提案。
アノスが死ぬことによってその魔力で人間界、魔界、精霊界、神界の4つの世界をへだてる壁を作り、お互いに干渉できなくすることで争いをなくすことを提案します。
壁は1,000年の間開かずの扉となるため、その間に人間と魔族の争いや怨恨はなくなるだろうと考えてのことでした。
しかしカノン師匠ジェルガは魔族を滅ぼすため勇者学院を設立。
教育によって人間たちに魔族への恨みを植え付け、アノスが転生したら戦争を仕掛けるための準備を行います。
カノンは反対しましたがジェルガの手の者に殺されてしまい、以降数回の転生を繰り返すことになります。
レイ(カノン)は人間にアヴォスを倒させ魔族への恨みを消そうとした
カノンは人間にアヴォスを倒させ魔族への恨みを消そうとしました。
そのために彼がしたことは、
- 人間の記憶からアノス・ヴォルディゴードの名前を消去
- 人間の記憶にアヴォス・ディルヘヴィアの名前を上書き
することです。
人間だけでなく魔族に対してもこの二つが成功したため、アノスが本物の暴虐の魔王であることは忘れ去られてしまいました。
この状態アヴォスを演じ人間に討たれることによって、人間が持つ魔族への恨みを晴らそうと考えたわけです。
カノンは現代にレイ・グランズドリィとして転生したため、レイがアヴォスを演じ、カノンとして保有する7つの根源を利用して七魔皇老を従えることで周囲をあざむいていました。
魔王学院の不適合者・勇者カノンがアヴォスを演じた理由まとめ
魔王学院の不適合者のレイの正体は転生した勇者カノンでした。
彼がニセの暴虐の魔王アヴォス・ディルヘヴィアを演じた理由について詳しく解説してきました。
レイはカノンが数回転生を繰り返した後の姿で、カノンは人間でしたがレイは魔族です。
レイの正体が判明したのはトーラの森の戦いでした。
勇者カノンがニセの暴虐の魔王アヴォスを演じていた理由は、人間と魔族の争いをやめさせるためでした。
カノンは人間にアヴォスを倒させ魔族への恨みを消そうとして、アヴォスを創作し自分で演じていました。
アヴォスの正体が分かるシーンはアニメ1期12話でカッコよく描写されていましたね!
でも説明が少ないので”アノスはなんでわかったの??”と私の中では疑問が消えませんでした。
今回の記事で、なるほど~と思っていただけたら嬉しいです。
2期アニメでもレイの活躍が見られるので、毎回思いっきり楽しみたいと思います。一緒に盛り上がりましょう~!
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