アニメ『スパイ教室』原作小説最新刊までのあらすじを各巻ごとにご紹介します。
全体的にストーリーはネタバレしているんですが、小説のトリックの種明かしは折りたたんであります。
致命的なネタバレを避けたい方は、折りたたみを広げずに読んで下さいね～
スパイ教室の基本情報
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＼『#スパイ教室』
豪華コミカライズPV公開🥳クラウス役 #梅原裕一郎 、《花園》役 #雨宮天 の直筆サイン色紙を各1名様に #プレゼント✨✨
コミカライズ第1巻 発売中https://t.co/67LHvl7H9w pic.twitter.com/k3gcZUOBYO
— 「スパイ教室」公式@2023年1月5日TVアニメ放送開始！1月20日09巻発売！ (@spy_tomoshibi) March 19, 2021
あらすじの紹介の前に、スパイ教室はどういう作品なのか？ざっくりとご紹介しましょう。
竹町原作・トマリ作画のライトノベル
スパイ教室の小説の作者は竹町さん、イラストはトマリさん。
第32回ファンタジア大賞受賞作が文庫化された作品です。
『このライトノベルがすごい！2023』では文庫部門で第8位になった人気作品なんですよ。
小説はKADOKAWAの富士見ファンタジア文庫で、マンガは月刊コミックアライブで読むことができます。
1巻のアレ（叙述トリック）が面白いと人気
ツイッターランドにお嬢様ミームが吹き荒れてるので、以前書いた叙述トリックお嬢様を読んで欲しいですわ！ pic.twitter.com/3prqX2K3RY
— りょー (@murai_r) December 12, 2019
スパイ教室は、叙述トリックが面白いと人気です。
叙述トリックとは、一言で言えば「作者が読者のミスリードを誘うトリック」のこと。
例えば↑で引用したツイートでは、男性と女性との会話だと思って読み始めると、最後のオチで女言葉ではなく関西弁だったことがわかる仕掛けになっています。
これがまさしく”叙述トリック”。
よくある例としては
- 推理小説の語り手が実は犯人だった
- 男性だと思っていたキャラが実は女性だった（もしくはその逆）
- 現在だと思っていた時間軸が過去だった
などがあります。
世界的に有名な叙述トリックの小説はアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」。
日本の作品なら綾辻行人の「十客館の殺人」などです。
スパイ教室では特に1巻の叙述トリックが際立って面白いだけに、アニメ化してその醍醐味が再現できるのか？ファンとしては気になりますね。
最新刊は小説11巻短編集04まで･漫画は7冊刊行済み
現在マンガは7冊、小説11巻と短編集4冊が刊行済みです。
今回ご紹介するのは小説10冊のあらすじです。
マンガ
漫画は小説第一巻に相当する『スパイ教室』の連載が終了。
その後2部と3部が同時進行で制作されています。
スパイ教室 全3巻
| 巻数 | タイトル | 発行日 |
| 1巻 | スパイ教室01 | 2020年12月23日発売 |
| 2巻 | スパイ教室02 | 2021年8月23日発売 |
| 3巻 | スパイ教室03 | 2022年7月20日発売 |
スパイ教室2部 愛娘
| 巻数 | タイトル | 発行日 |
| 1巻 | スパイ教室2部 愛娘01 | 2023年2月21日発売 |
| 2巻 | スパイ教室2部 愛娘02 | 2023年11月17日発売 |
スパイ教室3部 忘我
| 巻数 | タイトル | 発行日 |
| 1巻 | スパイ教室3部 忘我 01 | 2023年2月21日発売 |
| 2巻 | スパイ教室3部 忘我 02 | 2023年11月17日発売 |
小説
| 巻数 | タイトル | 発行日 |
| 1巻 | スパイ教室01 《花園》のリリィ | 2020年1月20日 |
| 2巻 | スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ | 2020年4月20日 |
| 3巻 | スパイ教室03 《忘我》のアネット | 2020年8月20日 |
| 4巻 | スパイ教室04 《夢語》のティア | 2020年12月20日 |
| 短編集1 | スパイ教室 短編集01 花嫁ロワイヤル | 2021年3月20日 |
| 5巻 | スパイ教室05 《愚人》のエルナ | 2021年5月20日 |
| 6巻 | スパイ教室06 《百鬼》のジビア | 2021年9月20日 |
| 短編集2 | スパイ教室 短編集02 私を愛したスパイ先生 | 2021年12月20日 |
| 7巻 | スパイ教室07 《氷刃》のモニカ | 2022年3月20日 |
| 8巻 | スパイ教室08 《草原》のサラ | 2022年7月20日 |
| 短編集3 | スパイ教室 短編集03 ハネムーン・レイカー | 2022年10月20日 |
| 9巻 | スパイ教室09 《我楽多》のアネット | 2023年1月20日 |
| 短編集4 | スパイ教室 短編集04 NO TIME TO 退 | 2023年3月17日 |
| 10巻 | スパイ教室10 《高天原》のサラ | 2023年7月20日 |
| 11巻 | スパイ教室11 《付焼刃》のモニカ | 2023年11月20日 |
| 短編集5 | スパイ教室 短編集05 『焔』より愛をこめて | 2024年2月20日 |
スパイ教室最新刊11巻までのネタバレあらすじ
スパイ教室の最新刊11巻までの本編について、ネタバレありであらすじをご紹介します。
折りたたみを開くと叙述トリックの種明かしが表示されますので、知りたくない方はスルーしてお読みください！
スパイ教室 1巻《花園》のリリィのネタバレ
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アニメ放送前に
原作を予習
＼2023年1月にアニメが
スタートする #スパイ教室🗡️放送をより楽しむには
原作小説での予習がオススメ！
試し読みも公開しているので、
あわせてチェックしてくださいアニメ公式(@spyroom_anime )
では7週連続PV公開中🎥▼1巻試し読みhttps://t.co/4g78LNwMAR pic.twitter.com/L0VTLlSomF
— 「スパイ教室」公式@2023年1月5日TVアニメ放送開始！1月20日09巻発売！ (@spy_tomoshibi) November 9, 2022
各国がスパイによる戦争を繰り広げる世界。任務成功率100％、性格に難ありの凄腕スパイ・クラウスは、死亡率九割を超える不可能任務専門機関を創設するのだが……選ばれたのは何故か未熟な7人の少女たちで!?
スパイ教室01 《花園》のリリィ
『スパイ教室』シリーズは、落ちこぼれの少女たちと最強スパイのクラウスが、ディン共和国のスパイチーム「灯」（ともしび）として成長していく物語です。
第1巻の任務はガルガド帝国に奪われた生物兵器の奪還。
かつてクラウスが所属していた最強のスパイチーム「焔」（ほむら）が失敗した不可能任務でした。
家族同然の仲間を失ったクラウスは、超一流の技能を持ちながら性格的に教えるのが下手なうえ人間関係を構築するのも苦手です。
新しいスパイチームの教育係になったものの、少女たちとの関わり方に悩みます。
しかし”自分を襲わせる”ことで訓練が進み、「灯」の成長が加速。
騙されたと見せかけて「このお遊びには、いつまで付き合えばいい？」の一言をきっかけに生徒たちを圧倒するというパターンで少女たちを鍛え上げます。
灯は1ヶ月の訓練ののち初めての不可能任務に挑み、生物兵器が運び込まれた研究施設からウイルス兵器『奈落人形』のサンプルを盗み出す計画を実行しました。
そこで待ち受けていたのは「焔」を裏切りガルガド帝国のスパイとなったギード。
クラウスの師匠だったギードを少女たちが倒すのと同時にクラウスがサンプルを奪取します。
ギードから情報を引き出そうとしたところで何者かに銃撃されたギードは死亡。
彼が所属していた「蛇」という名のスパイチームを倒すという新たな目標ができたのでした。
待ち受けていたギードを倒すことができたのは「灯」が仕掛けた会話トリックで相手を油断させたからです。
少女たちとクラウスが「灯」の本拠地”陽炎パレス”で共同生活を始めたときのルールのうち
『ルール㉖ 七人で協力して生活すること』
『ルール㉗ 外出時に本気出すこと』
この2つがキーポイントでした。
物語はコードネーム《花園》のリリィの視点で語られますが、仲間の名前が呼ばれることはほとんどありません。
読者は屋敷を盗聴している敵のスパイと似た状況で物語を追うことになり、どの少女が何をしてるか少々わかりにくいまま進行します。
結末ではギードに7人の少女が倒されたあと、8人目の少女が登場。
形成逆転のきっかけを作り、そこにクラウスが登場して勝利という流れです。
8人の少女が7人のフリをして盗聴している敵を騙す、というトリックでした。
スパイ教室 2巻《愛娘》のグレーテのネタバレ
不可能任務を見事達成した新生スパイチーム『灯』。次のミッションは冷酷無惨の暗殺者《屍》の殺害。より過酷な任務に、クラウスは現時点における『灯』最強メンバーを選抜することになり――。
スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ
第2巻の任務は上院議員ウーヴェ=アッペルの身辺を警護し、「屍」につながる手がかりを見つけることでした。
選ばれたのは赤髪のグレーテ、白髪のジビア、銀髪のリリィの3人で、ウーヴェの屋敷にメイドとして潜入。茶髪のサラが外部から支援する体制です。
ジビアの活躍でウーヴェからの信頼を得る一方、リーダーのグレーテは暗殺者を装って屋敷を襲撃。
メイド長のオリヴィアが「屍」の協力者であることを突き止めます。
ここでグレーテから明かされるのが、実はクラウスと他の４名が別の場所で「屍」を排除する任務についていること。
ウーヴェの屋敷にいるメンバーの任務は「屍」の協力者を討つことでした。
４人は改めて作戦を立案し、チームワークの高さを生かしてオリヴィアを捕らえることに成功。
そこに屍を捕らえたクラウスたちが合流し、任務は完了しました。
そこで思わず「美しい…」と口にしたことをきっかけにグレーテはクラウスに好意を抱き、毎晩私室にお茶を運んでくるようになります。
実はグレーテの顔には大きな赤黒いあざがあり、それを理由に親や周囲の人から可愛がってもらうことができませんでした。
クラウスはそんな彼女の素顔を唯一美しいと言ってくれた人物だったため好意を持ったというわけです。
仲間の前でも常にあざを隠していたグレーテは、得意の変装技術を生かして屍の関係者を特定。
仲間たちと一緒に関係者を追い詰めたところに屍を捕らえたクラウスが駆けつけ任務は完了します。
作戦成功のあと仲間たちの計らいでクラウスとのデートにのぞんだグレーテを、家族として愛しているとの言葉と抱擁が待っていました。
スパイ教室 3巻《忘我》のアネットのネタバレ
暗殺者《屍》の任務後、選抜組の少女たちが出会ったのは、記憶喪失で出自不明の少女であるアネットの母。感動の再会に盛り上がる一同だが、それはチームを分断する残酷な運命のはじまりだった。
スパイ教室03 《忘我》のアネット
３巻では２巻の任務後の休暇中に発生した事件の顛末が描かれます。
黒髪のティア、蒼銀髪のモニカ、灰桃髪で記憶喪失のアネット、そして金髪のエルナの4人は「屍」を捕らえたあと共和国南端の海辺のホテルで休暇を過ごしていました。
そこでアネットの母親マティルダを名乗るガルガド帝国の女性と知り合い、親子が偶然再会できたことを喜びます。
マティルダの道具箱が盗まれたことを知ったアネットが、本物とうり二つの道具箱を作成。
ティアの交渉術で盗まれた道具箱を奪還するなど関係を深めていました。
しかしマティルダが実は帝国のスパイであることがモニカによって明らかになります。
帝国のスパイを捕らえるべきと主張するモニカをティアが説得し、マティルダを帝国へ逃がすため４人は失踪を装ったのでした。
ティアたちを探すクラウスは、４人が失踪した街に陸軍による帝国のスパイ包囲網が敷かれたことを知ります。
帝国のスパイチーム「蛇」のメンバーである白蜘蛛に遭遇したクラウスは、蛇の情報を入手しつつも白蜘蛛は取り逃がしました。
マティルダを帝国に逃亡させる方法としてコンテナ船での密航が計画され、モニカが囮になる間に、ティアたちがマティルダを誘導。
ティアは殺人をためらわないマティルダの本性に気づきますがうまく言いくるめられ、予定通り密航を手引きしてしまいます。
しかし４人を迎えに来たクラウスが見たのは、マティルダが乗るコンテナが爆発する光景でした。
アネットはマティルダに会ったとき身体から漂う死臭から本性を見抜いていました。
母親との別れ際にアネットは自分が再現した道具箱と母親の道具箱の交換を申し出ます。
実はこの交換には仕掛けがあり、アネットが事前に本物と複製を交換しておいたため、マティルダが持ち帰ったものが本物でした。
本物には爆弾が仕掛けられており、それが本人によって起爆されマティルダは死亡しました。
この筋書きを書いたのはアネット本人。マティルダが生還すれば、道具箱を複製し本物を取り戻したのが「灯」であることが明るみに出ます。
それを防ぐために、アネットはマティルダを爆殺したのでした。
スパイ教室 4巻《夢語》のティアのネタバレ
宿敵である謎のスパイチーム『蛇』の尻尾を掴んだクラウスは、その正体を暴くため敵の潜伏場所へ『灯』全員で向かう。しかし一同に待ち受けていたのは、恐怖渦巻く戦場に、想像を絶する強大な悪だった……。
スパイ教室04 《夢語》のティア
3巻で捕まえた「屍」から「蛇」のメンバーの一人紫蟻の情報を得た「灯」は、全員でムザイア合衆国の都市ミータリオに向かいます。
目的は、経済会議で世界中のスパイが集まる中から「蛇」のメンバー紫蟻を見つけ出すことです。
前回の任務成功を受けて他のメンバーたちは意気盛んでしたが、ティアは前回の作戦でオリヴィアに手玉に取られたことで自信を失っていました。
単独で紫蟻を捜索するクラウスに代わってチームを指揮したティアですが、紫蟻が暗示をかけた”働き蟻”たちに追い詰められてしまいます。
しかし仲間たちの情報によって「焔」のボス紅炉からかけられた言葉を思い出し、任務に同行させていた「屍」ことローランドを交渉によって寝返らせて形成逆転に成功。
さらにクラウスが圧倒的な力を発揮して働き蟻の中の精鋭、将軍蟻との闘いを制し紫蟻を拘束します。
その身柄はムザイア合衆国の諜報機関JJJに引き渡されました。
紅炉を殺害した紫蟻の話から、弟子のクラウスが世界最強のスパイであること、他に自分の魂を受け継ぐ子がいることを告げて殺されたこともわかりました。
実はティアこそが紅炉の魂を受け継ぐ子で、一度声を失ったときに紅炉から話し方や声を受け継いでいたのでした。
紫蟻に捕まっていた間、紅炉は働き蟻たちに暗示をかけ続けていたため、ティアが紅炉の声で命令すると紫蟻の命令は上書きされ無効になります。
攻撃をやめた働き蟻にティアが３秒視線をあわせ相手の願望を読み取ると、相手を寝返らせることもできてしまいます。
「屍」ことローランドはこうしてティアの窮地を救いクラウスと共闘しましたが、最後はあっけなく死を迎えました。
スパイ教室 5巻《愚人》のエルナのネタバレ
「寄越せ――お前たちのボスを」全スパイ養成学校のトップ６で編成された機関『鳳』はボス不在という問題を抱えていた。そこで目をつけたのは凄腕のスパイ、クラウスだった。チーム『灯』に崩壊の危機が訪れる――！
スパイ教室05 《愚人》のエルナ
5巻ではスパイ養成機関のエリートを集めたスパイチーム「鳳」と落ちこぼれスパイの集団「灯」の共闘が描かれます。
フェンド連邦の植民地、龍沖（ロンチョン）で活動する「灯」の前に、ディン共和国のスパイチーム「鳳」が登場。
彼らはスパイ養成学校成績上位者6名で構成されたエリートチームで、実績は「灯」を上回っていました。
さらにクラウスは「鳳」のメンバーが詐術を身につけていることを知り、「灯」メンバーにもそれぞれの特技を生かした詐術を身につけるよう提案します。
「飛禽」のヴィンドの交渉によりクラウスは「鳳」のボスになることが決まりますが、これを阻止したい「灯」は、引きつぎ中に先に機密文書を手に入れたほうがクラウスを手に入れるという勝負を提案。
エリートスパイチーム「鳳」と落ちこぼれスパイチーム「灯」の闘いは、メンバー同士の勝敗は互角だったものの、機密文書を先に手に入れた「鳳」の勝利で終わります。
しかし「灯」の実力を認めた「鳳」はクラウスの異動を取り消し、クラウスはヴィンドを新しいボスに推薦しました。
「鳳」と「灯」の2チームで共和国を守る体制が整ったあと間もなく、「鳳」の６人のメンバーのうち5名がフェンド連邦で死亡したとの知らせが入りました。
その理由は、不幸であればあるほど他人から同情してもらいやすいからです。
今回立て続けに危険な事故に巻き込まれたのは、エルナ自身が事故を仕組んだからです。
その目的は「灯」に足りない危機感を煽り、チームの結束を強めてより真剣に訓練に参加させること、それによってチームのメンバーが死なないようにすることでした。
たまたまそのタイミングが「鳳」の勝負と重なり、ヴィンドを欺く詐術としても効果を発揮しました。
実はクラウスにはエルナの詐術は見抜かれており、メンバーのサラをはじめ何人かは気づいていたようです。
エルナにとって自らを犠牲にしてスパイ活動を行う【愚人】として自分を受け入れてもらえる場所が「灯」なのでした。
スパイ教室 6巻《百鬼》のジビアのネタバレ
「我々に一方的に奉仕する――呑める条件は、それだけです」仲間を助けるべくフェンド連邦に潜入した『灯』は、『ベリアス』から一方的な条件を言い渡される。同胞の“奪われた復讐”を取り返す物語が始まる――！
スパイ教室06 《百鬼》のジビア
6巻では「灯」による「鳳」壊滅の謎解きが行われます。
ディン共和国のスパイチーム「鳳」が『浮雲』のラン以外は全員死亡したことを知り、クラウスは真相究明のため「灯」をフェンド連邦に送り込みます。
しかしフェンド連邦諜報機関CIMの防諜専門部隊「べリアス」にジビアが捕らえられ、『操り師』アメリに拷問を受け「鳳」の生き残りであるランの所在を教えるよう強要されます。
そこにクラウスが現れ、ジビアの代わりにティアが人質となることを条件に共同捜査を提案。
アメリも同意して「灯」と「ベリアス」の共同捜査が開始されました。
フェンド連邦の皇太子暗殺事件が起きて共同捜査は打ち切られたものの「灯」は捜査を続行。
クラウスは「鳳」の壊滅は「ベリアス」によるものだと結論付け、「ベリアス」を一網打尽にする計画を実行します。
計画通り「ベリアス」のアメリを含むメンバー26名全員の拘束に成功した「灯」ですが、クラウスはこの程度の組織が「鳳」を壊滅させたはずがないと気づき、さらに調査を続行。
「鳳」のリーダー、ヴィンドの遺言を発見しました。
クラウスはジビアをわざと「ベリアス」に捕らえさせ、アメリの計画どおりに事を運ぶことで油断を誘い「ベリアス」のメンバー全員の身柄を確保する計画でした。
「灯」のメンバーは龍沖での任務のあと「鳳」のメンバーと1ヶ月あまりの間親しく交流しながら技術も伝授されており、著しく成長。
当初「ベリアス」との共同捜査では、ダンスパーティーでクラウスと踊り転倒するなど無様な姿を晒したジビアでしたが、それはフェイクでした。
アメリの眼前で、優雅にダンスを踊るかのようにベリアスのメンバーをなぎ倒すジビアは、「鳳」のビックスから教わった能力を発揮。クラウスとの完璧な連携を見せます。
ヴィンドの遺言によれば、「ベリアス」に「鳳」が皇太子暗殺を企んでいると思い込ませ、結果的に「鳳」を壊滅させたのはガルガド帝国のスパイ組織「蛇」のメンバー『翠蝶』でした。
クラウスはこの事実を知り、切り札となる新たなスパイ『炯眼』を「灯」に投入することを決めます。
クラウスは「ベリアス」の本拠地に戻るのですが、そこで目にしたのは傷つき血を流して倒れる「灯」のメンバーの姿でした。
『氷刃』のモニカが「灯」を裏切り、『緋蛟（あかみずち）』のコードネームを得て『翠蝶』の傍らに立っていました。
スパイ教室 7巻《氷刃》のモニカのネタバレ
「この世界を壊していけばいいんだろう? ――汚れて醜い裏切り者として」 モニカの背反により半壊した『灯』は、真相を求めてフェンド連邦を駆ける。 これは窮地に追いやられた少女が、世界を敵に回す物語――。
スパイ教室07 《氷刃》のモニカ
7巻では、「灯」のメンバーによるモニカの裏切りの真相究明が行われます。
「蛇」のスパイ『翠蝶』は、「鳳」の裏切り者『鼓翼』のキュールからの情報によって「灯」のメンバーの情報を得ていました。
モニカの想い人がリリィであることも見抜かれており、『翠蝶』はモニカが「蛇」に参加しなければリリィをダリン皇太子暗殺犯にする、とモニカを脅迫します。
リリィのため「蛇」のメンバーとなったモニカは、「ベリアス」の拠点で『翠蝶』とともに「灯」メンバーを襲いティア、エルナ、アネットを負傷させグレーテを誘拐しました。
その際ティアと目を合わせ、自分の願望を伝えることに成功します。
クラウスを教会におびき出したモニカは、284丁の時限式特殊小銃を仕掛けてクラウスと対決。
モニカが初めて本音をぶつける機会となったものの、クラウスに圧倒されグレーテを利用して逃亡しました。
このときティアもまた「灯」を裏切っていることに気づいたクラウスは、モニカとティアの捜索を開始。
そのころ”ダリン皇太子とCIMのミア局長を暗殺をした犯人はモニカ”という虚偽の報道が出てきました。
コンメリッド・タイムズの編集長に接触し『烽火連天（ほうかれんてん）』という武装組織がニセの情報を流したことを知ります。
実は、モニカの目的は最初から自分をダリン皇太子暗殺の犯人に仕立てることにありました。
ティアはモニカの意向に沿って『烽火連天（ほうかれんてん）』を組織し記者たちに嘘の記事を書かせてメディア操作を実行。
リリィを犯人に仕立てる余地がない状況を創り出しました。
部下が暗殺犯となったクラウスは虚偽情報を流したティアとともにCIMに拘束されます。
『翠蝶』はCIMの精鋭部隊『カーバル』14人、CIMの精鋭『呪師』ネイサン、『甲冑師」メレディスなどにモニカを拘束させようとしますが失敗。
その正体がCIMの最高機関【ハイド】の一員で第三王女ハトーフェの次女『魔術師』のミレナであることが判明し尋問を受ける身となりました。
『炮烙』のゲルデの隠れ家を目指すモニカのまえに、『翠蝶』が内通していたガルガド帝国「蛇」のリーダー「白蜘蛛」、そして「黒蜥蜴」が現れ、モニカを痛めつけて隠れ家のあるマンションに放置。
そのままゲルデの隠れ家のあるマンションは火に包まれました。
スパイ教室 8巻《草原》のサラのネタバレ
『蛇』の謀略により崩壊寸前の『灯』。危機的状況を前に立ち上がったのは、チーム最弱の少女――サラだった。かつて実力不足で任務から外された非選抜組のメンバーとともに、弱者と侮られた少女の逆襲が始まる――。
スパイ教室08 《草原》のサラ
8巻では、「灯」による「蛇」への反撃が行われます。
「灯」のメンバーのうち、モニカは死亡あるいは行方不明、アネットとエルナ、グレーテは傷の治療中、ティアはクラウスとともに拘束され、自由に動けるのはリリィ、ジビア、サラの3名だけになりました。
サラはクラウスとティアがアメリが拘束される際に「白蜘蛛は自分が倒す」と宣言します。
CIMの監視の中でグレーテと接触したサラたちは、白蜘蛛がクラウスを襲う時こそ相手を倒すベストのタイミングだとアドバイスを受け準備を開始しました。
「ベリアス」のアメリは『翠蝶』のミレナを拷問。
翠蝶が「蛇」を創った「白蜘蛛」と通じていたことや、弱い者が排除される世界がやってくるという『暁闇計画』の存在を知り、「蛇」の一員となります。
クラウスはアメリによって「白蜘蛛」が待つ機関車に連れ出され、左足だけでなく右足も負傷し追い詰められることに。
そこにサラとリリィが登場。さらに「鳳」の生き残りのランと「灯」の新メンバー「炯眼」も加わって、クラウス奪還作戦が開始されました。
一度正面から戦いを挑んで負けたため、次のような作戦を立てていました。
①フェンド連邦の防諜専門部隊「べリアス」にディン共和国のスパイチーム「鳳」を殺させ、「ベリアス」と「灯」を争わせる
②「灯」から裏切り者を出させ、クラウスと殺し合いをさせる
①の方針に従って、「鳳」を裏切ったキュールの情報をもとに「灯」を観察。
②についてはモニカの恋心を見抜いて寝返らせ、CIMと「灯」の全面抗争になることを狙いました。
モニカとティンによる情報操作で全面抗争は回避されたものの、白蜘蛛はクラウスを機関車内で追い詰めることに成功します。
かつて「鳳」を殺した「黒蟷螂」（くろかまきり）が機関車に乗り込んだCIMを全滅させ白蜘蛛をバックアップしましたが、ここで活躍したのが「灯」の新メンバー「炯眼」（けいがん）。
その正体は鷹のバーナード氏で、猛スピードで走り続ける機関車に飛び込み白蜘蛛の喉を狙った攻撃を繰り出しました。
サラはこの他にも「鳳」メンバーの技を動物の調教によって実行し、メンバーを支援して活躍します。
白蜘蛛はサラの攻撃をしのいだものの、最終的にリリィの秘武器《失楽園》の毒に倒れました。
クラウスは「鳳」の壊滅の真相究明、その原因の排除、「炮烙」のゲルデの遺産の回収という任務を無事終え、「灯」も全員揃って帰国します。
その中には、ゲルデの隠れ家の地下に潜み、CIMや各国の諜報員の目を欺いて生き残ったモニカの姿もありました。
スパイ教室 9巻《我楽多》のアネットのネタバレ
激闘の後、『灯』に与えられた十四日間の休暇。ひと時の休息を楽しむ少女たちに、クラウスは「最終日前日まで全員集合してはならない」という指令を下す。それは、『灯』の新たなる試練のはじまりでもあった……。
スパイ教室09 《我楽多》のアネット
9巻では冒頭でクラウスに『暁闇計画』の全容解明という任務が伝えられますが、今回の内容はその前日譚です。
チーム「灯」のメンバーはフェンド連邦での任務を終え、二週間のバカンスでマルニョース島を訪れていました。
クラウスからは全員が集まるのは1日目、13日目、14日目のみという指示が出されていました。
1日目：全員ビーチで過ごしたあとペンションへ。そこは焔時代にクラウスが滞在した宿で、当時からいるラフタニアという少女が「儂は、クラウス様の許嫁じゃ」と宣言。クラウスを含め「灯」一行は驚きます。
2日目：クラウスとラフタニアの過去のやり取りが明かされます。聞いたグレーテとしては微妙な内容でした。
3日目：島中にクラウスとラフタニアの結婚話が広まり、10日後に結婚式が行われることに。アネットはラフタニアの計画を進んで手伝います。
4日目：グレーテはラフタニアに連れ回されるクラウスを見ているだけ。ティアは島の海軍基地の軍人たちを骨抜きにして黒髪のサキュバスと噂されはじめます。
リリィ、ジビア、モニカの3人は大海賊ジャッカルが残した財宝を探して洞窟に入り海賊船を発見。はしゃいで弾丸を発射したところ一部を損壊してしまい、島民にバレないようにするため弾丸の回収作業を行います。
5日目：海軍のメルシェ中尉が殺害される事件が発生。島では3年ほど前から3ヶ月に一度殺人事件が起きていたため、島民はジャッカルの呪いとして騒ぎ始めます。
5日目：ティアは自ら事件解決のため動くことを決意。グレーテはラフタニアに自分もクラウスの婚約者だと宣言しました。
6日目：グレーテとクラウスはラフタニアについて調査を開始。ティアはサラを誘ってホステスになり軍人たちから情報収集しますが、ペンションに戻ると部屋が水浸しになっていました。
リリィ、ジビア、モニカは弾丸を探しやすくなるアイテムが欲しいと考え始めます。
7日目：ラフタニアの母親が3年前に殺されていたことが判明。リリィ、ジビア、モニカはティアが処分したものを売って照明器具を買う資金を集めます。
スパイ教室 9巻《我楽多》のアネットの結末8日目：クラウスに関してラフタニアからグレーテに宣戦布告。リリィ、ジビア、モニカは海軍基地から勝手に発電機を拝借しました。
海軍基地に潜入したティアとサラは総司令官のグラニエ中将に見破られ、連続殺人事件の犯人を見つけたら裏研究所の目的を教えるという取引に応じます。
実はクラウスとグラニエ中将は焔時代からの知り合いで、島に来てからクラウスは何度か中将と会っていました。
9日目：リリィたちはグレーテと合流して一緒に気分転換したのちレストランで夕食を楽しみます。モニカとジビアの会話で「リリィとは現状維持」でいくことが明らかに。
10日目：ティアとサラはラフタニアを呼び出しメルシェ中尉殺害犯と考えていると告げます。リリィたちは最後の弾丸を回収中に海賊船がアネットに見つかってしまいました。
11日目：リリィたち3人は最後の弾丸を回収するまで島民への通知を待つようアネットに交渉。彼女が求める素材とお宝を集めます。
12日目：グレーテとラフタニアがクラウスに告白。ラフタニアは玉砕、グレーテには1年後に改めて返事をすることに。海賊船が大海賊ジビアーンとともに島民の前に姿を表します。
13日目：アネットは海軍基地の裏研究所で見つかりました。研究所の真の目的はライラット王国でクーデターを起こすための武器を製造することでした。
グラニエ中将は海賊船をその資金源として利用する計画で、メルシェ中尉は研究所が開発した武器の性能を試すため殺人を繰り返したのでした。
全員揃ったところで「1年間ーー僕たち『灯』は離散する」とクラウスが宣言。メンバーの予測通り、休暇中の別行動は次の任務の予行演習でした。
『暁闇計画』に関わる各国にメンバーが潜入。クラウスが各国間を行き来することによって全容を解明するのが離散の目的です。
そして休暇を楽しんだライラット王国こそが計画の首謀者のいる国であることも伝えられました。
最後に、「灯」のエルナとアネットがライラット王国に潜入していることが明らかになります。
スパイ教室10 《高天原たかまがはら》のサラのネタバレ
世界の命運を握る《暁闇計画》。その全貌を掴むため、革命の潰えた国――ライラット王国の転覆を目論む『灯』は、一年の離散の果てに再び集い始めた。次なる『不可能』を前に少女たちの真価が試される――。
スパイ教室10 《高天原》のサラ
真相が知られていないか確かめるため炭鉱に現れたライラット王国の凄腕スパイ「ニケ」。彼女に敵意を見抜かれたエルナは、炭鉱の労働者クロエを連れて脱走します。
無事『義勇の騎士団』にクロエを引き合わせますが、そこで事件の黒幕がなぜか「ガルガド帝国のスパイ」だったとデタラメを語り始めるクロエ。
クロエの正体はライラット王国の諜報機関『創世軍』の工作員で、炭鉱事故を探りに来た他国のスパイをあぶり出す役目だったことが明らかになりました。
その場にニケが現れると、反論するエルナこそ「ガルガド帝国のスパイ」であるかのように話を誘導。
ニケ自身の美貌と話術を巧みに利用して『義勇の騎士団』と『創世軍』が協力し「ガルガド帝国のスパイ」を追い出すべきだと説得します。
その時ニケの前に立ちはだかったのが《高天原》のサラ。彼女はニケの話が嘘であることを証明しつつ、自らも嘘を交えた話術で自分が『LWS(ラヴィス)劇団』の現在のボスであると主張しました。
サラが明らかな嘘をついてまで時間稼ぎをしたのは、エルナとアネットを含めた『義勇の騎士団』が逃亡する時間を稼ぐためです。
ちなみに『LWS劇団』は「焔」の《灼骨しゃっこつ》のヴィレと《煤煙ばいえん》のルーカス、そしてスージーという金髪の女性が生み出した秘密結社で、スージーは今もヴィレやルーカスからのメッセージを待っています。
最後にクラウスが「蛇」のボスと二人だけで面会するシーンで10巻は終わりです。
スパイ教室11 《付焼刃(つけやきば)》のモニカのネタバレ
ニケ相手に惜敗を喫した『灯』。刻まれた心の傷は癒えぬまま、それでも立ち止まることは許されない。仲間たちの思いを背に、遂に『灯』最強の少女が動き出す――。「もう、誰もボクの心には触れさせない」
スパイ教室11 《付焼刃》のモニカ
11巻では、革命が勃発する手前までの状況が描かれました。
「灯」は４つの班に分かれて行動しています。
①『ニケ班』のモニカとティア、②『扇動班』のエルナとアネット、③『籠絡班』のジビアとサラ、④『終局班』リリィとグレーテですが、今回は①のメンバーがメインのお話。表紙はモニカでした。
ちなみに前巻でサラが拘束されたためジビアは②のエルナやアネットとともに行動しています。
冒頭部でリリィも拘束されたことが判明しますがグレーテの消息は出てきません。
ライラット王国の諜報機関『創世軍』のリーダー･ニケは王国内で《暁闇計画》実現の妨げになりそうな勢力をことごとく潰していました。
その任務にあたったのは海軍から引き抜かれた二人のメンバーで、「アイオーン」は右のこめかみにドクロのタトゥーを入れた小柄な男性、「キルケ」は長い黒髪の女性です。
エルナやアネットのいる『義勇の騎士団』はわざと泳がせて様子を探りつつ、本命として『LWS(ラヴィス)劇団』の捜索を行っていました。
しかし優秀な新人たちは反体制派秘密結社の活動家たちを大量に逮捕しながらも劇団を発見できず、アイオーンが反抗的な態度をとりニケに蹴りたおされるなど不穏な空気が漂いはじめます。
一方『義勇の騎士団』でも『LWS劇団』と手を組みライラット王国の体制を崩すことを狙いますが劇団とつながる手だてがありません。
ジビアの発案で相手側からコンタクトを取ってもらうべく反政府運動に協力するボランティアを開始しました。
そして『LWS劇団』のスージーとエルナが出会い、アネットとティア、『LWS劇団』に以前から協力しているアルチュールも加わって国王親衛隊のウディノ中佐籠絡作戦を実行します。
ウディノ中佐籠絡作戦は途中までは予定通りに進んだものの、現場にニケが現れ失敗となりました。
しかしそのタイミングを逆手にとって「アイオーン」と「キルケ」として『創生軍』に潜入していたモニカとティアが正体を明かし、モニカがニケと真っ向勝負に挑みます。
ニケは紅炉のフェロニカへの憧れから《暁闇計画》を支持し実現を誓っていました。それゆえフェロニカを殺した紫蟻や「蛇」を憎んでいることが判明します。
モニカの実力はニケの上をいったものの、マゾ気質の部下タナトスのパワーには勝てず拘束され監獄に収容されます。
しかしこれもモニカの作戦で、捕まった目的はすでに同じフロアに収容されていたリリィ、サラと合流するためでした。
ティアとエルナ、アネットは逃亡し、国民に絶大な人気をもつニケがモニカに襲われ重傷を負う様子を激写。
ビラを作成し国王がニケを酷使しているイメージを民衆に植え付け、民衆の間の反体制の機運を高めるため活動します。
クラウスが会った「蛇」のボスは、紅蜂（べにばち）というコードネームのライラット王国の王族フェルディナン＝シャルルでした。
さきの大戦でライラット王国はガルガド帝国の工業地帯を占拠。紅蜂は父親とともにそこに移住し植民地の統治者のような立場で生きてきました。
ライラット王国のように王族が民衆を差別する風潮がなく、移住者にも優しく接する帝国の気風が気に入っていた、《暁闇計画》によって帝国の国民が虐げられることを避けたかったから「蛇」をもう一人の男とともに創設したと語ります。
しかし「蛇」の具体的な凶行については報告を受けておらず、目の前で発生した暴動に介入する意志も力も持ち合わせていない紅蜂はただのお飾りであることが明らか。
実はもう一人の創始者は、かつて「焔」の《灼骨しゃっこつ》のヴィレと《煤煙ばいえん》のルーカスを殺した「蛇」の《藍蝗あいいなご》でした。
彼は『LWS劇団』の協力者アルチュールとして活動を続けていました。
藍蝗に殺される直前のルーカスは、自分は《暁闇計画》を推進するのでも潰すのでもなく、第三の道を見つけるとニケに宣言。
彼のその意志がのちに世界を大きく変えることになります。
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スパイ教室のあらすじを、最新刊の小説11巻まで全巻ネタバレ解説してきました。
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