風の谷のナウシカ王蟲の正体は?モデル・能力やナウシカとの関係についても

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『風の谷のナウシカ』の王蟲(オーム)は不思議な生き物ですよね。

見た目はちょっと気持ち悪い感じなんですが、金色の触手の動きや子供を守ろうとする群れの行動はとても繊細で思いやりにあふれています。

腐海に生きる蟲の王ともいえる王蟲について、その正体やモデルになった生き物、ナウシカとの関係についてまとめました。

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風の谷のナウシカの王蟲の正体は?

風の谷のナウシカの王蟲の正体を解説します。

風の谷のナウシカ名前は「王蟲」・読み方は「オーム」

風の谷のナウシカに出てくるダンゴムシのような生き物の名前は「王蟲」で、読み方は「オーム」です。

作品中では、腐海ふかいという瘴気しょうき(汚れた空気)が漂う場所に住む生き物として描かれています。ちなみに水の中でも陸の上でも生きられるようです。

王蟲の能力・強さ

外見からは想像しにくいですが王蟲は高い知能を持ち、テレパシーのようなものを通じて仲間同士で会話しています。

普段の目の色は青色なのですが、仲間や自分自身の身に危険を感じると赤い攻撃色になり、群れ全体で相手に突撃する獰猛な面をもつ生物です。

群れを作って生息しており、王蟲が一斉に腐海を出てまるで波のように一斉に突撃する様子は「大海嘯」(大きな津波)という呼び名で古くから言い伝えられています。

どうやって生まれてくるかはわからないのですが、幼生のときから成虫と同じ姿をしており、脱皮を繰り返して大きくなっていきます。人間よりも長寿で、数百年生きる個体もあるようです。

口とおぼしき部分から伸びる金色の触手には傷を癒やす能力もあります。

王蟲はテレパシーのようなもので会話しています。仲間同士はもちろん、人間に話しかけることもあります。王蟲の触手や体に手で触れたり、ごく近い距離にいると使えるようです。

王蟲が使うテレパシーはナウシカ以外の人にも通じます

ナウシカとペジテのアスベルが腐海の深部に落ちたときはアスベルにテレパシーで話しかけていました。

風の谷のナウシカの王蟲のモデルはダンゴムシ?モスラの幼虫との説も

風の谷のナウシカの王蟲のモデルはダンゴムシなのでしょうか?確かに足がたくさんあるところはダンゴムシと似ていますね。

モスラの幼虫だという説もあります。

モスラの幼虫は全長180mもあるらしいので大きさ的には王蟲のほうが小さいですが、形はよく似ていますね!

モスラの成虫はは巨大なガですが、王蟲は幼生のときから成虫と同じ形をしていて他の姿に変化することはありません。

王蟲の抜け殻は武器・兵器の素材として貴重

王蟲の抜け殻は武器・兵器の素材として貴重なものとされています。

映画冒頭で王蟲の抜け殻を発見したナウシカは、透明な丸いガラスのような目の抜け殻を切り取って持ち帰ります。

これは風の谷の戦闘機「ガンシップ」のキャノピー(操縦席を覆う透明な部分)にするため持ち帰っったのでした。

王蟲の抜け殻は非常に硬く、透明な部分がキャノピーに使われるほか、殻は剣として用いられます。

風の谷にトルメキアの船団が降り立ったとき、ナウシカが決闘で用いたのが王蟲の殻の剣でした。

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風の谷のナウシカのナウシカと王蟲の関係は?

風の谷のナウシカのナウシカと王蟲の関係はどのようなものでしょうか?

ナウシカは幼いころ王蟲の幼生を飼っていた

ナウシカは幼いころ、内緒で王蟲の幼生を飼っていました

ある日父と母に連れられ牛に乗って出かけたナウシカ。

行き先に大きな木が見えてくると、慌てて駆け出して木の根元の前にたちはだかりました。

しかしその足の間から王蟲の幼生がモゾモゾ這い出して、父につまみ上げられ連れ去られてしまいます。

「殺さないで」と懇願するシーンが悲しい

ナウシカが「殺さないで!」と叫ぶシーンでは本当に悲しい気持ちになります。

蟲と人とは共存できないという大人たちの言葉が理解できないナウシカは、うずくまって泣き続けました。

人間も蟲も区別なく命あるものを心から慈しむナウシカの考え方がよくわかるシーンですよね。

王蟲はナウシカをはるか昔から知っている

王蟲はナウシカをはるか昔から知っているようです。

王蟲は、悠久の時を生きる中にあって変わらずに自分たちを慈しんでくれるナウシカに対して特別な愛情を持っているのではないでしょうか。

ナウシカは王蟲の血で青く染まった服で戦いましたが、傷ついた王蟲の子供が酸の湖に入らないよう押し返していたとき血を吸って染まってしまったからでした。

映画のラストシーンでナウシカが王蟲の金色の触手の上を歩く姿は、黄昏の草原を歩いているように見えますよね。

大ババ様の声で「その者青き衣をまといて金色こんじきの野に降りたつべし」という伝説の一節が語られるシーンは本当に美しく、ナウシカは”青き衣の人”の生まれ変わりなんだなと思える場面でした。

いにしえの青き衣の人も、ナウシカと同じように王蟲の触手の上を歩いていたのではないでしょうか?

はるか昔にも蟲たちと心を通わせ、失われた大地との絆を結んだ人がいたのだなと思うと感慨深いですよね。

映画ではセリフがなかった王蟲ですが、原作漫画では「小さき者よ」とナウシカに呼びかけ、ナウシカが殺さないでほしいと願っているからお前を殺さない、とペジテのアスベルを助けたこともあります。

人間よりも長い時を生きて世の中の移り変わりを冷静に俯瞰しているような、そんな哲人的な雰囲気を感じる存在です。

風の谷のナウシカの原作漫画は電子書籍化されていない!

宮崎駿監督自身が描いた『風の谷のナウシカ』の原作漫画は電子書籍になっていません。この時代に、まさか…?と思いますが本当のことです。

実はこの漫画、鉛筆で描かれているにもかかわらず非常に書き込みが細かいので、スマホ画面で読むのには向いていないと思います。

紙の単行本の代表的な購入先とレンタル先をご紹介しますので、ぜひ手にとってみてくださいね!2023年7月3日現在の情報はこちら↓

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ちなみに…DMMコミックレンタルとゲオ宅配レンタルでも調べてみましたが、そちらでは取り扱いがありませんでした。

風の谷のナウシカの王蟲の正体・モデルは?ナウシカとの関係まとめ

風の谷のナウシカの王蟲の正体は、腐海で群れを作って暮らす生物です。

名前は「王蟲」・読み方は「オーム」といいます。王蟲の抜け殻は武器・兵器の素材として貴重なものです。

王蟲にはテレパシー能力があり、仲間同士会話することもできますし、人間にはなしかける場合もあります。

目が青色から赤色の攻撃色になると集団で突進し獰猛になります。

王蟲のモデルはダンゴムシやモスラの幼虫と言われています。

ナウシカは幼いころ王蟲の幼生を飼っていました。父母に見つかって取り上げられ、「殺さないで」と懇願する悲しいシーンが映画・原作に登場します。

王蟲は昔からナウシカを知っていて、いつの世も変わらず自分たちを慈しんでくれる彼女に感謝し特別な愛情を持っているようです。

ナウシカを見るたびに、命が受け継がれていくことのありがたさや尊さを感じずにはいられません。

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