『スパイ教室』に登場する「屍」ことローランドが、実は「焔」のボス《紅炉》死亡の瞬間に立ち会っていたことをご存知ですか？
しかもローランドは後に「蛇」と「灯」の対決の中で「灯」メンバーを助けて共闘するんですよ。
すぐ退場するキャラだろうと思っていたことを猛反省中です(笑)
今回は、実はけっこう重要なキャラだったガルガド帝国のスパイ、ローランドについて詳しく解説します。
スパイ教室のローランドとは？
スパイ教室
第11 「MISSION《愛娘》Ⅳ」
ローランドの声を担当するのは、
岡本信彦さん！
#スパイ教室 #spyroom_anime
#岡本信彦 @ok_nobuhiko https://t.co/4YOXz0fMJB pic.twitter.com/zQcMMq8dol— ネコイヌ (@kawahaya12) March 23, 2023
スパイ教室のローランドとはどういうキャラクターなのでしょうか？
ガルガド帝国のスパイ《潭水たんすい》
ローランドはガルガド帝国のスパイで、本来のコードネームは《潭水》といいます。
たん‐すい【潭水】 〘名〙 底深くたまった水。 深くよどんだ水。
コトバンク
そもそも潭水というのは沼の底に溜まってる淀んだ水のことだったんですね。見た目の陰気さどおりのネーミングに笑ってしまいました。
政治家の暗殺を命じられたとき「一人だけ殺されていたらスパイによる暗殺が疑われるから、無関係の人間も20人ほどまとめて殺した」という残虐で罪の意識の薄い男です。
初登場はアニメ11話・小説2巻
ローランドの初登場はアニメ11話・小説2巻です。
ウーヴェ・アッフェルの屋敷にメイドとして潜入していたガルガド帝国の工作員･オリヴィアの師匠兼恋人として登場。
クラウスの写真を見せて彼が《燎火》と呼ばれていることを伝え「この男が現れたらすぐに知らせろ」と言い、オリヴィアにガルガド帝国の工芸品のブローチを渡していました。
「蛇」の紫蟻の愛犬
紫蟻によって精神的に支配された人間は《働き蟻》と呼ばれますが、ローランドはその中でも紫蟻お気に入りの”愛犬”として世界中を駆けずり回っています。
その中でアネットの母マティルダのもとに現れたり、オリヴィアとともに過ごしたりしています。
以前はミータリオ大学医学部の学生で、神童と呼ばれるほど優秀でした。クリケット部のキャプテンで女性にもモテていました。
ディン共和国では《屍しかばね》と呼ばれている
ローランドは、ディン共和国のスパイの間では《屍》と呼ばれています。
青白い顔色で目が落ちくぼんで痩せた陰気な男性で、体外情報室の室長が《屍》という名前をつけたのもうなずけますね。
クラウスにあっけなく捕まり投獄される
《屍》は「俺を倒せるのは『燎火』だけだ」が口癖で、クラウスをライバル視しています。
確かにティアとモニカの二人を同時に相手にしたときは、一人でサクッと二人を圧倒していました。
しかしクラウスとの対決では、たった蹴り2発で沈黙してしまい、「何年も待ちわびた。俺のライバルに足り得るーー」と最後まで言い切ることさえできませんでした。
そしてトランク詰めにされディン共和国で牢獄につながれます。
クラウスは、自分と実力が違いすぎるローランドからライバル視されることを非常に腹立たしく感じていました。
スパイ教室のローランドとティアと紅炉の因縁
スパイ教室のローランド、ティア、《紅炉》のフェロニカとの間には不思議な因縁があります。
ローランドは《紅炉こうろ》の最後に立ち会っていた
ローランドは《紅炉》が「蛇」の紫蟻に撃たれて死亡するまでの様子を見ていました。
紫蟻は《紅炉》に”愛犬”としてローランドを紹介し、スタンガンで23秒も痛めつけてお礼を言わせる虐待現場を見せつけます。紫蟻、ほんと趣味悪いですね…。
しかし《紅炉》はそれ以前からローランドと接点があり、紫蟻の支配を密かに上書きしていました。
ローランドに”クラウスのライバルは自分だ”という思い込みを植え付け、事あるごとにそう言わせたのは《紅炉》です。
《紅炉こうろ》はティアの恩人
《紅炉》はティアの恩人でもあります。ティアがかつて誘拐・監禁されたとき、彼女を救いに来たのは《紅炉》でした。
事件のショックで声を失い話すことができなくなったティアは、《紅炉》と一緒に暮らす中で彼女の声や話し方を忠実に真似て声を取り戻しました。
今ではティア自身の声で話をしていますが、実は《紅炉》の声や話し方を忠実に再現することができます。
《紅炉》はローランドに「俺はクラウスのライバルだ」と言わせることでクラウスとローランドが戦うきっかけを作り
- 戦えば必ずローランドが負けて捕虜になる
- 捕虜になったローランドは、目を合わせるだけで情報をとれるティアと面会する
- ティアは《紅炉》の声をきっかけにローランドの支配を完全に上書きできる
このように筋書きを書いていたようです。実際にその通りになりました。
ティアによって紫蟻の支配から脱出し「灯」と共闘
ローランドはティアによって紫蟻の支配から脱出し、「灯」と共闘します。
ティアがローランドを精神支配から解き放った方法は
- 《紅炉》の声で話しかける
- 目を合わせて心を読む（ティアの能力）
- 「新しいご主人さまといいことしましょう」と誘い行為を行う
という彼女ならではの方法でした。
ローランドは最後白蜘蛛の銃撃で死亡
ローランドが最後死亡したのは、白蜘蛛の銃撃で右足を吹き飛ばされたあとです。その前に紫蟻が放つ9人の【将軍蟻】と戦い腹部と腕を撃たれていたため、逃げ切れなかったんですね。
【将軍蟻】全員に襲いかかられて血しぶきをあげるローランドの様子は壮絶です。
でも自分の人生のけじめだと言って一歩もひかず立ち向かっていく姿がカッコよく見えてしまうシーンでした。たとえ全く歯が立たなかったとしても、ね…。
白蜘蛛は「蛇」だけで共有している秘密が外部に漏れることを極端に嫌います。なのでギードを撃ったときもそうですが、赤井秀一のように遠距離からの正確な射撃でローランドを殺しました。
ローランドが最後にクラウスと交わす会話がいいんです。
ローランド「俺は、キミのライバルに成り得たかと思うか？」
クラウス「微塵も成り得ないな」
スパイ教室04 p294
ここだけ切り取るとクラウスがバッサリ斬って捨ててるように見えますが、違うんです。
散々人を殺してきたローランドですが、最後に「灯」と共闘し体を張ってモニカたちを守ってくれたんですね。彼の働きがなければ紫蟻を生け捕りするのは難しかったと思います。
だから「灯」に看取られて旅立つぐらいはいいだろう（今だけは仲間として認めてやる）ということなんです。そういうぐっと距離の縮まった感じが出ているのがこの会話なんですよね～。
「灯」がローランドの遺体をその場で焼却したのには驚きました。安らかに眠れ！ローランドさーん!!
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スパイ教室のローランド!ティアや紅炉との関係と最後どうなるかまとめ
スパイ教室のローランドは、ディン共和国で《屍》と呼ばれてるガルガド帝国のスパイです。
本来のコードネームは《潭水》で、「蛇」の紫蟻の愛犬です。
紫蟻によって精神を支配されていましたが、《紅炉》による支配の上書きとティアの尽力により紫蟻の支配から脱却。
「灯」と共闘しますが紫蟻の【将軍蟻】との戦闘で腹部を撃たれ、白蜘蛛の狙撃で右足を吹き飛ばされて死亡しました。
初登場時はそれほど重要なキャラという印象がなかったので驚いていますが、アニメで動く姿を見るのが楽しみです！
