漫画『ブラックジャック』に登場するピノコの正体はなんなのでしょうか?
怖い・気持ち悪いと言われる理由や、ピノコ誕生エピソード「畸形嚢腫(きけいのうしゅ)」がどんな内容かについても解説します。
『ブラックジャック』の内容をもとに、ネタバレしていますのでご注意ください。
ブラックジャックのピノコの正体は?
明日から12月に入りますね!
— 【公式】手塚治虫 ブラック・ジャック展 (@BJExTwt) November 30, 2023
今年も残すところあと1ヶ月
ピノコも大掃除始めます✨#BJ展#BJ50th pic.twitter.com/xjxUSbNnsu
『ブラックジャック』のピノコの正体はいったい何なのでしょうか?
畸形嚢腫(きけいのうしゅ)の中身だった
結論から言うと、ピノコの正体は姉の体にできた「畸形嚢腫(きけいのうしゅ)」の中身でした。
ピノコは姉の体の中で大きなコブのように成長した腫瘍(しゅよう:できもののこと)の中に、バラバラ死体のように(失礼!)人間のパーツとして入っていました。
手塚治虫先生は医学博士でしたので、完全なファンタジーを書いたわけではなく、医学的に実際に起こり得ることから着想して生み出したのがピノコなんですね。
バラバラの状態で姉のお腹に入っていた
お腹の中にいたピノコは体のパーツが一通りそろっていたものの、すべてバラバラの状態で腫瘍の中に存在していました。
実はピノコの名前の由来は「ピノキオ」の女の子バージョンなんですが、操り人形の糸が切れて手足がバラバラになってしまったところを想像してください。
…そういう感じでお姉さんのお腹の中に入っていたということです。
こちらで途中まで読むと、お腹のなかにバラバラのパーツとして入っている様子がよくわかります。
しかしピノコが人形と違うところは、ちゃんと自分の意志があり自分で動けることですね。彼女はなぜ自我を持ち、人間のように行動できるのでしょうか?
ピノコが怖い・気持ち悪いと言われることの中に答えがありました。
ピノコは怖いし気持ち悪い?
*\新商品情報/*
— Chara'ft(キャラフト) (@Chara__ft) February 6, 2024
昨年発売したアパレルアイテム“ONE LOVE”の人気デザインが波佐見焼のマグカップに❤️
ブラック・ジャックに登場する #ピノコ の表情やお茶目なポーズが何とも“愛”らしいアイテムです☕️🤍
受注開始は2月中旬予定!最新情報は順次更新していきますので続報をお待ちください💨 pic.twitter.com/rCteWfBPYP
ピノコは怖い・気持ち悪いという印象を持つ人もいるようです。理由を探ってみましょう。
実は超能力者?テレパシーや念力が使える
ピノコには姉のお腹の中にいるときから脳があって、自分の意志を持ち言葉も理解できていました。
なので手術で自分が切り離されることがわかると、メスで切ろうとするドクターにテレパシーで「切るな!」と叫び、ひどい頭痛を起こして妨害するためどこの病院でも手術できない状態でした。
切り取ろうとすると頭の中に叫び声が響いたり、メスを握る手がその人自身を切り裂こうとしてしまう腫瘍があったら、、確かに怖いですよね。
しかしピノコの姉の畸形嚢腫が大きくなりどうしても切除する必要に迫られたため、ブラックジャックが手術することになります。
ブラックジャックも最初は手術を妨害されたんですが、お腹の中のピノコと交渉。
ピノコを摘出したあとも生かしておく約束をして、無事姉のお腹から取り出すことに成功しました。
おまえはちゃんと人間の肉体を持つ生きものだ
秋田文庫『ブラックジャック』1巻
っていうところがさすがブラックジャックですよね。
ピノコは人間の姿になってからテレパシーを使うことはないものの、一度だけ、ブラックジャックのもとに姉以外の畸形嚢腫の患者が運び込まれたときにその腫瘍とテレパシーで会話します。
「畸形嚢腫パート2」というお話なんですが、その腫瘍が人間の形になることはありませんでした。
ピノコはブラックジャックに自分のようにしてあげてと一生懸命頼むんですが…切ない幕切れとなります。
こちらで途中まで読めるので、よかったら読んでみてください。
⇒『ブラックジャック』の「畸形嚢腫パート2」を無料で試し読みする
ブラックジャックが組み立てたサイボーグ
もともと内臓や手足がバラバラな状態のピノコを畸形嚢腫から摘出したブラックジャック。
頭蓋骨、手足などの外殻を使い合成繊維で足りない部分を補いつつ、人間の形へとパズルのように組み立てていきました。つまりサイボーグなんですよね。
最初は歩くこともままならなかったピノコですが、厳しいリハビリに耐えて普通の生活を送れるようになり、料理や洗濯だけでなくブラックジャックの助手として看護婦のような役目もこなしています。
ただし皮膚が合成繊維のため、泳ぐことはできません(一度でいいから泳ぎたいというピノコのために、ブラックジャックが塩分濃度の高いプールでほんの数分泳がせてあげる話があります)。
そんなピノコの誕生エピソードを演劇化した早稲田大のサークルがありました↓
【これじゃない感】早大が「ブラック・ジャック」のピノコをロボットで再現http://t.co/SixbLSfT6c
— ライブドアニュース (@livedoornews) February 20, 2015
ピノコを再現するため、各臓器や脚部、また胴体部から腕部を着脱できるように設計。目にはCCDカメラを搭載している。 pic.twitter.com/XBwDa3N74U
この投稿で気持ち悪いと話題になったようですが、別の記事で見てみるとそれほどでもない…かどうかはご自身で確認してください↓
⇒「怖すぎ」「完全にホラー」と騒がれていた「ブラック・ジャック」ピノコのリアルすぎるロボットに会ってきた
大学の研究室が協力してリアルピノコを再現してしまおうと思うほど、『ブラックジャック』は大人の遊びゴコロをくすぐる作品だということですね。手塚治虫先生はやっぱり天才だと思います。
見た目も知能もかわいい5才児なのに時々大人っぽい
ハッピーバレンタイン💕
— 手塚るみ子 (@musicrobita) February 14, 2024
どなたさまも甘くて苦い一日を🍫🍫 pic.twitter.com/m5ztMDHEsh
ブラックジャックが組み上げたピノコの体は人間の5才児程度の大きさだとされています。
洗濯機の使い方がわからず自分が洗濯されてしまったり、カレーを美味しく作れなかったりなど5才児らしい振る舞いをするピノコはとてもかわいいです。
しかしピノコ自身は自分を18歳だと思っていて、時々大胆すぎる行動に出ます。
初登場の次のエピソード「ピノコ愛してる」では、いきなりブラックジャックに「あいちてゆ」と色目を使いキスでブチューッと吸い付いて離れません(笑)
そんなふうに自分の欲望を押し通そうとする一方で、危篤状態(腎臓移植が必要)の少年のために「ピノコのかやだをつかってよねのね」とブラックジャックにバラバラにされるなら本望だとベッドに横たわります。
ブラックジャックがかつての恋人・如月恵と会ったときも、近くの茂みに隠れブラックジャックが自分を探しに行った隙に恵と話をしたりとか、妙な知恵を働かせることがあります。
実際の5歳児はこんなふうに自己犠牲精神を発揮したり先読みしたりできないと思うので、外見と中身にギャップがあるんですよね。
ストーリーが進むとブラックジャックの助手も家事もバッチリこなすスーパーウーマンになっていくので、それはそれで今読み返してみてびっくりしてますw
あっちょんぶりけの顔がひどい?
ブラック・ジャックに登場する「ピノコ」の有名な口癖「アッチョンブリケ!」と花束の「ブーケ」をかけたラブリーなデザイン!🌼https://t.co/Oucp7fHDDZ#ピノコ #手塚治虫 #フェイラー #ハンカチ pic.twitter.com/JiUoQS5890
— 手塚治虫ワールド公式オンラインSHOP (@tezuka_ecshop) June 10, 2022
「あっちょんぶりけ」はピノコの驚き、怒り、悲しみなどを表現する言葉で原作の中で時々登場します。
私は小さい頃、ピノコのこの顔が苦手でした(今ではかわいいな~と思いますが)。
雑誌掲載の最終話となった「人生という名のSL」でもピノコはさりげなく「あっちょんぶりけ」と言っています。
しかし2023年のブラックジャックの新作では、ピノコのあっちょんぶりけを見ることができませんでした。
ピノコのアイデンティティでもある言葉なので新作で登場しなかったのは少しさみしい気がしますね。
『ブラックジャック』を6回使える70%OFFクーポンで安く読める!
実は漫画「ブラックジャック」を70%OFFクーポンで安く読む方法があります!
ebookjapanの「6回使える70%OFFクーポン」なら、2024年7月31日までは読みたい本が最大12,000円割引で読めてしまうんです。
ご覧のとおり、新規会員登録でもらえる70%OFFクーポンが、通常は1回最大500円×6回使用可能のところ
1回最大2,000円まで割引×6回使用可能
という破格のクーポンになっています。最大12,000円の割引を受けられるってすごいですよね。
2024年7月31日までの新規登録クーポンでこちらの講談社の手塚治虫文庫全集『ブラックジャック』をいくらで購入できるか調べてみました。
【定価】完結12巻までの定価 10,560円
【70%OFFクーポン適用後】完結11巻までの割引価格 3,168円
1回目:1~3巻(定価2,640円) ⇒ 792円
2回目:4~6巻(定価2,640円) ⇒ 792円
3回目:7~9巻(定価2,640円) ⇒ 792円
4回目:10~12巻(定価2,640円) ⇒ 792円
このように4回に分けて買うことで、なんと7,392円も安くなるんです。ちょっとありえない割引額ですよね?
定価で買うのは非常にもったいないので、すぐにもらえる割引クーポンを賢く利用しませんか?
ちなみに講談社の手塚治虫文庫全集の『ブラックジャック』がおすすめの理由は
- 雑誌掲載順で読める
- 各話の扉絵がついている
- 電子書籍で揃えるなら一番安い
といいことづくめだからなんですよ。
⇒漫画手塚治虫文庫全集の『ブラックジャック』を無料で試し読みする
クーポンのもらい方や他サイトの価格をチェックしてから、という方はこちらの記事をどうぞ↓
まとめ
ブラックジャックのピノコの正体について解説しました。
- ピノコの正体は畸形嚢腫の中身
- バラバラの状態で姉のお腹に入っていた
ピノコは怖いし気持ち悪いと言われる理由はこちら。
- 実は超能力者?テレパシーや念力が使える
- ブラックジャックが組み立てたサイボーグ
- 見た目も知能もかわいい5才児なのに時々大人っぽい
- あっちょんぶりけの顔がひどい
自分なりに色々調べてまとめましたが、皆さんそれぞれご意見をお持ちだと思います。
誰もが楽しめる名作だからこそ、こんな話題でもりあがれるんだな~と改めて『ブラックジャック』の凄さを感じたひとときでした。
今後も少しずつ『ブラックジャック』に詳しくなっていきたいと思います。