るろうに剣心に登場する、元新選組三番隊組長の斎藤一(さいとう・はじめ)。
クールな一匹狼で、混乱する幕末を生き抜いたその実力は確かなものです。
突き技を突き詰めて『牙突』(がとつ)という必殺技へと昇華し、作中では剣心の宿敵のひとりとして戦うシーンが多く描かれています。
キャラクターの人気も高い斎藤一ですが、るろうに剣心の作中で数々の名言を残しています。
この記事では、斎藤一のかっこいい名言やその意味について紹介し解説します。
るろうに剣心斎藤一のかっこいい名言!悪即斬の意味についても
るろうに剣心作中での斎藤一のかっこいい名言の数々をピックアップしました。
また、斎藤一のセリフの中でも特に有名な『悪即斬』がもつ意味についても詳しく解説します。
悪・即・斬
「悪・即・斬」は斎藤一の信念であり、自らの内にある絶対的な正義として掲げているものです。
斎藤が『悪』であると感じた者は、たとえ権力者であろうとも迷わずにすぐ斬り捨てる。
それが動乱の幕末を生き残り、明治という新時代を生きる新選組である自分の義務だと斎藤一は考えているようです。
斎藤一がかつて戦った服部武雄(はっとり・たけお)から、「今まで斬り捨ててきた相手は、本当に悪だったか?」という問いかけをされています。
悪・即・斬の真価を問われた斎藤ですが、るろうに剣心の続編である北海道編でもまだその問いへの答えはまだ出ていないようです。
悪・即・斬と言えば斎藤一、と思うくらいに有名なセリフであり、たった3文字でありながら斎藤一という人物をよく表しているセリフですね。
お前の全てを否定してやる
「お前の全てを否定してやる」は、神谷道場にて剣心と再会した斎藤一が放った一言です。
人斬り抜刀斉であった剣心と何度も対峙しその実力を認めていた斎藤ですが、剣心が不殺を掲げていることを知り落胆します。
かつての信念を捨てて真逆の人生を生きる剣心と、生き残った新選組の一人として悪・即・斬の信念をもったまま生きる斎藤。
それぞれの信念をかけて戦うという意味もこの言葉に込められており、この後神谷道場で剣心と斎藤は激しくぶつかり合います。
互いが掲げている信念の強さを確かめるため、突きの構えをとりながらこのセリフを放つ斎藤一の姿に、敵でありながらまっすぐな強いものを感じました。
闘わなければ男は負け犬にすらなれやしない
「闘わなければ男は負け犬にすらなれやしない」は、作者和月伸宏(わつき・ひろのぶ)が原作をセルフリメイクした『るろうに剣心 キネマ版』内でのセリフです。
元・御庭番衆として登場した外印(げいん)との戦闘中に発したもので、
負け犬の負け犬たる由縁は“負けた”からではない
斎藤一 るろうに剣心キネマ版より
“闘って”負けたから、闘わなかった者共に負け犬と呼ばれる
闘わなければ男は負け犬にすらなれやしない
という流れで言われるセリフです。
薩摩藩の『男の順序』という教えの中の上から二つ目に「何かに挑戦し、失敗した者」があり、斎藤の言う、闘って負けた者はこの二つ目にあたります。
つまり、挑戦することをしなければ何も始まらない、恥ずべきなのは何もしないことだという意味のセリフです。
戦闘時、非戦闘時関係なく名言が飛び出る斎藤にしびれてしまいますね。
犬は餌で飼える。人は金で飼える。だが壬生の狼を飼う事は何人にも出来ん
「犬は餌で飼える。人は金で飼える。だが壬生の狼を飼う事は何人にも出来ん」は、金で斎藤を取り込もうとした議員の渋海(しぶみ)に対して発したセリフです。
新選組は、京都で壬生狼(みぶろう)と呼ばれていました。
金の力で斎藤を懐柔し要人暗殺を企んだ渋海ですが、明治を生きる新選組、壬生の狼としての信念を保ったまま生きる斎藤にとっては全く無意味なことでした。
斎藤の生きざま、信念はどんな手を使おうとも変わることはないということを表している名言ですね。
己の信念を貫けなかった男など死んでも生きてても惨めなものだ
「己の信念を貫けなかった男など死んでも生きてても惨めなものだ」は志々雄真実(ししお・まこと)の配下の十本刀の一人・魚沼宇水を倒した後に言ったセリフです。
十本刀最強と目されていた宇水。
しかし宇水は志々雄に敗れた時に気持ちを折られ、志々雄を倒す目的で十本刀に入ったと言いながらも、実際は志々雄への恐れからその行動をとれずにいました。
斎藤にそのことを見透かされ、気持ちを折られたままの宇水は実力を発揮できないまま斎藤に倒されます。
信念を貫き続ける斎藤から、信念を貫けなかった宇水への言葉は大変重みがありますね。
おまえらとはくぐった修羅場の数が違うんだよ
「おまえらとはくぐった修羅場の数が違うんだよ」は志々雄真実との戦いが終わった直後に斎藤が左之助に放つセリフです。
志々雄が破れ、アジトが崩壊を始めたために剣心たち一同は脱出を始めますが、斎藤は皆と分断されその場に取り残されてしまいました。
斎藤に向かって左之助が「勝ち逃げかよ!」と言ったことに対して返されたこのセリフは、通常の漫画の展開からすると死亡フラグに他なりません。
しかしながら、そんな死亡フラグを見事にへし折り、斎藤一は崩壊するアジトから脱出します。
無事生還を果たしたことで、セリフの通りにくぐってきた修羅場の数や積み上げてきたものの重みが違うことを体現して見せました。
生還した斎藤をみて、これが単なるかっこつけの言葉でなかったのだなと感慨深さや安心感を覚えますね。
るろうに剣心斎藤一のかっこいい名言!悪即斬の意味まとめ
るろうに剣心斎藤一のかっこいい名言!悪即斬の意味まとめとして、
以上について紹介・解説しました。
大きくうねる時代の流れの中で、信念を貫くのは難しいことです。
しかし、斎藤一は信念に生き、あらゆる場面で信念を体現しながら新時代を生きています。
まさに信念の男と言える斎藤一。
るろうに剣心の新アニメ2期が2024年秋から放送が決定していますので、斎藤一の活躍が見られるのが今からとても楽しみですね!