『崖の上のポニョ』で私が好きなのは、リサの職場のデイサービスセンター「ひまわりの家」のおばあちゃんたち。
口が悪くて無愛想な人、やさしくてにこやかな人など色々ですが、みんなポニョや宗介のことが大好きで応援してくれるところがいいですよね~。
おばあちゃんたちは車椅子生活だったのに、水の中で歩いてはしゃいでるシーンがありました。
あれはどうして歩けるようになったのか?が気になったので調べてみたら、色々な説がありましたのでご紹介します。
崖の上のポニョのおばあちゃんたちが水の中で歩ける理由は?
崖の上のポニョのおばあちゃんたちは車椅子生活だったはずなのに、水の中で自由に歩けるようになっていたのはどうしてなんでしょうか?
色々な説を見つけたのでご紹介します。
津波の後の街はあの世とこの世の境目だから
ネット上では、津波のあとの街はあの世とこの世の境目なんじゃないか?という都市伝説が支持されているようです。
おばあちゃんたちは水没したひまわり園の庭にいて、みんな水の中なのに普通に呼吸して、自分の足で立って自由に歩き回っていました。
鬼ごっこみたいにキャッキャウフフして「膝が痛くない」とか「ここあの世かしら」「あの世もいいわね」なんて楽しそうでしたね。
普通に考えるとあり得ない状況ですし、宗介とポニョがリサのもとに向かうとき出会った赤ちゃんを抱えた女性が「大正時代の人」と絵コンテで指定されていて
ポニョがキスをして赤ちゃんが泣き止んだのはやっと成仏できたからだ、とか
高台に一人残っていたトキさんも歩いていたり、
避難してる人がみんな明るい雰囲気で悲壮感ゼロだったりするので、
街全体があの世とこの世の境目だと考える人がいるのも納得できます。
でも、最後に救助隊が来るところはやっぱり現実の世界の出来事だと思うんですよね、個人的には。
海の中だから
海の中だから、陸の上より動きやすいんじゃないか?という説もありました。
でも、おばあちゃんたちがいる場所はクラゲのドームに覆われた水の中。水面から数メートルは潜った場所です。
そこまで潜ると、けっこう水圧がかかって動きにくいんですよね(飛び込み用プールの底にいくとわかりますよ)。
それに、呼吸が苦しくなさそうな理由が説明できないので、これはないでしょうね~。
重力場が崩壊してるから
月が落ちてきて(地球に近づいてきてて)「重力場が崩壊してる」とフジモトが慌てていましたね。
で、重力場の崩壊って何なのかよくわからず調べてみたら”末期の恒星が自らの重力に耐え切れずに崩壊する物理現象”とwikipediaに出ていました。
ということは、本当に重力崩壊が起きたら、地球は重力によって内側へ内側へと縮んでいき、ある日その圧力に耐えきれなくなると超新星のように大爆発することになります。
めっちゃSFな展開になりそうですが……おばあちゃんたちが歩くこととは関係なさそうですね。
ポニョが海に放出した『生命の水』の魔法が効いたから
ポニョが海の中に放出した『生命の水』が魔法の力を持っていて、その効果でおばあちゃんが歩けるようになった、という説がありました。
ポニョは宗介に会いたくて、妹達の助けを借りて閉じ込められていた水槽と部屋から飛び出します。
そのとき、フジモトが溜め込んでいた『生命の水』を、海に放出してしまいました。
そもそも『生命の水』がどんなものでどう作るのかは描かれていないんですが、ポニョが人間に変身できるようになったのは、『生命の水』を直接浴びたからです。
その結果”人間になりたい”という自分の望みを叶えることができたので、生命の水には使う人望みを叶える魔法の力があるのだと思います。
そう考えると、映画の最初のほうで「宗ちゃんみたいに走りたいわ」と言っていたおばあちゃんたちが歩いたり走ったりできることも、『生命の水』の力でその願いが叶ったんだなと納得できます。
そもそも『生命の水』を作っていたフジモトの望みは、世界をカンブリア紀の海にすることでした。
だから彼の望みどおり、津波の後の街ではカンブリア紀の生き物が水の中を泳いでいますよね。
私はこの説が一番説得力があると思っています。
グランマンマーレが魔法をかけたから
グランマンマーレがおばあちゃんたちに魔法をかけたから、という説もありました。
彼女は自分の体を自由に伸び縮みさせたり、遠くから宗介の家の電気を消したりなど、魔法としか思えない力を使っています。
その力をおばあちゃんたちに使ったんじゃないかという説で、これもありえると思います。
一人だけ高台にいて、宗介とポニョと一緒にフジモトにつれてこられたトキさんがいましたよね。
彼女は水の中にいませんでしたが、車椅子から立ち上がって歩いていました。
グランマンマーレが魔法をかけていたのなら、そのことも説明がつきますよね。
ポニョで老人ホームのおばあちゃんが水の中で歩ける理由まとめ
『崖の上のポニョ』のデイケアセンター「ひまわりの家」のおばあちゃんたちは、いつもは車椅子で生活し、宗介たちが自由に走り回るのをうらやましがっていました。
しかし津波で街が水没すると、急に水の中で歩いたり走ったりできるようになります。
その理由としては
- 津波のあとの街はあの世とこの世の境目だから
- 海の中だから
- 重力場が崩壊してるから
- ポニョが海に放出した『生命の水』の魔法が効いたから
- グランマンマーレが魔法をかけたから
などの説があります。色んな人の意見を知るのは面白いですよね。一つひとつ検証するために、また観たくなりますね(笑)