2008年(平成20年)公開の『崖の上のポニョ』は、ジブリの人気映画の一つですね。
津波は起きるし魔女みたいな人や変な男性は出てくるしで、見ていて結構疲れませんか?
そんな中でほっこりやさしい気持ちになれるのが老人ホーム(デイサービスセンター)のシーン。
そこに登場するおばあちゃんたちの名前や声優さん、モデルになった場所についてご紹介します。
崖の上のポニョの老人ホームの名前は「ひまわりの家」
リサの職場である老人ホーム(実際はデイケアサービスセンター)の名前は「ひまわりの家」。
宗介が通う保育所「ひまわり園」と同じ敷地にあり、建物は別になっていますが園児たちはセンターの高齢者と日常的に交流しています。
『崖の上のポニョ』のイメージ・アルバムには、宮崎監督自ら作詞したひまわりの家のテーマソングまでありました!
映画ではほとんど使われていないようなんですが、にこにこ楽しそうに走り回っていたおばあちゃんたちのイメージと重なる、なかなかにいい曲です。
まあでも、今の時代はこんなに家事をしたい女の人は少ないかも(笑)
宮崎駿監督が描いたひまわりの家のモデルとは
実は宮崎駿監督自身が映画制作より数年前に描いた、ひまわりの家のモデルがあるのでご紹介します。
宮崎駿監督が妄想する理想郷の「保育園と地つづきのホスピス」
『崖の上のポニョ』は2008年公開なんですが、実は以前から宮崎駿監督の頭の中には「保育園と地つづきのホスピス」の構想があったようです。
「ひまわりの家」的な幼老複合施設の数は増えている
増えている理由は、限られた予算で高齢者の介護サービスを整備するというお金事情によるものだけではないようです。
昔は家族や親戚の間で日常的に行われていた、高齢者世代と子ども世代の交流場所になることが期待されているんですね。
子どもたちは高齢者と関わることで思いやりや優しさを、高齢者は子どもたちから元気をもらえる場所になれば、どちらにとっても良い影響があります。
そういう施設を具体的に妄想し、映画の中で素敵な場所として描いて見せるところが、宮崎監督の慧眼というか本質を見抜く力みたいなものを感じるところですね。
手厚い見守りやきめ細やかな感染対策が必要で、施設をいい状態に維持・管理していくのは大変そうですけど、宮崎監督が妄想したような場所になるなら、私も将来ぜひお世話になりたいと思いました(笑)
崖の上のポニョの老人ホームのロケ地は?
『崖の上のポニョ』の老人ホームのロケ地はどこなのでしょうか。
広島県鞆の浦(とものうら)の鞆の津ふれあいサロン
ポニョの聖地巡礼をされた方々のブログを見ると、広島県の鞆の浦(とものうら)にある、かつて鞆平保育所だった建物がモデルのようです。
現在は保育所は閉鎖され、老人ホーム「さくらホーム」関連施設の「鞆の津ふれあいサロン」になっています。
地図の写真を見ると、2つの建物が庭をはさんで隣り合ってますよね。
映画の「ひまわりの家」や「ひまわり園」とは建物の様子は違いますが、海のすぐそばに建っているところや保育所の敷地に建物が2棟あるところが似ています。
敷地の北側から海に降りる階段も聖地の一つ
ここが聖地と考えられているもう一つの理由は、敷地の北側の道路沿いから海に降りる階段があることです。
階段の歪み具合とか、周囲の壁がオーバーハングしている様子が映画の中の階段とそっくり。
映画ではフジモトが宗介からポニョを奪った海岸に通じる階段として描かれています。
建物が2棟ある保育所だったことと海に降りる階段があることから、ここが映画の聖地の一つとされているんですね。
こちらのブログを参考にさせていただきました⇒『崖の上のポニョ』ロケ地紹介
崖の上のポニョの老人ホームの名前やモデル・ロケ地まとめ
『崖の上のポニョ』の老人ホームの名前・ロケ地やモデルなどの情報をまとめてご紹介しました。
初めて観たとき、ポニョは子供向けの映画の割には緊迫した暗いシーンが多い印象だったんです。
でもおばあちゃんたちが出てくるシーンは毎回ほのぼのしてて、トキさんの毒舌も良いスパイスって感じでなんかほっこりしたのを覚えています。
愛すべきおばあちゃんたちのように、毎日子供たちと触れ合って楽しくすごす晩年もいいですよね~