シュガーアップル・フェアリーテイルの原作小説ネタバレあらすじ!第一部の結末についても

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『シュガーアップル・フェアリーテイル』のあらすじをネタバレ解説します。

詳しいストーリーというよりも、アンとシャルがどう関係を発展させていくか?が気になってそちらの解説がメインになってる巻も多いですがw

二人の関係の深まりがストーリーと密接に絡んでいて、後半にいくほどハラハラドキドキが大きくなるんですよ。

皆様のご参考になれば嬉しいです!

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シュガーアップル・フェアリーテイルとは?

『シュガーアップル・フェアリーテイル』はどういう作品なのでしょうか?

ビーンズ小説大賞・審査員特別賞受賞作品

『シュガーアップル・フェアリーテイル』は2008年の第7回ビーンズ小説大賞で審査員特別賞を受賞した作品です。

応募時のタイトルは「シュガーアップル・フェアリーテイル ―砂糖林檎妖精譚―」でした。

改めて「シュガーアップル・フェアリーテイル――銀砂糖師と黒の妖精」に改題され平成22年/2010年4月・角川書店/角川ビーンズ文庫から発行されています。

実はビーンズ小説大賞に「審査員特別賞」が登場したのはこの年が初めてのことでした。

ということは、おそらく「大賞」には該当しないものの審査員としては非常に推したい作品だったということでしょう。

現在大人気作品になっているのも納得ですね!

銀砂糖師アンと戦士妖精シャルの物語

物語の舞台は、妖精が存在し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界。聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人――銀砂糖師を目指す人間の少女・アンは、ある時、美形だがクチの悪い戦士妖精・シャルに出会う。種族も立場も考え方も異なる二人だが、ともに過ごすうちに惹かれ合い、やがて人間と妖精の運命を変えていくことに――!砂糖菓子が恋と運命を繋ぐ珠玉のフェアリーテイル!
シュガーアップル・フェアリーテイル – 角川ビーンズ文庫

シュガーアップル・フェアリーテイル』は銀砂糖師アンと戦士妖精シャルの物語。

アンが亡くなった母親のような銀砂糖師になることを目指し、夢を実現してシャルと結婚するまでが第一部、森の中に小さなお店を開いてからのお話が第二部です。

スイーツ職人のほんわかした恋愛ものかと思いきや、人間と妖精との間の争いや差別、女性がキャリアを築くことの難しさといったリアリティあるストーリーにすっかり魅了されてしまいました。

アンとシャルとの丁々発止のやり取りも面白くて、恋愛に無自覚だったシャルが溺愛彼氏に変貌していく様子にキュンキュンします。

主な登場人物

主な登場人物はこちらです。

アン・ハルフォード

物語のヒロインで、亡き母親のような腕のよい銀砂糖師を目指す少女。父親も早くに亡くしている。麦の穂色の髪とやせて小柄な体型からシャルに「かかし」と呼ばれる。

戦士妖精のシャルを市場で見つけ護衛として買い取った。舞台となるハイランド王国では人間が妖精を使役しているが、アンはシャルに命令できず友情を結ぼうとする。

シャルに恋心を抱いているものの、人間と妖精という種族の違いに戸惑っている。

シャル・フェン・シャル

アンのパートナーになる、非常に美しく整った容貌を持ち黒曜石から生まれた戦士妖精。少なくとも70年以上生きている。尊大な態度で口が悪い。

生まれた当初は人間の少女リズの友情を得ていたが、彼女が殺されたのち狩人に捕まり何十年も使役されるうちに人間不信になった。

アンと接してわだかまりが解け、アンから片羽を返してもらった(使役される関係ではなくなった)あとも行動をともにする。

アンに惹かれ、彼女とともに生きるために人間と妖精が対等に共存できるよう行動し始める。

ミスリル・リッド・ポッド

湖水の水滴から生まれた妖精。妖精狩人から救ってくれたアンに恩返しをするため無理やり旅に同行する。

明るくにぎやかな性格で、ワインが大好き。アンとシャルのイチャイチャを見るのを楽しみにしている。物語のマスコット的存在。

ヒュー・マーキュリー

銀砂糖師の頂点に立ち国王のためにだけ砂糖菓子を作る銀砂糖子爵。マーキュリー工房の工房長も兼ねている。

アンの才能を認め工房に誘ったこともあるが断られた。工房に所属していないアンを何かと気にかけている。

こんな上司がいたら最高だと思わせてくれる男気あふれる人物。

キャット(アルフ・ヒングリー)

あだ名はキャット、本名はアルフ・ヒングリー。貴族出身であることを隠すためか必要以上に乱暴な口調で話す。

かつてはマーキュリー工房に所属しヒューととともに修行した銀砂糖師。ヒューに匹敵する腕を持つが工房には所属せず独立している。

一時期アンを雇っていたことから彼女を弟子のように思っている。

ベンジャミン

キャットが使役している妖精。料理を作るのが好き。実はかなり長生き。

ジョナス・アンダー

ラドクリフ工房長の甥の砂糖菓子職人。王子様風の外見を持つプレイボーイだが気弱な面がある。

欲深い両親の策に乗ってアンを利用しようとプロポーズするが失敗。

色々と失敗を積み重ね行き場を失っていたところをアンに拾われ、ペイジ工房の砂糖菓子職人として真面目に働くようになる。

キャシー

ジョナス大好き♡な妖精。ジョナス以外の人にはツンデレ。

キース・パウエル

前銀砂糖子爵の息子で腕の立つ砂糖菓子職人。誠実で優しい人柄でアンを励まし助ける。

ラドクリフ工房で働いていたが、後に独立して工房を構える。

エリオット・コリンズ

幼い頃からペイジ工房の見習いとして働いてきた銀砂糖師。病気の工房長の代理を務めている。

自称”女の子の味方”で軽薄に見えるがやるべきことはしっかりやる男。

銀砂糖師となったアンをペイジ工房に引き入れテコ入れをはかる。

ブリジット・ペイジ

ペイジ工房長グレン・ペイジの娘。工房長の娘だが女性であることを理由に砂糖菓子職人になることを許されなかったため、銀砂糖師のアンを良く思っていない。

シャルに一目惚れするがつれない態度をとられ、愛玩妖精グラディスを連れ歩くようになる。オーランドとは幼なじみ。

オーランド・ラングストン

ペイジ工房で働く砂糖菓子職人。無口で愛想はないが、腕は立つ。菓子職人だった父親を早くに亡くし、グレンに見習いとして引き取られ育ててもらった。

ブリジットの振る舞いに苛立ちを感じつつも彼女のために砂糖菓子を作るなど気にかけている。

ノア

アンたちとともに砂糖菓子職人仲間として活躍することになる妖精。

リゼルバ・シリル・サッシュ

500年前に人間王との戦い敗れ消滅した最後の妖精王。次の妖精王となるべき3つの貴石「オパール」「ダイヤモンド」「黒曜石」を剣の柄にはめこんでいた。

ルル・リーフ・リーン

リゼルバが大樹を見つめたことで生まれた妖精。銀砂糖妖精として100年ほどリゼルバに仕え、その後はミルズランド王家に捕らえられ、存在を隠されていた。

はかなげで美しい外見に反してシャル以上にズケズケとものを言う。

ラファル・フェン・ラファル

リゼルバの剣のオパールから生まれた戦士妖精。

同じ剣の貴石から生まれた3人の妖精が妖精王として人間や自分たち以外の妖精を統べる立場にある、と信じて疑わない。

それゆえシャルに強い執着を持ち、リゼルバの剣のダイヤモンドを見つめてエリルを生み出す。

エリル・フェン・エリル

シャル、ラファルの兄弟石のダイヤモンドから生まれた戦士妖精。銀色に輝く髪と瞳を持つ少年の姿をしている。

妖精王となりうる3人の戦士妖精の中で唯一2枚の羽を生やしている完全体(人間に使役されたことがない)。

生まれた当初はラファルの考えに従っていたが、アンやシャルと触れ合い銀砂糖師たちとともに生きる妖精たちに出会ったことで考えがゆらぎ始める。

ダウニング伯爵

ハイランド王国を統治するミルズランド王家に忠誠を誓う老宰相で、銀砂糖子爵の後見人。

国の安定を最優先に考え、そのためならばいついかなる時もその身を賭して行動する。

アーノルド・コレット公爵

引退したダウニング伯爵の後任の宰相で、銀砂糖妖精子爵の後見人となった。

政治的な駆け引きにすぐれ冷徹な統治を行うが、目的のためなら手段を選ばないところがある。

レジナルド・ストー

妖精承認ギルドの代表で、灰色の髪と瞳を持つ通称「狼」。

現王家のミルズランド家に財産を奪われたチェンバー家にゆかりがあり、王家に対する反抗的な態度を崩さない。

銀砂糖妖精筆頭

最初の砂糖林檎の木を守る妖精。アンの母エマ・ハルフォードが銀砂糖師となるきっかけを作った。

エマ・ハルフォード

アンの母親。腕の良い銀砂糖師だったが、いつどこで修行をしたのか明らかになっていない。

ギルバート・ハルフォード

アンの父親。馬車づくりの職人だったが死亡したと思われていた。新章に入りアンたちの前に姿を表す。

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シュガーアップル フェアリーテイル原作小説のネタバレあらすじ

『シュガーアップル・フェアリーテイル』のアンとシャルの関係を中心に、原作小説のあらすじをネタバレありで解説していきます。

第1巻「銀砂糖師と黒の妖精」

人間が妖精を使役する、ハイランド王国。少女アンは、一流の銀砂糖師だった母を亡くし、あとを継ぐことを決意する。銀砂糖師とは、聖なる砂糖菓子を作る特別職のことで、王家勲章を持つものしか名乗れない。用心棒として、美形だが口の悪い戦士妖精のシャルを雇い、旅に出たアン。人間に心を閉ざすシャルと近付きたいと願いつつ、王都を目指すけど…。第7回小説大賞審査員特別賞受賞作。
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精

アンとシャルの出会いは妖精市場でした。口が悪すぎるせいで売れ残っていたシャルをアンが買い取ったのですが、シャルは雇い主を「かかし」「ぼんくら」と平気で呼び捨てにしますw

妖精は羽を傷つけられると衰弱して死んでしまうため、人間は2枚の羽のうち1枚をもぎ取って妖精を使役するのです。

アンは王都で砂糖菓子の品評会に参加するまでの護衛をシャルに依頼し、仕事が無事終われば羽を返すことを約束しますがシャルは信用していませんでした。

最初は隙を見て自分の羽根を盗もうとしたシャルですが、自分に最初に食事を与えてくれる、同じテーブルで食事をするなど友情を築こうとするアンをいつのまにか支えるようになっていました。

彼女が自分の砂糖菓子を盗まれ命を狙われたときは、命令に背いてアンの命を守ります。

砂糖菓子を作ろうとして「手が冷えちゃったな」と嘆くアンの手をとり、そっと息をふきかけて温めてあげるシーンにはドキドキ…。

おまえが銀砂糖師になるまで自分のための砂糖菓子は待つ、と初めて「アン」と名前を呼び手の甲にキスを落とすシャルにときめきました!

第2巻「銀砂糖師と青の公爵」

ハイランド王国の冬。王家が認める、幸福をもたらす砂糖菓子の作り手=銀砂糖師を目指す少女・アンは、宿代にも事欠く貧乏っぷり。子爵のヒューに才能を買われ、城で修行しないかと誘われるけど、自分の力でがんばるため断ることに。そんなとき、フィラックスを治めるアルバーン公爵が、望み通りの砂糖菓子を作った者に破格の報酬を出すと知り……!? 大反響を呼んだ、第7回小説大賞受賞作、待望の第二弾!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と青の公爵

ヒューから「アンに使役されていないなら彼女から離れてほしい」と言われ、それを拒否したシャル。

「なぜアンにこだわる?」と聞かれて”ヒューには預けたくない”とまるでアンを自分の所有物のように考えた自分の思考に戸惑います。

その後フィラックス公爵の求めで城にとどまり砂糖菓子を作るアン。

競争相手のジョナスにミスリル・リッド・ポットを人質に取られ「二度と、来ないで。私のところに」と泣く泣くシャルを追い出しました。

アンと離れて動揺したシャルは、フィラックス公爵を訪れようとしていたヒューにあっけなく羽を奪われアンのいる城に一緒に向かうことに。

アンと再会し彼女を抱きしめて離さないシャルは「アン」とようやく2回めの囁きを落とすのでした。

アンはフィラックス公爵が満足する作品を作り、報奨金を手に入れます。

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第3巻「銀砂糖師と白の貴公子」

幸福をもたらす砂糖菓子の作り手・銀砂糖師を目指して、美しすぎる妖精のシャルと旅をしている少女アン。銀砂糖師の称号をもらえるのは、年に一度の品評会だけ。今年こそは!と気合いを入れるアンだけど、材料の砂糖林檎は大凶作!!自分の分を確保するため、アンは砂糖菓子工房に下宿することに。大変な激務をこなしつつ、自分の作りたいモチーフを探すけど!?もう一度、夢が見たくなる物語と大評判!!待望の第三弾!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と白の貴公子

砂糖林檎の不作の影響で銀砂糖を手に入れるため工房で砂糖の精製作業をするアン。

体力勝負の作業で疲れ、倒れそうなアンををベッドに運んだシャルはゆっくり眠れるようにと彼女のまぶたにそっと口づけをします。

品評会に出品する作品は無事完成したものの、同時に出品する精製した砂糖の樽が盗まれてしまいました。

アンに盗難を知らせないまま樽の行方を探すシャルは、犯人を目撃したブリジットから情報を得るため自分の羽を差し出し彼女に使役される身となります。

「キスして」との求めに応じるシーンもあって、このあたりはブリジットの横暴ぶりに読者がイライラさせられるところですね~

樽のすり替えを行った犯人が判明し、アンは無事銀砂糖師の紋章を手に入れることができました。しかしシャルはブリジットとともに去っていきます。

第4巻「銀砂糖師と緑の工房」

王家が認めた砂糖菓子の作り手・銀砂糖師の称号を手に入れたアン。けれどその陰には、アンのために、ペイジ工房の娘・ブリジットに自らを売ったシャルの犠牲があった。シャルを取り戻すため、アンは工房へ乗り込むが、砂糖菓子職人の大派閥であるはずのペイジ工房は、なんと没落寸前。工房を立て直せたら、シャルを返すと言われたアンは!?個性的なペイジ工房の職人たちと、アンの新たな挑戦スタート!!待望の第四弾!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と緑の工房

シャルを追いかけてペイジ工房の職人頭として働き始めたアンは、職人たちに温かく迎え入れられ順調に仕事をスタートします。アンに期待されているのはペイジ工房復活のきっかけになることです。

ブリジットの目を盗んでアンに会いにきたシャルは、アンから「職人としての自分の力で必ず羽を取り戻すから待っていて欲しい」と言われ、強く抱きしめながら「待つ」と約束しました。

ここでアンが苦しいと感じるぐらいに強く抱きしめたり、ふとしたときにアンに口づけすることを想像してみたりとシャルの想いが少しずつ深くなっていく様子にはドキドキニヤニヤが止まりません。

シャルを自分の部屋に閉じ込めていたブリジットでしたが、何者かがシャルの羽を隠し場所から取り出し工房長のグレンの部屋に届けたため、シャルを思い通りにすることはできなくなりました。

新たにシャルの主となったグレンは自由な行動を許したためシャルは再びアンと共に過ごせるようになります。

聖ルイストンベル教会の選品ではペイジ工房が選ばれ、アンは「最初の銀砂糖」(変化をもたらす存在)としての役目を全うし工房再起のきっかけを作ったことからシャルの羽を返してもらいました。

ようやく自分の力で銀砂糖師になったと納得できたアン。羽の入った革袋を首にかけてもらったシャルは彼女の額に口づけを落として祝福したのでした。

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第5巻「銀砂糖師と紫の約束」

新聖祭の砂糖菓子を作る、名誉ある仕事を引き受けた、銀砂糖師の少女アン。個性的な職人たちと、力を合わせて頑張ろう!と思ったけれど、巨大な砂糖菓子を作るには広い場所が必要。国教会に頼ってお城を格安で借りたものの、そこはなんと幽霊城!幽霊騒ぎに頭を痛める中、工房長の娘・ブリジットが、謎めいた美男子妖精を連れて帰ってきて!?新聖祭まであとわずか。波乱含みの砂糖菓子作りが始まる!待望の第五弾!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と紫の約束

新聖祭の砂糖菓子を作るため、王都に近いホリーリーフ城を拠点に移動して制作作業にあたるペイジ工房。

荒廃した城の様子に「幽霊が出る」と怯えるアンを「キスしてやろうか?」とからかうシャル。このあたりのやり取りはいつも通りで和みます。

もしアンが「はい」と言っていたら…と想像したり、アンが女性らしく成長している様子に甘いうずきを感じているシャルが微笑ましいです。

途中アンがシャルの羽に触れるシーンがありますが、触れられたシャルは何かに耐えるような吐息を漏らし、羽には金色の輝きが走ります。これがなかなかにエロかった…。

この巻ではシャルが初めてアンの頬にキスしますが、そのキスよりも羽のシーンにドキドキしました!

ペイジ工房は手のかかる作品作りに取り組んでいるため職人が足りません。

腕のたつキャットの手を借りるため、アンは銀砂糖子爵ヒューとの勝負に臨みます。

不安を感じるアンを「これだけは覚えておけ。ずっとそばにいる。お前を守る。誓う。」と耳元で甘くささやいて励ますシャルがかっこいいです。

ラストシーンでグラディスの正体がシャルを狙う戦士妖精ラファルと判明。アン&シャルとラファルの対立が避けられなくなります。

第6巻「銀砂糖師と赤の王国」

間近に迫った新聖祭に向け、砂糖菓子作りに余念のない、銀砂糖師アンと仲間たち。その矢先、ペイジ工房の優秀な職人が襲われた!襲ったのは、銀砂糖師襲撃事件を起こしていた、美貌の妖精ラファル。しかもアンは、戦士妖精シャルに異常な執着を示す彼に人質にとられ、シャルと共にさらわれることに!!囚われの身となりながらも、新聖祭を思い気が気じゃないアンだけど…!?面白さ抜群!!待望の第六弾!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と赤の王国

グラディス改めラファルはアンを人質にとり、シャルを自分のねぐらに連れていきます。

ラファルがアンの頬や首に口づけを落としたことが気に入らないシャルは自分で同じ場所にキスを上書き。思わずそんな行動を取るところが可愛らしいんですよね。

洞窟に囚われて二人寄り添って過ごしているのに、二人はお互いにもっと触れたいと思いつつも「種族の違いが相手を不幸にする」とラファルに吹き込まれたせいで心の距離が開いてしまいます。

ラファルが妖精狩人を襲って妖精たちを集め使役する様子を見て憤るシャルは、ラファルから「共に妖精王を目指し人間や他の妖精の上に君臨しよう」と誘われても当然拒否。

二人の話が決裂したとき軍隊を伴った銀砂糖子爵ヒューの一行が到着しました。不利を悟ったラファルは、城壁の歩廊の上から落下し姿が見えなくなりました。

シャルの無事を確認したアンは思わず自分からシャルに抱きついて喜びます。この時のことをネタに「続きがしたいのか?」とアンをからかうシャルですが、願望が出てるだけかも…?

砂糖菓子を飾る聖ルイストンベル教会の聖堂でアンに語るシャルの言葉が甘く切ないのです。

「誓いを守る。ずっと、そばにいる。おまえを守る。誓いは、破れない」「好きなことをしろ。好きな場所に行け。好きな相手と恋をしろ。そのために守る。」

これを聞いたアンが泣きたい気持ちになるのもわかります。好きな人から「好きな相手と恋をしろ」って言われたら悲しくなりますよね。

アンもまた人と妖精との距離感に悩んでいて、自分の中の恋心に気づいているものの、それをシャルに伝えることができずにいます。

ペイジ工房を離れることを決意したアンは、キースの誘いをうけて二人の工房を立ち上げるのでしょうか?

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第7巻「銀砂糖師と黄の花冠」

「知り得たすべては他言無用。その約束を守れる者は残りなさい」新工房を開こうと張り切る銀砂糖師アンに、王城から届いた要請。それは、一流の砂糖菓子職人たちと共に、ある仕事を引き受けろというものだった。しかも依頼人は、王妃マルグリット。初めて王城に足を踏み入れたアンは、王家が秘匿し続けてきた美しい銀砂糖妖精ルルから、砂糖菓子の技術を学ぶことになり!?予想外の展開に驚きの連続!人気作、新章スタートの第七弾!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黄の花冠

アンは銀砂糖妖精から技を伝授される職人の一人に選ばれ、王城に招かれました。

ラドクリフ工房をやめたキースも、アンと同じ技術を学ぶため王城にやってきます。

銀砂糖妖精ルルに対してシャルがリラックスしたほほ笑みを見せる様子を見たアンは、妖精同士が恋人になったほうがシャルは幸せかもしれないと一人涙を流します。

ルルと恋人になれるか確かめて欲しいとアンから依頼されたシャルは、ルルと話すうちにアンに抱く気持ちが「恋」であることにようやく気づきました。…って気づくのが遅すぎる(笑)もう7巻です。

ルルからかつて仕えた最後の妖精王・リゼルバの話を聞き、自分が妖精王の一人として生まれたことを知ったシャル。

ハイランド王国の人間王エドモンド二世との間で「人間と妖精の関係を時間をかけて少しずつ対等な関係に近づけていく」と誓約を交わします。

ルルの命が尽きかけていることを知った職人たちは、教わった技で花かんむりの砂糖菓子を作り、ルルに捧げて余命を少し伸ばすことに成功。

職人たちはそれぞれの工房に戻り、教わった技術を伝えることになりました。

キースはアンにプロポーズしてシャルとミスリルにも自分の気持ちを伝え、答えは急がずに待つと宣言。

王城を出発する日、ルルからアンに「最初の砂糖林檎の木を探せ」とのメッセージが託されます。

第8巻「銀砂糖師と灰の狼」

「妖精を見習いとして工房に入れ、職人として仕込み育てよ」ハイランド王国を揺るがす王命。神聖なる砂糖菓子作りに、人間が使役する妖精を参加させよというそれに、職人達は浮き足立つ。一方で、銀砂糖師アンにはもう一つの命令が。それは、妖精を売り買いする妖精商人の長レジナルドに、協力を要請すること。しかし冷酷非道な「狼」と呼ばれる彼は、とんでもない取引を持ちかけてきて!?危険なお仕事バトル開始の第八弾!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と灰の狼

工房に所属していないキャットとアンとキースは、砂糖菓子職人ととなる妖精の確保にあたるよう銀砂糖子爵から命じられます。

妖精商人ギルドの長、レジナルド・ストーとの交渉に臨むアンですが、彼は昏睡状態のラファルを発見し棺の中に入れて運び込んでいました。

ミルズランド王家に恨みを持つスト―は、王家が法外な値段で昏睡状態のラファルを引きとることを条件にまともに交渉に応じようとしません。

王家からは銀砂糖子爵の後見人・ダウニング伯爵が姿を見せますが、ストーとの最初の交渉は決裂。ラファルをアンたちに見張らせることを条件に、いったん城に戻りました。

その間にストーの要望を聞いて砂糖菓子を作るアンですが、かつて彼が追い出した妖精の目の色だけが決まらないままストーに砂糖菓子を贈りました。

戻ってきた伯爵は手勢を連れており、王家に楯つくストーと、エドモンド二世に妖精と対等に接する誓約をさせようとするシャルをまとめて抹殺するため襲わせようとしていることがわかりました。

ストーとシャル、そして何よりも砂糖菓子の未来を守るため、銀砂糖子爵ヒューは後見人のダウニング伯爵と対決し、キースに託した手紙で直接国王陛下の許しを得て決定的な危機を回避します。

傷を負ったストーを連れて何とか逃げ延び医者の家にたどり着いたアンたち。そこで昔ストーに仕えた妖精エミリーが最期を迎えていたことが判明し、砂糖菓子は完成します。

結果としてストーとの交渉は妥当な内容に落ち着くことになり、ラファルは王城へと運ばれ、妖精たちが職人として工房に入る未来が見えてきました。

交渉の合間に砂糖菓子の実験をするなかでキースに手を取られ、そこをシャルに見られたアン。

アンを寝室に連れ込み何があったか一部始終を尋ねるシャルがかわいらしいものの、二人はこの時点ではまだ人間と妖精が共に生きる未来を選べません。

シャルを相手に堂々と恋のライバル宣言をしたり、ヒューの使いとして国王陛下に謁見するキースが頼もしいです。

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第9巻「銀砂糖師と虹の後継者」

「俺様はハイランドで一番幸せな妖精だぞ…だから、泣くなよ」銀砂糖妖精を育てるため、妖精の選定がはじまった。銀砂糖師アンは彼らの素質を見極めようとするけれど、片翼を取り上げられた妖精たちは人間を信じない。計画は中止寸前まで追い込まれ、アンたちは窮地に立たされる。その一方、ミスリルの様子もおかしい。アンとシャルは問い詰めるが、ミスリルはとぼける一方で!?友として職人として、覚悟が問われる第九弾!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と虹の後継者

アンたちは妖精たちを選定し、銀砂糖を触らせて素質を見極めようとします。

妖精たちのやる気を引き出すため羽を返したとたん、彼らは集団で脱走。

脱走者の行き先をつきとめたシャルとともに彼らを迎えにいきますが、逆に捉えられてしまいました。

しかし妖精狩人たちに襲われ、食べ物や安心できる居場所の確保もままならない現実に気づいた妖精たちは、自分たちの意志で工房に戻り砂糖菓子づくりに取り組み始めます。

アンとともに妖精たちの指導にあたるキースは、アンが仕事に夢中なあまり自分の告白を忘れているらしいことに気づき改めて気持ちを伝えます。

妖精たちは規定の研修期間を終え、彼らの技量を確かめに来た工房の責任者たちをうならせる作品を披露。才能があるものは残り、そうでない者は羽を返して妖精市場へ戻りました。

そしてシャルはついにアンに告白。「おまえがかかし」と聴き間違えるアン。すごい空耳ですね(笑)

そこにラファル脱走の連絡がとどきました。

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第10巻「銀砂糖師と水の王様」

「アン。責任を放棄する者に、銀砂糖師と名乗る資格はない」寿命が訪れ、消えかけている湖水の妖精ミスリル。彼を救うため、銀砂糖師アンはシャルと一緒に瀕死の状態から甦った妖精ラファルを探すことを決意する。そのため、一時的に銀砂糖妖精の仕事から離れたいとアンはヒューに願い出るが、許されない。銀砂糖師としての責任を問われ、アンは王家勲章を返上することになって!?大人気シリーズ待望の【砂糖林檎編】突入!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と水の王様

王城から逃亡したラファルには追手が差し向けられ、足取りは掴めているものの捕まえることはできず目的もはっきりしません。

銀砂糖妖精を育成する計画は順調に進んでいましたが、ミスリル・リッド・ポッドが寿命を迎え、砂糖菓子では命をつなぐのがやっとの状態になっていることが判明します。

アンは城壁の歩廊の上から落下したにもかかわらず命をとりとめたラファルに会ってミスリル・リッド・ポッドを救う方法を教えてもらうことを決意。

ヒューに申し出ても一度は却下されましたが、強行突破しようとするアンは、結局砂糖林檎の調査という名目を与えられ銀砂糖師としての身分を失わずに済むことになりました。

ラファルとエリルが最初の銀砂糖の木を探していると気づいたアンは、ミスリル・リッド・ポッドとシャルを伴いその場所を探す旅に出ます。

ラファルの秘密をは最初の砂糖林檎の木を無事見つけられたら教えてもらえることになりました。

何日もの間探し続け、ミスリルがもう消えてしまいそうになったとき「見えるのに見えない」というルルの言葉を思い出したアンはついに最初の銀砂糖の木を発見します。

このときシャルは王家からの追手を追い払うため不在でした。

エリルの力によってミスリル・リッド・ポッドが一命をとりとめたため、アンはラファルに最初の砂糖林檎の木の場所を伝えました。

しかしラファルはあっさりとアンを裏切り、腹部に重傷を負わせて逃亡。死ぬかもしれない、早くシャルに会いたいと願うアンですが、シャルはなかなか戻ってきません。

ようやく戻ってきたシャルに、アンは朦朧としながらも「シャルが好き」「恋人にして」と告白。

シャルと初めてのキスを交わしたものの、もはや手遅れ…というところでエリルが現れ、ラファルに内緒でアンの傷を癒やしました。

第11巻「銀砂糖師と金の繭」

「俺はおまえが愛しい。手放したくない。そう言ったはずだ」妖精ラファルに剣で貫かれ、命を失いかけた銀砂糖師のアン。エリルの力で一命を取りとめるも、アンは砂糖菓子を作ろうとして、感覚を失っていることに気づく。エリルの力は、命の代償に大事な能力を奪うものだったのだ!アンは一から修業し直すため、シャルとミスリルと共に、ペイジ工房へ向かうけれど──!?感動の声が続々の大ヒットシリーズ、怒濤の新展開!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と金の繭

ミスリル・リッド・ポッドとアンはキースとともに立ち上げた工房で療養していました。

10日ほど眠り続けて目覚めたアンは、シャルに再びキスされ恋人同士になったことへの自覚が芽生えてドキドキ。周囲にもそのことを知らせて祝福を受けます。

しかしミスリル・リッド・ポッドが水を作る能力を失ったのと同じように、アンも砂糖菓子を作る手の感覚を失っていました。

その事に気づいて取り乱したアンですが、シャルに頬を叩かれ抱きしめられ「人間は生まれた後に様々なものを身につける」と諭されるともう一度技術を学ぶ決意をします。

ペイジ工房でエリオットの協力を得て一から技術を身につけ直したアンは、これまで感覚的にこなしていたことを具体的な技として意識することにより、より精度の高い砂糖菓子づくりができるようになりました。

ふとした時にキスしようとするシャルに対して、恥じらうアンは思わずキスから逃げてベッドに入ってしまうこともありましたが、改めてシャルに告白し、二人は三度目のキスを交わします。

基本的な技術をふたたび身につけたアンはブリジットのために砂糖菓子を作り、オーランドとの仲を取り持つきっかけを提供したのでした。

今年の銀砂糖の収穫を終え、銀砂糖の精製作業で忙しくなっていた工房に「このままでは銀砂糖がなくなる」と銀砂糖づくりをやめるよう知らせが届きます。

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第12巻「王国の銀砂糖師たち」

銀砂糖師キャットとアンの出会いをはじめ、アンとシャルが歩んだ道の様々な軌跡。さらに、若き日のキャットとヒューの物語、幼いアンと母の思い出を描いた書き下ろしも収録。豪華ピンナップつきの珠玉の外伝集!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 王国の銀砂糖師たち

短編の内容をまとめると…

  • アンとキャットの出会いの話(1巻のあと)
  • アンが母親エマを天国へ送り出す昇魂日の話(2巻のあと)
  • ペイジ工房の職人たちと怪我をしたシャルに砂糖菓子を作る話(4巻のあと)
  • キャットとヒューの出会いの話、
  • ベンジャミンの家出ならぬお出かけの話(8巻のあと)
  • アンが砂糖菓子職人になるきっかけの幼いころの話

の6つの短編が収録されています。キャットのエピソードが多めの印象です。

合間にはさまれる主要キャラへの10の質問が傑作で、特にシャルの答えはほぼ全部アン関係なのが微笑ましいです。これでどうして恋心に無自覚でいられたのかは謎ですねw

ベンジャミンが実はシャルより長生きだとわかってびっくり!意外としたたかな一面を見せるところが面白かった。ぜひ読んでみてほしいです。

第13巻「銀砂糖師と紺の宰相」

銀砂糖がなくなろうとしている!?銀砂糖師のアンは、国王陛下から直々に詳しい調査をせよとの命を受け、恋人となったシャルと共に「最初の砂糖林檎の木」へ向かおうとするが、最大のピンチが訪れて――!?
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と紺の宰相

職人たちが確認してみると、砂糖林檎そのものの品質に問題があるわけではなく、「最初の銀砂糖」から力が失われているらしいことがわかってきました。

「最初の銀砂糖」とは砂糖林檎を茹でるとき最初に鍋に加える、前の年に精製された銀砂糖のことです。

つまり去年の砂糖林檎から精製した銀砂糖に「最初の銀砂糖」としての力がないため、今年の銀砂糖を精製するために新しい「最初の銀砂糖」が必要になりました。

その銀砂糖は「最初の砂糖林檎の木」の実から精製するしかありません。

その木の場所をルルから密かに伝えられているのはアンですが、シャルは「最初の砂糖林檎の木」の場所を知っているのは自分だけだと主張。

国王との間で「妖精と人間は対等な立場を目指す」との誓約を行い、それを石碑に刻むことを条件に木の場所を教える、と国王を交渉のテーブルにつけることに成功しました。

宰相のコレットは妖精と対等の誓約を結ぶのは危険であると主張し、ついには国王とシャルの会見の場で彼の部下がシャルに矢を命中させてしまいます。

シャルが深手を負って息も絶え絶えになる中で、ダウニング伯爵によってその場に届けられたのはアンが作った砂糖菓子のつる薔薇でした。

シャルの傍らに呼ばれたアンは、あえて「陛下の、意のままに」とエドモンド二世に砂糖菓子を差し出します。

自分の羽を国王に渡してまで誓約を求めたシャルに対して、国王は砂糖菓子を与え誓約を行うことを約束しました。

この巻ではシャルが初めて長く深いキスをアンと交わしますが、「あんなキス、慣れちゃう日がいつか来るの!?信じられない!!」というウブな反応がカワイイですw

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第14巻「銀砂糖師と銀の守護者」

ハイランド国王は「人間と妖精は対等である」と誓約することを決める。しかし公にする条件は、シャルが「最初の銀砂糖」を持ち帰る事だった。人間と妖精の、自らの運命を賭けた戦いがはじまる!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と銀の守護者

人間王と妖精王の約束を果たすため、シャルとアンは銀砂糖の源である最初の砂糖林檎の木へ向かいました。

密かに王城を抜け出して野宿する二人。つかの間のイチャイチャで、アンはキス以外に何も知らない事が判明。「ゆっくりと、そのうち教えていく」というシャルの激甘宣言が出ますw

最初の砂糖林檎の木にはラファルとエリルのほか三千年もの時を生きる銀砂糖妖精筆頭がいました。

アンが「最初の銀砂糖」が欲しいと伝えると、砂糖菓子で筆頭が欲しがっているものを作れたら最初の銀砂糖を精製してよい、ということになりました。

アンはくつを作ったのですが、銀砂糖妖精筆頭は自分には必要ないと受け取りを拒否。

しかしアンの言葉がきっかけで砂糖菓子づくりの技を披露したり昔話を思い出したりしているうちに、自分が人間との交流を楽しんでいた時代を思い出し、実は今の自分が外の世界に出るためくつを必要としていることに気づくのです。

筆頭との交流を通じて、アンは砂糖菓子づくりの技を学ぶとともに、アンの母親エマも彼から技を学んで職人になったことを知ります。

そしてついにアンは「最初の銀砂糖」を作ることを許され、小さな袋一つ分の銀砂糖を精製しました。

アンの帰りを待つ王都ルイストンでは、国中の砂糖菓子職人が集められ、銀砂糖子爵の指揮のもとで大規模な砂糖菓子づくりが始まろうとしていました。

アンとシャルのイチャイチャに苛ついた銀砂糖妖精筆頭が、シャルを外に追い出して二日間ほどアンを独占するところは笑えましたw

第15巻「銀砂糖師と緋の争乱」

ようやくアンが手にした一握りの銀砂糖は、妖精王以外は手にできない特別な物だった!!しかし、敵対するラファルに奪われてしまい!?アンが目指す、妖精と人間の未来の行方は–?クライマックス直前巻!!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と緋の争乱 

最初の銀砂糖になれる砂糖林檎の実から銀砂糖を精製したアンですが、それをエリルに奪われてしまいました。

エリルは人間も妖精も支配したいラファルの指示通り行動しましたが、人間と妖精が対等に付き合うべきとするシャルとの間で混乱したエリルは、二人の前から姿を消しました。

ラファルとシャルは人間の宰相コレットの追手を迎え撃ちます。シャルの説得と制止もむなしく、ラファルの仲間が兵士の一人に矢を射かけて殺してしまう結果に。

シャルは国王エドモント二世に誓約を守る意志があると伝えるため王都に向かいます。

コレットの兵士やラファルより先に王都に到着したシャルは、ラファルを倒し最初の銀砂糖を手に入れることを約束しその場を逃れました。

エリルは王都をさまよううちにベンジャミンに出会い、渡り妖精として生きる術を教えてもらう約束で銀砂糖妖精が働く工房に潜り込みます。

ラファルは妖精の仲間を増やしながら人間の村を襲って機をうかがい、シャルはラファルの居場所を突き止めるためレジナルド・ストート取引しようとしていました。

アンに「キスし過ぎかも」と言われるほどスキあらば…なシャルですが、アンは砂糖菓子作りに、シャルはラファルとの戦いにそれぞれ臨むことになります。

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第16巻「銀砂糖師と黒の妖精王」

アンと共に生きる未来のため、ラファルの暴走を止めようとするシャル。一方、王国に幸福を招く砂糖菓子を完成させようとするアンだが、妖精王と通じているとしてコレット公爵に連行されてしまい!?感動の完結巻!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精王

アンはシャルと通じているという理由で宰相のコレットに連行されることに。

砂糖菓子職人たちが働く広場を歩いて行く途中、アンは突然立ち止まって「誰が自分の仕事を引き継いでくれるのか」「自分の連行は国王陛下の命令なのか」と大きな声でコレットに確認しはじめました。

砂糖菓子職人たちは、一人でも職人の頭数が減れば期日までに作業が終わらないとの危機感からアンに味方するヤジを飛ばし始めます。

キースの機転でヒューとキャットがかけつけると、国王からの命令は出ていないことが判明。ヒューは砂糖菓子が完成する四日後までアンの身柄を預けてほしいと申し出て許されました。

アンが完成させた砂糖菓子は黒い妖精王で、人間の王とともにつるバラが巻き付いた白い石板に触れていました。完成した砂糖菓子を見たエリルは、アンに最初の銀砂糖を返します。

アンは、シャルとラファルの戦いの結末を国王に見届けてもらえるよう、国王が介入したら最初の銀砂糖を捨てる、と脅して時間を稼ぎました。

シャルとラファルは組み合ったまま断崖絶壁から激流へと落下。残ったエリルが国王エドモント二世に最初の銀砂糖を手渡し、人間と妖精の誓約が効力を発揮することになりました。

ラファルとシャルが姿を消してから1年後、アンは砂糖林檎の林の近くに小さな家を建てて暮らしていました。

ミスリル・リッド・ポットが色付きの砂糖林檎を鮮やかに発色させ、ヒュー、キャットとベンジャミン、キースがその林檎を見に来て夜通し語り合った日の夜明け、シャル・フェン・シャルが砂糖林檎の林の中に現れます。

シャルは記憶を失っていましたが、砂糖林檎の匂いをかいでアンのことを思い出し、戻ってきました。アンは初めて自分からシャルにキス。二人は何度もキスしながら抱き合うのでした。

第17巻「銀砂糖師たちの未来図」←第一部結末・最終回含む

銀砂糖師の未来のため尽力するヒューとキャットの絆、そして アンとシャルの幸せいっぱいの結婚式など、本編では語られなかったファン必読のエピソードが盛りだくさん! 完全書き下ろしで贈る、豪華外伝集!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師たちの未来図

実質的に第一部の最終回になる巻です。

  • シャルが姿を消していた1年あまりの間のお話
  • もう一人のアン・ハルフォードのお話
  • ヒューの遠大な計画とそれを知ってしまうキャットのお話
  • アンとシャルの結婚式のお話
  • ミスリル・リッド・ポットのほほえましい野望のお話

が収録されています。とにかくもう結婚式が素敵すぎて、こんなサプライズをされたら一生忘れられない素敵な思い出になるなぁと心からアンとシャルを祝福したい気持ちになりました!

ひざまづいてアンに語りかけるシャルの「俺の花嫁になれ」はぜひ原作で読んでみてほしいです。こんなプロポーズされたいなあ…!女子永遠の憧れですね。

エリルをはじめみんなが協力して実現するところがいかにもシュガーアップル・フェアリーテイルらしくて素敵なんですよ。いつ読んでもほっこりできます。

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シュガーアップル フェアリーテイルのアンとシャルはどうなる?その後のネタバレあらすじ

シュガーアップル フェアリーテイルのアンとシャルはどうなるのか?結婚式のその後のあらすじについてネタバレ解説します。

第18巻「銀砂糖師と深紅の夜明け」

森で小さな砂糖菓子店を営みながら、妖精のシャル、ミスリルと満ち足りた生活を送るアン。ところが急遽、砂糖林檎収穫の交渉人として駆り出されることに! 女商人スカーレットが、今は亡きアンの母エマとしか交渉しないと主張しているらしい。さらには、亡くなったはずのアンの父から母宛に「君に会いたい。交渉を引き受けてくれ」という謎の手紙まで届いて……!? 少女と妖精の王道ファンタジー、待望の新章スタート!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と深紅の夜明け

新章スタートということで、全く予備知識なく読み始めても大丈夫なように冒頭に解説が入っている感じです。ずっと愛読している読者にも違和感はないところがさすがですね。

銀砂糖子爵ヒューは王国全土の砂糖林檎の林を把握し、土地の所有者に収穫高に応じた報酬を支払う仕組みを整えました。

しかし、規模の大きな砂糖林檎林の所有者スカーレットが「エマ・ハルフォードが相手でなければ交渉に応じない」と手紙をよこします。

アンの母親を名指していることから、ヒューはアンを交渉役として現地に派遣しました。

実はその手紙にアンの父ギルバート・ハルフォードの名前でエマへのメッセージが同封されていたため、アンをおびき寄せる罠の可能性もあり、シャルも一緒に交渉に向かいます。

スカーレットの求めに応えて砂糖菓子を作ることができれば交渉成立という条件が出され、アンは17年前にエマが作った作品の再現に挑みました。

一度は作品を仕上げたものの、スカーレットは出来栄えに納得せず交渉は暗礁に乗り上げます。

しかしアンがもう一つの砂糖菓子を作ったことをきっかけに交渉が成立。無事帰宅したアンを待っていたのは、自宅に残されたギルバート・ハルフォードの手紙でした。

スカーレットとの交渉中、ギルバートが連れていた妖精が現れシャルの記憶を混乱させます。

シャルは人間を傷つけそうになるのですが、アンが抱きついて止めたことで正気を取り戻しました。

いやぁ、いつもアンの声と砂糖林檎の甘い香りで我に返るシャルを見ていると、二人の絆の深さを感じます。

初めてアンのほうから抱きついたとき、シャルが動揺して戸惑う様子にニヤニヤしてが止まりませんw

第19巻「銀砂糖師と紫紺の楽園」

手紙の送り主と思われる男“ギルバート”を捕まえたアンたち。ところが男は記憶喪失な上、彼が本当にアンの父なのか知るべく旅立った途端、アンが攫われてしまう! ――連れ去られた先は、人と妖精が共生する美しい楽園。ここでシャルやミスリルと暮らし、楽園を維持するための砂糖菓子を作って欲しいと頼まれ戸惑うアン。だがシャルは楽園自体を怪しんでいて……? 銀砂糖師の少女と妖精が紡ぐ心に染みるファンタジー!
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と紫紺の楽園

冒頭部分でいきなり「可愛くなった」と妻を赤面させて喜ぶシャルがいい感じです。しかし全体的にイチャイチャは少なめでした(残念!)。

さらわれたアンを追うシャルとミスリルは、アンのもとに案内されました。そこにはセラと名乗る妖精がリーダーを務める楽園があり、妖精たちの協力者としてギルバートを含む6人の人間も暮らしていました。

探りを入れたところ、セラは触れたものの記憶を消す力を持っており、記憶を消した相手を思い通り操れることがわかりました。つまり人間たちはセラの力で記憶を消され、使役されていたのでした。

アンたちはすぐに楽園から逃げ出そうとしますが、ギルバートを説得していたときセラに計画がバレてしまい、他の妖精にも会話を聞かれてしまいます。

セラの力が弱まり人間たちへの影響力が低下したため、人間たちは妖精たちを捕らえようとします。

シャルは人間に対してどこまで自分の力をふるうべきか苦悩しつつも人間たちを追い払い、アンが砂糖菓子を作ってセラに食べさせる時間を稼ぎました。

セラは同じ時期に誕生した妖精リラからうけついだ想いを胸に、自分の力だけに頼った楽園を作るのではなく、他の妖精たちとともに人間ともうまく共存できる場所をめざして旅立ちます。

アン一行は記憶を取り戻すことができないギルバートとともに、アンの両親の過去を突き止めるためコッセルへと向かいました。

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シュガーアップルフェアリーテイルの原作小説ネタバレあらすじまとめ

シュガーアップルフェアリーテイルの原作小説のあらすじを、アンとシャルの結婚までの軌跡を中心にまとめました。

少しずつ少しずつ距離を縮めていく二人の関係は、普段読み慣れている漫画の世界よりもかなりゆったりしたペースでしか深まりません。

相手を思いやりながらも自分の思いも犠牲にせず少しずつ進んでいくところがすごくいいなぁと思いながらいつも読んでいます。これからも新刊が楽しみです。

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