私はよくアニメや映画を見ますが、やはり日本の作品には日本人らしい発想や世界観が感じられて、見ていてしっくりくるように思います。
世界でも日本のアニメはとても評価されていますが、その理由の一つに「八百万の神々が色々なものや場に宿っている」という「アニミズム」という要素があるのではないか?と考えるようになりました。
この記事では、日本神話から続く信仰ともいえる「アニミズム」の要素について解説します。
日本神話のアニミズムと近代のアニメ作品との関連
「アニミズム」は自然や無生物に霊や意識が宿るとする信仰で、日本の文化に深く根付いています。
私たちは昔からアニメを通して意識しないうちにアニミズムを学んだり、おじいちゃんおばあちゃんの考え方や昔話などから自然とアニミズム的感覚を引き継いでいます。
しかし、一神教の世界の人たちからするとアニミズムはとても不思議で魅力的に映るようです。
私のブログでも最近のアニメの中から「狼と香辛料」や「この素晴らしい世界に祝福を!」「風の谷のナウシカ」などを紹介してきました。
これらの作品では、海外では絶対に描かれないような「神と人間が仲間や隣人としてすぐ近くにいる」という関係性が印象的に描かれていて面白いです。
このような神と人との関係性にインスピレーションを与えてくれるのが日本神話であり、日本の古代の生活や歴史ではないでしょうか。
自分なりに神話について調べていくうちに、「日本神話の歴史巡り」というサイトを見つけたのですが、日本の神話や歴史が分かりやすくイラスト付きで解説されていて勉強になりました。
こちらのサイトです↓↓↓
アニミズム的思考で日本のアニメや映画を考える
日本は世界で一番歴史が長い国の一つとされ、日本独自の価値観である「アニミズム」がアニメ作品にも反映されています。
日本の独特の文化といえる「アニミズム」には世界も注目しており、アニメ作品が世界中で高く評価される一因になっているといえるでしょう。
例えば宮崎駿の『もののけ姫』では、自然との対立と共生をテーマにしていますが、作品中のシシ神や森の精霊たちは日本神話に登場する神々を思わせます。
『もののけ姫』の精霊は日本の伝統的なアニミズム的価値観を象徴しており、自然との調和を重んじる日本の価値観を反映していると思います。
また、『千と千尋の神隠し』では主人公の千尋が異世界の湯屋で働きますが、日本の神話や伝統に基づいた神々が登場し、自然界の様々な要素からなる存在として描かれています。
『千と千尋の神隠し』は、自然界やその構成要素に対する敬意を描き、「アニミズム」についておもしろくも深い洞察を提供してくれていると思います。
同じように、ポケモンやドラえもんも日本ならではの価値観から生まれたキャラクターですが、何かしら自然とのつながりを持っていたり、神様のような存在に感じる部分があると思いませんか?
彼らが不思議と多くの人を魅了するのは、どのキャラクターにもアニミズム要素があるからではないかと感じています。
先ほどご紹介した「日本神話の歴史巡り」のサイトの中でも、アニミズムについて解説している記事があり、実際の作品の例を用いた解説を読むことができます。
詳しい説明を読んでみて、私たちが見ている様々なアニメ作品の中に「あらゆるものに魂がこもる」「神様が身近な存在である」といったアニミズム的要素が数多く入っていることに気づきました。
「アニミズム」という新たな視点を獲得して、より深く作品を鑑賞できるようになった気がします^^
ここまでの解説よりもっと幅広く深堀りした内容の記事なので、よかったらぜひ一度読んでみてくださいね~!