『Re:start ~全身の60%に火傷を負った私~』は、突然の交通事故で人生が一変した森亜美さんの、人生再出発の物語です。
著者の森さんは、「過去は変えられないけど未来は変えられる」というキャッチフレーズを掲げ、読者に希望と勇気を与えてくれます。
私は50代ですが、子育て中の母親としての体験談は胸に迫るものがありました。そして森さんの強さに深く心打たれました。
電子書籍『Re:start ~全身の60%に火傷を負った私~』をご紹介
電子書籍『Re:start ~全身の60%に火傷を負った私~』は、森亜美さんが幻冬舎から自費出版で刊行された本です。
電子書籍だけでなく紙の本も販売されていますが、この記事を読んでくださっているあなたに今すぐ電子書籍で読んでいただきたいという思いでご紹介しています。
森亜美さんは10代で結婚し、幸せな家庭を築いていました。しかし、ある日突然信号無視の車に衝突され、乗っていた車が炎上するという悲劇に見舞われます。
全身の60%に及ぶ大火傷を負い、顔の形が変わり、指の先を切断せざるを得ない状況に陥りました。
本書では、突然障害者になってしまった亜美さん自身が、事故にあう前(幼少期~)、事故のこと、事故のあと、現在~未来への想いを綴っています。
亜美さんが障害を少しずつ受け入れ、一歩一歩前向きに体の不自由や心の壁を乗り越えていくプロセスが深く胸に響く本です。
出版を決意された理由は「人に勇気を与えられる存在になりたい」と思ったからだそうですが、亜美さんをよく知らないとなぜ?と思いますよね。著者の亜美さんをご紹介します。
著者の森亜美さんはどんな人?
著者の森亜美さんのは1987年生まれ。18歳で結婚、19歳で出産し、3人の子どもに恵まれた幸せな日々を送っていました。
しかし2016年の交通事故で体の60%にやけどを負い、突然障害者になってしまいます。
現在ではお料理やお裁縫、車の運転なども装具や家族の協力を得て普通にこなしていますが、最初は突然障害者になったことを受け入れられず、とても苦しまれたようですね。
というのも、やけどが外見上も機能上も体に大きな傷跡を残したからです。
- 顔にケロイドが残り人相が変わってしまった
- 耳たぶがなくなりマスクがかけられない
- 指が短くなってしまった
- 物を握るのが難しい
など、生きることに大きな支障を感じてしまう状況です。しかし亜美さんは、家族に支えてもらうだけでなく、今の自分の身体に合わせた装具をオーダーして、一歩一歩普通の暮らしに近づいていきます。
2021年には装具を作成する会社が取材を受けたテレビ番組に亜美さんも登場し、自身の経験を語ることで多くの人々に勇気を与えました。
その番組はABU(アジア太平洋放送連合)賞審査員特別賞を受賞するなど国際的にも高い評価を得ています。
「こんな顔の母親を友だちに見せたくないんじゃないか」とお子さんの気持ちを気遣う優しさや、お買い物のお手伝いをしてくれるお子さんへの感謝などに、森さんのご家族への愛の深さを感じました。
『Re:start ~全身の60%に火傷を負った私~』に込められた想い
『Re:start ~全身の60%に火傷を負った私~』には、「過去は変えられないけど、未来は変えられる」という森さんの強い思いが込められています。
突然の事故で人生が一変しても、諦めずに前を向いて歩んできたからこそ今がある!と亜美さん自身が証明しているわけで、その勇気と決意がページ全体に溢れているんですよね。
子どもの髪を結べるようになった喜びや、スーパーで買い物をするとき何も言わなくても子どもが支えてくれることなど、日常生活の小さな挑戦や成功が丁寧に描かれていて、読者の心に深く響きます。
亜美さんは「今後の予定は未定ですが、何か人の為になる事が出来たらいいなと思っています」とおっしゃっています。
「過去は変えられないけど、未来は変えられる」とどこまでも前向きな亜美さんを知って、どんな自分でも受け入れて、自分にできることをコツコツやろう。そうすれば何とかなる!と改めて思うことができました。
『Re:start ~全身の60%に火傷を負った私~』がおすすめの人
『Re:start ~全身の60%に火傷を負った私~』は、以下のような方におすすめです。
- 仕事や人間関係がうまくいかず、困難を感じている方
- 障害や病気と闘っている方とそのご家族
- 家族の絆や支え合いの大切さを感じたい方
- 前向きに生きるヒントを探している方
- 感動できるドキュメンタリーが好きな方
森さんがどんなふうに日常生活を取り戻してきたかを知ると、普通に暮らして仕事に行き、妻や母親をしていることが当たり前ではないことに気付かされます。
まだ本を読んでいない方は、ぜひ一度読んでみてください。もうちょっとだけがんばろう!と勇気がもらえると思います^^
まとめ
電子書籍『Re:start ~全身の60%に火傷を負った私~』は、森亜美さんが絶望的な状況から這い上がり、新たな人生を切り開いていく感動の記録です。
亜美さんの壮絶な体験とそれを乗り越えていく姿を読むと、「過去は変えられないけど未来は変えられる」という言葉にとても勇気づけられます。
何か難しい問題に直面したとき、この本を読み返せば、必ず前に進む力をもらえると思いますし、日々の小さな幸せや、家族との絆の大切さを再確認させてくれる一冊です。
50代の母親として、この本から学んだことを自分の家族との関係にも活かしていきたいと思います。皆さんもぜひ、森さんの感動の物語を手に取ってみてください。