藤原ここあ先生ファンの間で「まほあく」の愛称で親しまれる『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』は全3巻で完結しています。
実はお話としては未完のままなのですが、作者が突然亡くなったため最終回を迎えた作品です。
この記事では、作品がいつどのように完結を迎えたのか?最終回はどういった内容なのか?について解説します。
『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』は完結した?
『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』が全3巻で完結を迎えることになった状況をご説明します。
『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』とは
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『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』は、『妖狐×僕SS』(いぬぼくシークレットサービス、以下「いぬぼく」)の作者、藤原ここあ先生の作品です。
藤原先生は『月刊ガンガンJOKER』の「いぬぼく」連載と並行するかたちで「まほあく」の連載を開始。
同誌同時連載という離れわざを2013年10月号から2015年4月号まで続けました。
週刊誌に連載を持つ漫画家さんのことを考えれば、月刊誌に2つの連載を持つのは不可能ではないですよね。
「いぬぼく」が表面にはギャグ要素をちりばめつつもシリアスな内容であるのに対して、「まほあく」は”ゆるーく書いてます”とコメントされていたとおり肩の力を抜いて楽しめる4コマ作品です。
全く違う作風だからこそ2作同時連載が可能だったのかもしれません。
作者死亡で未完のまま終了
『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』は作者死亡のため未完のまま連載が終了しています。
作者の藤原ここあ先生は、2015年3月31日に亡くなられました。
そのため連載は2015年4月号が最後です。当時単行本は2巻まで発売済みで、藤原先生が亡くなられたあと単行本未収録作品を収録して3巻が発売されました。
※先生の死因については、こちらの記事で詳しく解説しています↓
3巻で完結
『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』は3巻で完結しています。
タイトル | 巻数 | 発行日 |
かつて魔法少女は悪と敵対していた。 | 1 | 2014年7月22日 |
かつて魔法少女は悪と敵対していた。 | 2 | 2014年12月22日 |
かつて魔法少女は悪と敵対していた。 | 3 | 2016年3月22日 |
3巻には1998年の第7回エニックス21世紀漫画大賞佳作受賞作となった『Beauty and the Beast』が収録されました。
作品には「ミラ」「フォーマルハウト」といったまほあくと同じ名前のキャラがいたり、特別な力を持った男性と人間の女性の恋愛が描かれていたり、藤原先生ならではのモチーフが沢山登場。
最後に収録されているので試し読みでは読めませんが、3巻冒頭には白夜だけでなく火花も登場しているのでぜひ読んでみていただきたいです↓
まほあく最終回・20話の内容は?
TVアニメが7月9日より放送開始する
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まほあくの最終回・20話の内容はどういったものなのでしょうか?
心理テストの結果(事後の感想)で盛り上がる
悪の組織の参謀たちが心理テストの結果をネタに大いに盛り上がり、囚われの身となっている白夜の回答を聞いたミラが悶デレ。メガネが割れて終了しますw
童顔のスピカが心理テストを出題し、悪の参謀たちが次々と回答していきます。
この質問の答えが実は「事後の感想」だとされています。
個人的にはエルフ風の耳を持つベラトリックスが「絶倫眼鏡」のミラに悶えるシーンがツボなんですけど、ミラと白夜の回答もかなりいい感じで楽しめます。
第一回戦を済ませてようやくエンジンがかかってきた、みたいな回答がやらしいです(笑)
白夜は心身ともに汚れなき乙女なので、彼女の言葉に性的な意味は全くないんです。
ないんですけど…この回答を聞いた瞬間にミラのメガネがぱりんと割れましたw
こんなこと言われたら悶デレ悪の参謀の本領を発揮するしかないですよね。
白夜とミラは最後までプラトニックなまま完結
先ほども説明しましたが、魔法少女になれるのは心身ともに汚れなき少女だけです。
ですので男女の体の関係などはなく、二人は完全にプラトニックな関係でキスするシーンもありません。
ただし、ミラが白夜を抱きしめるシーンはあります。
参謀さんがたまたま林檎のシブーストを手土産に白夜のアパートに立ち寄ったところ、自宅のドアの前で段ボール箱に入っている白夜を発見。
白夜に抱きつかれてお泊りすることになります。
白夜がとうとう大人になる覚悟を決めた、とかではなくて、実は部屋に幽霊がでて怖いからという理由だったんですけどねw
隣同士のおふとんで、白夜の寝顔を見ながら髪をなでている参謀さん。「君に何かあったら私は」と言いかけてふと我に返るミラが切ないです。
最後まで薄幸魔法少女と悶デレ悪の参謀が殺し愛わない関係のまま作品は完結しました。
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まほあく最終回・未完のまま完結の内容まとめ
かつて魔法少女は悪と敵対していた(まほあく)は3巻で完結するのか?未完の理由は?最終回の内容は?といった点について解説しました。
- 『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』は3巻で完結
- 作者死亡で未完のまま終了
- まほあく最終回・20話では悪の参謀たちが心理テストの回答で盛り上がる
- 薄幸魔法少女白夜と悪の参謀ミラはプラトニックな関係のまま終了
3巻の途中で唐突に終わりを迎えるのが『かつて魔法少女は悪と敵対していた。』です。
巻を追うごとに面白さが増していく感じがして、何度も読み返してしまいます。
いぬぼくも素晴らしい作品でしたが、まほあくにはまた別の肩の力が抜けた面白さがあってとても癒やされるので、ぜひ読んでみてください!