森下suu先生のマンガ『ゆびさきと恋々』は、何度も読み返したくなる名作ですよね。
主人公で耳の聞こえない女子大生・雪と同じ大学に通う2歳年上のイケメン逸臣が愛を育むプロセスが丁寧に描かれていて、キュンキュンが止まりません…!
二人が最終的にどういう関係になるのか気になるのはもちろんですが、逸臣に関する謎が少しずつ明らかになっていくところも面白いです。
今回は、初めて『ゆびさきと恋々』を読んだ人が「あれ?逸臣のこれってどうしてなの?」と思うポイントについて解説と考察をしていきます。
ネタバレありですので未読・未視聴の方はご注意ください。
ゆびさきと恋々(れんれん)の逸臣8つの謎とは?
『ゆびさきと恋々』は娘のおすすめで読みましたが、面白くて10巻まで一気読みしました。
読みながら逸臣って結構謎が多いよなと思ったんです。作品中ではっきり答えがわかる謎もあるんですが、私が疑問に思ったのはこの8つです。
- なぜ銀髪?
- なぜ英語とドイツ語のバイリンガル?
- なぜ雪の前に誰とも付き合わなかった?
- 逸臣の夢とは?
- 7歳のとき何があった?
- 刺青の意味は?
- 母親はどんな人?
- 過去に何があった?
順番に解説していきたいと思います。
逸臣の謎①なぜ銀髪?
逸臣はなぜ銀髪なのかというと、親友の心が美容師なのでその実験台になっています。
髪が伸びると心の美容室に行き、「何色にする?」と心と相談しながら色を決めていました。
リアルな世界で髪の色が銀髪だと日本ではかなり目立つと思うんですが、色のチョイスは心にお任せという感じだったので自分が目立つことを全く気にしない・恐れていない性格なんだと思います。
銀髪が似合ってしまうスタイリッシュなイケメンなのは間違いないですね。
逸臣の謎②なぜ英語とドイツ語が話せる?
逸臣がなぜ日本語、英語とドイツ語のトリリンガルなのかというと、海外生活が長かったからです。
逸臣は小学校から高校の途中までドイツで育ちました。父親と妹が現在もドイツにいて、独り言をドイツ語でつぶやくこともあります。
大学では国際サークルに入っていて、世界各国からの留学生たちと英語で楽しくコミュニケーションをとっている様子も描かれます。
高校1年生のとき帰国子女として心やエマのいる高校に入学したようです。
日本にも家族で暮らしていた自宅があり一人で住んでいました。
妹が日本で七五三を祝った写真が飾られていたので、日本とドイツが家族の生活拠点なのでしょう。
逸臣の謎③なぜ雪の前に誰とも付き合わなかった?
逸臣はモテます。それも尋常ではないモテぶりですが、高校時代は誰から告白されても片っ端から断っていましたし、バイト先でも逸臣に振られた子が何人もいましたが、彼女はいませんでした。
なぜ彼女を作ろうとしなかったんでしょうか?
逸臣は銀髪のイケメンで英語とドイツ語がペラペラ、海外生活が長かったせいかレディーファーストが板についたジェントルマン。
非常に人懐こくて相手がどんな人でもすっと距離を縮めて仲良くなれるし、ひと目見て「かっこいい!」と騒がれてしまうほどのイケメンなので、大学でもバイト先でもかなりの人気者です。
それなのに彼女がいなかったというのは驚きでした。
エマは高校時代からずっと逸臣が好きで、モデル並の美人だし恥も外聞もなく逸臣に迫っていましたが、ずっと手を出さなかったということになるので意志力がすごいと思います。
その一方で雪には最初から「俺を雪の世界に入れて」とどんどん距離を縮めていき、自分から告白して付き合い始めます。
逸臣は「世界は広い」ことを自分の目で確かめたいという意欲が半端なく強い人です。
これまで自分が全く知らなかった「耳が聞こえない世界」の中で純粋培養されたかのような雪に強く惹かれたのではないでしょうか。
逸臣の謎④逸臣の夢とは?
雪が逸臣に世界中を旅する目的を尋ねたとき、逸臣は「もっと仲良くなったら教える」とニヤニヤして教えてくれませんでした。
いとこでバイト先の店長でもある京弥によると、逸臣の夢は「海外のすげぇ山奥にあるような学校で働いて子供たちに自分が見てきた世界を教えたい」のだそうです。
逸臣はお金が貯まるとちょくちょく海外に行っていますが、ドイツの友人とのメッセージを見ると「次はどこに行くの?」と聞かれて「当日どのチケットが安いか見てみる」と返していました。
なので決まった目的地があるわけではなく、バックパッカーとしてお金をかけずに現地の人々の生活を見て歩く旅行に出かけているようです。
雪の父親と銭湯に行ったとき自分の夢を語り「そういう篤志があるということなんだね」とのコメントをもらっています。
「篤志」とは、志(こころざし)が篤(あつ)いという意味なのだそうで、雪の父・久ちゃんは逸臣の話を聞いて「それをどうしてもやりたいんだね」と志を認める発言をしたのでしょう。
大学を卒業したら2年間海外に行くことを決めているのもその夢の実現のためではないか?と雪は考えています。
具体的にどこで、どうやって何を実現したいのか?はまだわかりませんが早く知りたいですね。そこを雪にちゃんと説明してあげてほしいですw
逸臣の謎⑤7歳のとき何があった?
逸臣は7歳の誕生日に父親に勧められて初めて飛行機に乗りました。
「その時から飛行機に乗る意味が変わっていった」という逸臣の言葉が意味深です。一体何があったんでしょうか…?
「世界の国の文化や歴史、言語を知りたい」「そして子供らに教えていきたい」という逸臣ですが、”その知識が盾になる”と考えているようです。
盾というからには何か危険なものから子供たちを守るものなのでしょう。逸臣の夢と重なる部分でもあるので、今後何が明らかになるか注目したいと思います。
逸臣の謎⑥刺青の意味は?
逸臣の右手中指には黒い刺青があります。太陽かなにかの柄に見えますが、何の模様かはわかりません。
刺青の意味を聞かれて「意味を伝えたのは親父だけ」と言っていたので、なにか家族に関係ある理由で入れたのかもしれないですね。
逸臣の謎⑦母親はどんな人?
逸臣に母親はいるのでしょうか?雪と逸臣が一緒に暮らそうということになったとき、二人はお互いの両親に挨拶しようと話し合います。
まずはドイツにいる逸臣の父親と妹から動画(日本語字幕つき)が届き、その後雪の実家に行きました。
逸臣は「両親に紹介したい」と言っていたのに母親が登場しなかったことが不思議で、あれれ?と思った方は少なくないのでは?
よく読むと「出張中」と書いてありましたが、今までお母さんのビジュアルが出てきたことはないんです。妹の七五三の写真にも母親は写っていませんでしたしね。
妹ちゃんがかなり年下で髪の色が薄くくせっ毛なので、妹とは母親が違うとか、母親が外国人という可能性もあるかも…?
今後どう描かれるのか注目ですね。
逸臣の謎⑧過去に何があった?
逸臣の過去には何があったのでしょうか?
原作10巻では「香成さん」という名前が出てきて、逸臣はバックパッカー仲間の「侑(たすく)」くんから「香成さんと連絡とってる?」と聞かれていました。
雪と同棲を始めるにあたり、いよいよ自分の過去について雪に話さないといけないと考える様子からは、何か重大な秘密の気配がします。
一体何があったのでしょうか?
めちゃめちゃ気になりますが、今のところ具体的なヒントはありません。続刊が早く出ることを祈りましょうw
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まとめ
『ゆびさきと恋々』の逸臣について、8つの謎の答えを解説&考察してきました。
- 逸臣はなぜ銀髪?⇒心の実験台になっているから
- なぜ英語とドイツ語が話せる?⇒海外生活が長かったから
- なぜ雪の前に誰とも付き合わなかった?⇒世界の広さを実感させてくれる女性と付き合いたかった
- 逸臣の夢とは?⇒外国の辺境で暮らす子供たちに「世界は広い」と伝えたいから
- 7歳のとき何があった?⇒初めて飛行機に乗ったあとは飛行機に乗る意味が変わったらしい
- 刺青の意味は?⇒まだ明らかにされていないが父親には伝えた
- 母親はどんな人?⇒いるのは間違いないが、顔を見せていない
- 過去に何があった?⇒「香成さん」が鍵を握っている
以上が私が読んでいて疑問・謎と思った部分でした。
原作10巻まで読んでもまだまだ先の展開が読めない『ゆびさきと恋々』。今後も応援していきたいと思います!