聖闘士星矢アンドロメダ瞬の女性化はなぜ?Netflixでの性別変更は時代の流れ?

2023年1月から日本で配信開始となるNetflix制作の『聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ』。

聖闘士星矢懐かしい!と思ってPVをみたら、アンドロメダ瞬が女性キャラになっていてびっくりしました!

原作のある人気作品で主要キャラの性別変更が行われることってあまりないように思うんですが…。一体何があったんでしょうか?

個人的なことですが、聖闘士星矢が高校時代にアニメ化され親友がアンドロメダ瞬にドはまりしたんです。

そのこともあってとても気になったので、調べた結果をご紹介します。

 

聖闘士星矢アンドロメダ瞬がネットフリックスで女性化された理由は?

聖闘士星矢のアンドロメダ瞬が女性化されたのはなぜなのでしょうか?

アンドロメダ瞬の女性化はNetflixアニメ脚本担当者の決断

瞬の女性化はNetflixのアニメ脚本担当者の決断によるものでした。

↓↓↓こちらはNetflixの3Dアニメ『聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ』の予告編として2019年に公開された動画です。

アンドロメダ瞬が女性になっています。

この動画によって、人々は初めて女性化された瞬(英語名ショーン)を目にしたわけですが、その是非をめぐってTwitter上で論争が巻き起こりました。

このアニメの脚本担当者が、自身の決断で決めたことだとtwitterで明らかにしたからです。

Eugene Son氏は「男だけのチームで世界を救うのは、30年前は普通だったが世界は変わった」とポリティカルコレクトネスに合わせて変更したと明かしました。

海外でも日本でも論争に

アンドロメダ瞬の女性キャラクター化は日本でも海外でも論争に発展しました。

YouTube動画には賛否両論の様々なコメントが寄せられており、今も読むことができます。

「瞬が女なのは、原作に対してのリスペクトが感じられない」
「女性が少ないというなら一輝が女性キャラになってもいいはず」
「女性的な男性を排除して女性にしてしまうとは、むしろ差別的」

日本語のコメントには批判的な意見が目立ちますね…。

Eugene氏はこの動画への批判を受けて、自身のtwitterで次のように述べました(翻訳は筆者)。

But thirty years ago, a group of guys battling to save the world with no girls around was no big deal. That was default then. 
30年前なら、世界を救う戦士達の中に少女がおらず少年たちだけでも違和感はありませんでした。それが普通でした。

さらに

Right or wrong, the audience could interpret an all-male team as us trying to make a STATEMENT about something.
良くも悪くも、全員が男性のチームを描くことは、視聴者に私たちが何らかの意見表明(STATEMENT)をしていると解釈される可能性があるのです。

とも述べています。

つまり、Netflixは男性だけがヒーローになれると思っている、そう誤解されないように主要キャラの一人を女性にする必要があったんだ、と説明したわけですね。

その上で

仲間たちが「素晴らしいキャラになる」と賛成してくれたこと

子どものころ熱中した『宇宙空母ギャラクティカ』のキャラ、スターバックがリブート版『GALACTICA/ギャラクティカ』で女性に性別変更されても大好きだったことを挙げて

The original Andromeda Shun is still a great character.
But this is a new interpretation.  A different take.
オリジナルのアンドロメダ瞬はいまだ偉大なキャラクターです。
しかしこれは新しい解釈です。異なる見方なのです。

と主張していました。

しかし全文をよく読むと、東映の中に反対論も根強くあったと書かれているので、ご本人が主張するように仲間がみんな大賛成だったというわけではないのでは?と個人的には思います。

論争の中Eugene Son氏のTwitterアカウントは削除され、ご本人の投稿を見ることができなくなました。

アニメは内容を変更されることなく公開されました。

背景にポリティカル・コレクトネス重視のアメリカ世論があった

Eugene Son氏の判断の背景には、間違いなくポリティカル・コレクトネス重視のアメリカ世論があったと思います。

ご存知のようにアメリカはポリティカル・コレクトネスを重視する国です。

ポリティカル‐コレクトネス(political correctness)
人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない、中立的な表現や用語を用いること
デジタル大辞泉
なぜかというと、白人警官に罪のない黒人男性が撲殺されるなど、現在もさまざまな差別があるからでしょう。
だからこそ大勢の人に影響を与えるメディアでは差別や偏見を感じさせない表現を追求するべきだと考えられているのでしょう。
#Black Lives Matterなど、人種差別への抗議行動が顕在化し現在進行形で行われている時代だけに、特に子どもたちへの影響が大きいアニメのコンテンツには徹底したポリティカル・コレクトネスへの配慮が求められるはずです。
子どもに見せるコンテンツを選ぶのは親たちなので、親たちに選ばれるためには男性たちだけでなく女性もヒーローヒロインとして活躍する作品が必要というわけですね。
世界中のファンたちも、アニメの作り手に求められるそういった配慮に対して理解がないわけではありません。
ただしそれがアンドロメダ瞬の女性化であったことに、論争を大きくした面があるかもしれません。

アメコミヒーローの女性化やフェミニズム運動の盛り上がりがあった

聖闘士星矢のリメイクが企画された2017年-2018年ごろには、アメリカではマイティ・ソー以外にも多数のアメコミにヒーローヒロインとして女性が登場していました。

また、#MeTooによってフェミニズム運動が盛り上がっていたことも影響を与えているかもしれません。

2022年夏の映画『ソー:ラブ&サンダー』でマイティ・ソーの元恋人ジェーンが新たなヒーロー、マイティ・ソーとして登場したのは記憶に新しいですよね。

私はソーが女性になったのを知ってビックリしたんですよ(汗)

ネットで調べると2016年ごろには原作のアメコミでもソーが力を失い、それを引き継いだのが彼女という風に原作者がストーリーを変えていったようです。

それで2022年には映画になったということなんですね。

また、2017年以降、世界中で#MeTooが盛り上がりを見せました。

#MeTooは、セクハラや性的暴行などの性犯罪被害の体験を告白・共有する際にSNSで使用されるハッシュタグである。「私も被害者である」という意味で「私も」を意味する英語にハッシュタグを付している。 wikipedia

日本では#KuTooの拡散も印象に残っていますが、世界中で性的虐待やセクハラに抗議の声を上げる女性たちの存在が可視化されましたよね。

ですのでアメリカのコンテンツ製作者は、特に性差別への意識が高まっている母親世代に対して、ポリティカル・コレクトネスをそれまで以上に意識して制作にあたる必要があったのではないでしょうか。

聖闘士星矢・アンドロメダ瞬の性別変更は時代の流れで仕方ない?

聖闘士星矢・アンドロメダ瞬の性別変更は時代の流れで仕方ないのでしょうか?

瞬の女性化は差別の解消でなく助長

瞬の女性化は差別の解消でなく助長である、という意見は色々な形で見られます。

瞬はもともと戦いを好まない性格や、女性らしい色白の外見、ピンクの甲冑など敵キャラからも女性らしさをからかわれ、作品中の女性たちからも黄色い声を浴びるキャラです。

男性でありながら女性的な属性を多く備えていて、現在ならクィアと言われるような、既存の性自認にあてはまらない存在でした。

もし性的な多様性を作品の中で表現するなら、最も男性的なキャラの一人、例えば瞬の兄の一輝を女性にすれば、瞬を女性にするよりもっと性的志向の幅が広がったのではという意見が多く見られます。

瞬だけが女性になったことで、いわゆる男性らしい男性の中に女性が一人混じることになりました。

これではまるで中性的なキャラクターがポリティカル・コレクトネスの範囲外であるかのように見えて、かえって差別を助長する結果になっているというわけですね。

個人的にこの意見には一理あると思います。

原作の女性聖闘士の設定が今の時代に合わない

瞬が女性キャラクターになることで、原作の女性聖闘士の設定と矛盾するという指摘もあります。

聖闘士星矢関連の全ての作品に当てはまるルールではありませんが、女性聖闘士は仮面で顔を隠さなくてはならないとされています。

仮面を外された場合、相手を殺すか相手を愛さなくてはいけないという設定なのですが、作品によるゆらぎもあるのが事実です。

新しい作品ほどこの設定を守る女性キャラは見られなくなっているため、(おそらく最初は)思いつきで描いたことがこんなに問題になるなんて車田正美先生にも想定外なのでは?という意見を見かけました。

マンガを面白くするための仕掛けとして生まれた設定が、何十年も先のこんな論争で取り上げられるなんて、きっと先生も考えていなかったでしょうね…。

ビジネス優先の考え方に反感を感じる

ビジネス的に成功する作品、つまり売れるコンテンツであることを優先させ、原作をリスペクトしない姿勢への反発もあると思います。

アメリカ国内のNetflixのターゲットは、子どもに聖闘士星矢を見せるチャンスをにぎっている親たちです。

親たちが子どもに見せてもいいと考えなければ、いくら面白いコンテンツでも面白さを知ってもらうことさえできません。

アニメの内容にさほど興味のない親たちが選ぶのは、子供が喜ぶ内容で、なおかつポリティカル・コレクトな作品です。

なので原作に忠実な内容であることよりも、親たちに安心して見せられる作品だと思ってもらえることを優先した結果がアンドロメダ瞬の女性化だといえるでしょう。

往年のファンは楽しい思い出にケチをつけられた気分

車田正美先生の連載や最初のアニメ化作品をリアルタイムで体験した大人としては、昔の楽しい思い出にケチをつけられた気分です。

美しい男性キャラとして、当時の女性たちに絶大な人気を誇っていたのがアンドロメダ瞬でした。

私は親友の推し活をつぶさに見ていましたが、限りなく女性に近い男性である瞬に本気でときめいている彼女たちは、ものすごく幸せそうでした。

その幸せが、実は子どもたちに伝えるべきでないものだったと思わされるのは、気分のいい事ではありませんよね。

だからこそ、美しい思い出にケチをつけられたと感じた大人たちから猛反発があったのだと思います。

聖闘士星矢のアンドロメダ瞬が女性化された理由まとめ

聖闘士星矢アンドロメダ瞬がネットフリックスで女性化された理由についてまとめました。

アンドロメダ瞬の女性化はNetflixのアニメ脚本担当者の決断によるものでした。

背景には

  • ポリティカル・コレクトネス重視のアメリカ世論
  • アメコミヒーローの女性化
  • フェミニズム運動の盛り上がり

などの影響があったと思われます。

瞬の女性化は差別の解消でなく助長だ、原作の女性聖闘士の設定が今の時代に合わない、ビジネス優先の考え方に反感を感じるなど様々な意見が出て論争になりました。

往年のファンは楽しい思い出にケチをつけられた気分の人が多いと思います。

とはいえ実際の放送で女性の瞬を見るのも楽しみですね!

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